パプリカ追記2   

映画「パプリカ」ですが、やっと原作の小説版「パプリカ」読みんだので、改めて感想書きます。

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意味無く写真でかくてすみません(汗)

「パプリカ」感想→こちら
「パプリカ」追記→こちら

感想なんですが、非常に面白くて、スラスラ読めましたよ。本当に面白かった。筒井康隆さんの小説は初めて読みましたが、作品に入り込みました。

ただ・・・

どれだけ面白くても好き嫌いは、また別なんですよね。難しい問題ですが・・・。
この書き方だと嫌いと思われそうですが、嫌いじゃないです。ただ、手放しで好きとは言い難い作品だったな程度の事です。
好き嫌いなんて、ただの生理的問題かも知れないんで、理由なんて無いかも知れませんが、僕なりに考えてみました。

でも、あくまでも僕は基本的に小説自体を読んで来てない人間なので、小説の善し悪しは全然わからないですよ。だから、これから書く事は評論というよりは、ただの本当に個人的な好き嫌いなんで、読んでいただけるのであれば、それを踏まえた上で読んで下さい。

僕がいくつか嫌いな点、疑問に思った点を列挙してみます。
①主人公の千葉敦子(パプリカ)がビッチなのはいいんだが、それをなにやら小難しい言い訳をつけて、無理矢理「愛」に置き換えてる感じが、なんだかなぁ
②登場人物が、ほぼ、天才だったり社会的地位が高かったりで、個人的には感情移入し辛かった
③クラブとかでの大人の小粋なやりとりが、社会的地位が低く大人のなりそこねの俺に言わせれば、うるせーよ!この野郎!と思わざるをえなかった
④結局、千葉敦子は違法行為をするのをごまかすため以外にパプリカに化ける意味なくね?
⑤そもそも「パプリカ」というオシャレっぽい名前に〝気が利いてるでしょう?感〟を感じ取ってしまい、個人的にセンスが合わない
⑥大体、この話って主人公側(特に時田)が悪くね?
以上のような部分が、僕的には受け付けなかったんですよね。あくまで僕がの話ですからね。読む人によって変わるでしょうけど。ただ、あくまで読んでる間、面白かったのは間違いないんで、そこは誤解しないで欲しい所です。ファンの方、本当にすみません。

それにあくまでこのブログは映画のブログですからね。追記に書きましたが、映画アニメ版は面白かったけど話がよくわからなかったんで、それを補いたくて原作である小説を読んだ訳です。アニメ版でわからなかった点は、
なぜ千葉敦子はパプリカ(どちらも林原めぐみ)になれるのか?
ラスボスとの戦いの決着のつけ方もどういう事?
ラストのカットの意味は?
でした。
で、小説を読んで、わかりました。










疑問に思った部分は、小説版とアニメ版じゃ違うからそもそも読んでもわかる事じゃなかったという事が。









困った話ですよ。

結構、大胆なアレンジもたくさんあるので、ちょっと思いつく限り設定が変わってる所を挙げてみましょう。
・小説版では千葉敦子が化粧でパプリカに変身するのに対し、アニメ版では、仮面ライダーやゴレンジャー的にいきなり変身している。(確かにアニメ的には、スカッとするが小説版を読んでないと混乱した)
・乾が副理事長から理事長に、島が理事長から研究所所長に変更。(政治的な話を入れると長くなるので、悪くない改変だと思う。ただ、それによってアニメ版の乾の目的はよくわからなくなってた気もする)
・能勢がいなくなり、粉川に吸収された形になっている。(無駄に登場人物を増やすより、正しい判断だと思う)
・小説だとそんなに活躍しなかった時田が、映画だとある一場面で活躍する(ここはアニメ版のすごく好きな場面だった)
・最後の戦いが全然違う!
まだまだたくさんあるけど、主だった部分は、こんな感じでしょうか。

結局アニメ版にも、問題点とか、やや鼻に付く感は残ってますけど、やっぱりアニメって、一番大事なのは〝絵〟であり、〝動き〟である訳で、現実はすごく丁寧にリアルに描かれてて、夢になるとぶっ飛んだアニメ的世界に変わる。そして、これがいつ切り替わるのかわからない世界。となると現実が丁寧にリアルに描かれてるからこそ、この作品の世界観では重要だったんじゃないでしょうか。だからこそ、筒井先生は、今監督に話を持ち掛けたんだと思います。

色々、小説の事を言って来ましたが、何度も言うように本当に楽しめたんですよ。そして、こう小説を読むという行為を久々にして、それもまた楽しかったんですよ。その行為自体が。これから原作モノは、時間がある限り、原作も踏まえていきたいと思いましたよ。素材をどう料理したのかを見るのも、楽しいですからね。

しかし、文庫版で475ページもある小説を90分にまとめましたよね。随分、アレンジされてはいますが。今敏監督は、これからもっと作品を観てみたかったですね。惜しいですよね・・・。
ただ、まだ未見の作品はあるので、鑑賞していきたいですね。
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by eigasirouto | 2012-02-08 03:41 | 追記、修正など

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