宇宙人ポール   

<はじめに>2年前くらいから年間100本弱映画を観るようになった映画若輩者です。映画を語れるほどの知識もリテラシーも、持ち合わせておりませんが、素人なりに観た映画の感想を綴ってみたい。そんな気持ちで始めたブログです。識者の方からすれば、稚拙な感想になってしまってるかも知れませんが、書き手は映画の素人であるという認識を持っていただければ幸いです。


そんな僕が観た、2012年1本目の映画は・・・

宇宙人ポール

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予告編
2012/1/9にこの感想の追記アリです。追記→こちら
2012/1/12に追記2アリです。追記2→こちら

いきなり・・・いきなりなんです。
この映画は、サイモン・ペッグニック・フロストのコンビが、スティーヴン・スピルバーグ氏への尊敬の念を込めて、作った映画なのです。
つまりスピルバーグ関連の映画のオマージュに溢れてる訳ですよ!
という事は、スピルバーグの映画に詳しいほど、この映画は楽しめるって事なんです。

が、僕はと言いますと子供の頃、ほとんど映画に興味無かったので、ちゃんと観た作品が、皆無に等しい訳です・・・。
当然、スピルバーグ作品に関しても・・・です。
そう・・・何が言いたいかと言いますと、いきなり映画素人にとってみればハードルの高い作品に出会ってしまった・・・
という状態で観た訳です。

まずこの映画を観るにあたって、少なくとも「未知との遭遇」「E.T.」は、観ておいた方がいいー!との情報が先に入ってました。
他に「ジョーズ」のあの台詞があるよー!とか「スターウォーズ」「スタートレック」も抑えておいた方が、より楽しめるよー!・・・という情報が・・・

それなのに僕ときたら子供の頃に、なんとなく「E.T.」「ジョーズ」は観た事あるが、何となくしか覚えてない、「スターウォーズ」は2年前に4、5、6、1を観た・・・くらいの状態でして・・・。
DVDでチェックしてから行くべき!と言うのは、重々わかっているのですが、現在「けいおん!!」の第二期を9巻全部を借りてるんで、一週間以内で観なきゃいけない状態なんで、家ではする事が山積みな訳です・・・。バイトも9日連続で入ってたりとかの状態です・・・。

という事で、前置きが非常に長くなりましたが、いきなりぶっつけ本番で、渋谷シネクイントに行ってまいりました。

そんなほぼスピルバーグ素人の僕が観て大丈夫なのか?って不安はあったのですが・・・全然、大丈夫で釣りがくるくらい面白かったです!

※ここから先は、ネタバレには注意して書きますが、結果そうなっても責任は負えませんので、自己責任で読んで下さいね^^

まず、キャラが面白く出来てて、かなり笑えるシーンも多かったです!

フレンドリーな宇宙人ポールのキャラが面白いです。バーベキューでクライブ(ニック・フロスト)にある疑問を問いかけるシーンの仕草とか、予告編にも出てるんで書きますが、せっかく蘇生した鳥をいきなり食べるシーンとか、初めて地球人観た時の感想が「顔が小さくて気持ち悪かった」とか、ホントたまりませんよ!もうポール最高!ってこれだけでいいじゃないですか。主人公が好きになった訳ですからね。

人間側の主役であるグレアム(サイモン・ペッグ)とクライブ(ニック・フロスト)もいいですよー。英国製オタクの二人組が、アメリカのコミコン(日本でいうコミケ)に来てる訳ですが、素晴らしいです。二人で脚本もしてるんですけど、本当にオタク魂が伝わって来ます。スタートレックごっこをやったり、最後の方のある絶望的な展開がグレアムを襲うのですが、その状況で気にするのはアレとかね・・・。(気になる人は即劇場へ行って下さい!)チンピラに絡まれた時の仕草とかもいいです。

他の脇を固めるキャラ達も、かなり笑わせてくれましたよ。
ルース(クリスティン・ウィグ)のある出来事からの豹変振りも笑えたし、タラ(ブライス・ダナー)の家が爆発して父を心配した直後の行動も笑いました。
で、その時にタラが心配する部分も面白かったですよ。
ゾイル(ジェイソン・ベイトマン)が登場した時のある確認もいいですね。
アホの刑事二人のやりとりも面白かったし(アホ過ぎる気がちょっとしなくもない)、地方警官の「イギリスって銃持たないんだって?大丈夫なの?」も好きだし、SF作家の嫌な感じも面白いですよ。
他にも、SFバーみたいな所で、テンション上がってスペースパフェみたいなの頼むんですが、注文してから品物が出てくる間に、とある出来事が起きて、で、品物が出てくるんですけど、この品物が出てくるタイミングが最悪なんですよ。一番持って来ちゃいけないタイミングで、ババアが呑気に人をバカにしたような所作で持って来るんですよ。あのシーンは本当に主人公達がいたたまれなくて、ニヤニヤしましたねー。

僕としては、本当にギャグが冴え渡ってるなーって思いながら観てました。

が、もっと映画通ならビック・ガイの正体とかでも、笑えたんでしょうね・・・。他にもたくさん映画通なら笑えた場面いっぱいあったんでしょうね・・・。なんだか僕は悲しくなって来ましたよ・・・。体も冷たくなって来ました・・・。

でもでも、それでもちゃんと面白い映画です

今まで、読んでこられた方は、SFコメディ映画なんだねって思われたでしょう。はい、その通りSFコメディ映画です。でもSFコメディだけに留まってないのが、この映画のすごい所だなーと僕は思いましたね。

最初にも言いましたが、これはスピルバーグの映画へのオマージュです。
スピルバーグって、素人の僕でもSFの巨匠ね?ってのはわかります。でも冒険とか友情とかも描いてますよね?
この映画には、しっかりと冒険と友情が詰まっています!

