マイレージ、マイライフ   

ジェイソン・ライトマン監督の「ヤング≒アダルト」が、25日(昨日)から公開という事もあり、観て無かった作品を鑑賞しました。(一昨年、映画館に行きそびれて、ずっと放置してました…。)

マイレージ、マイライフ
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オフィシャルサイト
解説: 『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基にリストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に共感を覚える。
あらすじ: 仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。

この作品で、ジェイソン・ライトマン監督作品、旧作(長編のみ)は全部制覇しました!

この監督は、僕の一つ年下でまさに同世代なので、応援したいです。
この監督の長編デビュー作「サンキュー・スモーキング」を五年くらい前になんとなく観て、すごく面白かったんですが、当時、あまり監督とか気にして無かったんですよ。それで「JUNO/ジュノ」を観た時、監督を調べたらあの時の監督と知って、嬉しくなりました。さらに、いつか観ようと思ってた「マイレージ、マイライフ」も監督だったと知り、この監督の作品は全部抑えておくべし、と勝手に使命感を感じた次第であります。

それで、3つの作品を観た上での、僕なりのこの監督の印象は、こんな感じです。
・物語を軽いタッチで描く
・主人公に苦い経験をさせる
・セックスが、作品内に意味を持つ

ちなみに、映画.comのインタビューでは、こんな事を言ってます。
「僕はパーフェクトじゃない人々、と同時に、変わらない人間を描くのが好きなんだ。だってそれこそが真実だと思うから。僕らは常に変われるチャンスに遭遇し、それが示す意味も理解しているけれど、それでも変われない。大変だからね。でもそれを描いている映画はとても少ないんだ。大体が、信じられないくらいコロっと変わる人々だよ(笑)。でも、僕は映画に実際の人生を反映させたい。そういう映画こそが、僕に何かを与えてくれるから」
これは、すごくわかりますね。「JUNO/ジュノ」は、ちょっと大人になった気がしますけど、他二作は、まさにこれが当てはまると思いますね。

それで、この「マイレージ、マイライフ」ですが、またまた小説原作で未読ですが、予想通り素敵な作品でしたよ。本当にこの監督の作品は、軽いタッチで描いてくれるので、観やすいというか、楽な気持ちで鑑賞出来ますよ。気軽に観れます。けど、観終わった後は、ビターな味わいが残ってるんですよね。そこが、くせになるというか。甘いんだけど苦い、まるでチョコレートみたいです。僕は彼の作品をチョコレート映画と名付る事に今しましたよ。

なんと言っても、主役のライアン・ビンガムを演じるジョージ・クルーニーが渋いんですよ。白髪だらけだけど、絵になる男だな~と思って観てたんですが、町山さん曰く彼が、この役をやるからいいんだとの事です。

キラキラでの町山さんの「マイレージ、マイライフ」紹介 

そこの部分だけ、簡単に説明するとジョージ・クルーニーは、ブラピとかと世界中を遊んで周ってたけど、皆、大人になって結婚しちゃって、今は一人ぼっちになってると。つまり大人のなりそこねなんです。
で、この映画のビンガムもそういう人間で、アメリカ中飛び回って、色んな会社に行って、初対面のビンカムがリストラ対象者にクビを告げるという仕事をしてるんですが、この男は、結婚もせず、適当な女と遊んで、1000万マイル貯める事だけが楽しみな、やはり、大人のなりそこねなんです。
だから虚実皮膜(意味は、ググりましょう)になってて、キャラクターに深みが増してる的な事をおっしゃってます。
それで、この仕事ってはっきり言って、嫌な仕事じゃないですか。ただ、ビンカムはベテランで、クビになった人の傷が最小限に留まる様に、説得するプロみたいです。なので、仕事の出来る道楽者って感じです。

そのクビにする会社に、アナ・ケンドリック演じるナタリー・キーナーという天才の女の子が入社して、これからは無駄にあっち行ったりこっち行ったりせずに、スカイプ的な奴で、サクサク仕事こなしましょうや。って提案して、ビンガム的は「俺達の仕事なめんな!」となる訳です。1000万マイル貯めたいのと女に会えなくなるのもあるでしょうが、「人をクビにするのを伝えるんだからとてもナイーブな仕事だから、直接会って話すべし!」と持論を展開し、社長が「じゃあ、その娘、連れて仕事教えてやって~」と言う流れで、二人でアメリカ中を旅します。

それで、途中でアナ・ケンドリックスが号泣するシーンがあるんですが、声出して笑いましたよ。バカにしての失笑じゃなく、面白くての方です。なぜ笑うかは観て確認した方が、いいと思うんで、伏せますが、レビューとか読んでても、映画館でそのシーンは、笑いが起きてたと書いてる人いましたよ。

後、未婚のビンカムが、結婚式当日に結婚にビビって辞めるとか言いだした、妹の彼氏を結婚する様に説得するシーンも、笑う面白さじゃないけど、味わい深い物がありましたよ。

こんな感じで、軽いコメディタッチなんですけど、ビンカムは段々と追い込まれて、考え方も変わりつつあり~…で、どうなるか?というお話です。

ほんとに軽いノリで観れる映画なので、気軽に観てみて下さい。おススメ出来ますよ。でも、終わった後には、少し人生という物を考えてしまうかもしれません。特に、僕の様な大人になりそこねた人は。

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「JUNO/ジュノ」
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by eigasirouto | 2012-02-26 04:28 | 旧作(2012年鑑賞)

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