上辺だけのモノマネじゃなく、ちゃんと魂、エッセンスを受け継いでいる!

とほとんど観て無いくせにわかったような事を言って見ました(汗)生意気言ってスミマセン

でも、この映画って、それだけじゃないと思います。(というかこれから書く事は、それも含めて、スピルバーグのエッセンスなのかも知れませんが、素人の僕にはわかりません!)もっと深いテーマが根底に流れてると思うんです。何かと言うと差別や宗教の問題も入り込んでる訳です。

主人公の二人は、イギリス人な訳でアメリカでは、マイノリティ側ですよね?で、冒頭のホテルのボーイも中東の人っぽくて、その人物に「僕はこの国じゃエイリアンですから・・・」と言わせちゃうんです。つまり、主役の二人もアメリカでは、エイリアンという事じゃないですか。さらに二人は、ゲイと勘違いもされてるんです。それでからかわれたりもするし、オタクとしてバカにされたりもします。国籍だけではなく、非オタク観点から見れば、主人公達は何を考えてるかわからない人達=エイリアン、という構図になってると思います。

主人公達だけじゃなくて、ルースだって片目の無い人生で宗教にすがってた訳だし、タラも幼少期に宇宙人と出会ったばっかりに、キチガイ扱いされる人生だったんです。

そこまで考えてみると、ポールの「最初に地球人観た時は、吐いた。顔小さくて気持ち悪かった」って前半で言ってた台詞が、ただのギャグだと思っていたのに、僕的には深い意味を帯びて来るんです。人間というか生き物がそうなのかも知れないけど、お互いに、理解出来ない者、自分達と見た目が違うものを勝手に直感的にエイリアンと決め付けて、嫌悪感を抱いたりしてるんじゃないかって事です。これは差別の本質を突いてると思いますね。僕の好きな作品でもある「第9地区」にも通じるテーマだと思います。

そんな地球内エイリアン達(あくまで世間的目線から見れば)が、粋なエイリアン(あくまで地球人から見れば)ポールと出会って、友情で結ばれ、目的のために自己犠牲をいとまない行動に出たりするんです。 

そんなの少年時代、話し合える友達が出来なかった(という自分の思い込みではないかと30過ぎて思い始めている)僕としては非常に感動してしまいますよ。

でも、だからと言って、泣かせよう泣かせようとしてる演出では全然ないですよ。あくまでギャグの延長線上に感動がある!って僕は思ったんで。そこが素晴らしいなと思います。

さらに、家の爆発シーンやカーチェイスなど、映画としてのエンターテイメント性要素もしっかり入ってます。
後、友情にヒビが入りそうになるってシーンもあって、そこもいいんじゃないでしょうか?

ただ、一点だけよくわからないシーンがあったんですが、追ってるアホ刑事の1人のグラサンが片方だけになって、ルースみたいになるんですが、あれがその後、何の意味も持ってなかったんですが、あそこはあれでいいんでしょうか?僕は、ルースの親父にそれを見られて、バカにしてんのか!って怒られて・・・とかそんな展開なのかなって思ったけど、気付いたらそのグラサン無くなってるし・・・。あれは、あれだけで成立してるもんなのですかね?過去の何かの映画のシーンのオマージュなのかな?そこはちょっと気になりました。

まぁでもそんなのは、別にどうでもいいですよ。そんなの気にせずとも面白いから。

ストーリー的にも、まぁ王道的な展開だとは思いますが、ある人物の意外な立ち位置が最後に判明したり、ギャグの伏線が後々、違った意味合いも含めて回収されたりとイイと思いますよ。

演出も素晴らしいですね。ポールが最後の最後で、皆に声をかける時、なぜかタラの前だけは通り過ぎるんです。で、「あれ?そこ流すの?」って思ったんですけど、その後にポールが振り返って・・・って所とか好きですね。皆の流れですぐに声をかけるんじゃなくて、ポールのタラへの思いの重さが伝わるし、より感動的ですからね。

新年、1本目から当り映画を観れて、幸先のよいスタートを切れました!ありがとうポール!

という訳で、スピルバーグあんまり知らなくても、僕はこれだけ楽しめた訳です。でも「未知との遭遇」「E.T.」をちゃんと観るとこの映画はさらに数倍楽しめそうですね!
僕も「けいおん!!」を観終わった後「未知との遭遇」「E.T.」を観ますよ。そこを抑えて、もう一度DVDで観るとまた違った映画に観えるかも知れませんね。非常に楽しみです!思い入れも無く後追いで観るってのは、邪道かも知れませんが・・・。

追記はこちら
追記2はこちら
2012/1/12鑑賞「未知との遭遇」感想→こちら
2012/1/13鑑賞「E.T.」感想→こちら
2012/5/1 グレッグ・モットーラ監督作「スーパーバッド 童貞ウォーズ」→感想
2012/5/17 サイモン・ペッグニック・フロスト主演作「ショーン・オブ・ザ・デッド」→感想
2012/5/18 サイモン・ペッグ&ニック・フロスト主演作「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」→感想

<あとがき>とまぁ2012年1本目「宇宙人ポール」の感想は以上です。
感想文を書いた感想は、想像を絶する大変さでした。
でも、同時に楽しかったです。
映画を観た人はこれを読んでどう思うのか?観てない人に伝わるのか?観たいと思ってもらえるのか?色々気になりますが、1人でも多くの人がこれを読んで観たいと思ってくれれば嬉しいです。その辺を心がけて、今後も書いていきたいです。

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by eigasirouto | 2012-01-06 19:56 | 新作映画(2012)

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