おとなのけんか   

昨日、初の日比谷のTOHOシネマズ シャンテに行って来ましたが、月曜の昼下がりだからなのか、老人ばかりでしたよ。真後ろに座った婆さんが、時折、「う~う~」唸ってたのが、非常に気になりましたが、鑑賞した映画は、こちら…

おとなのけんか
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オフィシャルサイト
解説:世界各地の公演で好評を博し、演劇界でも権威のあるオリヴィエ賞とトニー賞に輝いたヤスミナ・レザの舞台劇を、名匠ロマン・ポランスキー監督が映画化したコメディー。子ども同士のケンカを解決するため集まった2組の夫婦が、それぞれに抱える不満や本音をぶつけながらバトルを繰り広げるさまを描く。和解のための話し合いから修羅場に陥っていく2組の夫婦を、ジョディ・フォスターとジョン・C・ライリー、ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ヴァルツという演技派が務める。豪華なキャストが集結した本作で、彼らがどんなストーリーを展開していくのか注目したい。
あらすじ: ニューヨーク・ブルックリン、子ども同士のケンカを解決するため2組の夫婦、ロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー、ジョディ・フォスター)とカウアン夫妻(クリストフ・ヴァルツ、ケイト・ウィンスレット)が集まる。双方は冷静かつ理性的に話し合いを進めるが、いつしか会話は激化しホンネ合戦に。それぞれが抱える不満や問題をぶちまけ合い、収拾のつかない事態に陥っていく。


今年、鑑賞した映画で、声を出して笑った回数は「宇宙人ポール」か今作か、というくらい笑わせてもらいましたよ。館内もかなり笑いが怒ってましたが、別に年寄り向けのお笑いじゃないので、若い人達にもおススメ出来ると思います。

元々は、世界的に有名な舞台劇みたいですが、今作でその事を初めて知りました。
それとロマン・ポランスキー監督作品は、「戦場のピアニスト」しか鑑賞した事ありませんが、去年日本公開された「ゴーストライター」も非常に評判が高いので、今後、チェックを入れて行こうと思います。

物語は、密室劇ですが、僕が鑑賞した事のある密室劇は、
「十二人の怒れる男」
「12人の怒れる男」(ロシア版)
「12人の優しい日本人」
「奇人達の晩餐会」
「キサラギ」
こんな感じですが、今作は非常に「奇人達の晩餐会」を連想させられました。まずコメディである事と密室劇、フランス映画(厳密には「おとなのけんか」はフランス、ドイツ、ポーランド、スペインの合作ですが)ですし、時間も「奇人達の晩餐会」が80分に対し、こちらは79分とどちらもタイトな時間です。

OPとEDだけロングショットで外にいる子供達の行動を描いてるだけで、後は部屋の中かアパートのエレベーターまでで、登場人物もほぼ4人です。その演じてる4人が、ジョディ・フォスター(ペネロペ・ロングストリート)、ジョン・C・ライリー(マイケル・ロングストリート)、ケイト・ウィンスレット(ナンシー・カウアン)、クリストフ・ヴァルツ(アラン・カウアン)と非常に芸達者な人達で、ほぼ会話だけですが、実在感があるんで観てて入り込みやすいと思います。特に僕は、「イングロリアス・バスターズ」でハンス・ランダ親衛隊大佐を演じてたクリストフ・ヴァルツにはまりましたね。インテリだけど皮肉屋を演じさせたら、今一番はまるんじゃないでしょうか。

最初は、お互いの子供の喧嘩に対し、双方穏やかに会話を進めて丸く治まりかけるんですが、ちょっとした一言で、ムキになって少しずつ本性を現し始める展開なんですが、夫婦VS夫婦、男VS女に発展し、1対3になり、バトルロワイヤルになったりして、酒も入りドンドン過激な口喧嘩になって行きます。先程から会話劇、会話劇と言ってますが、この映画で一番の会話以外の見せ場は〝ゲロ〟ですよ。そういう所もこの作品を好ましく思える部分ですね。

結局、大人達の喧嘩は、それぞれの立場、考え方、職業などの対立になってて、それぞれがわかりあえないからこそ起きる摩擦でした。大人なので温厚に話を納めるのが、理想的だと皆わかっていながらある部分だけは許せなくてムキになる。それが非常に上手く描けてると思いました。そして、大事なのは4人とも笑わせようとは、一切してない真剣な話し合い(皮肉的なブラックジョークはありますが…)が、傍から観てると笑える。という仕組みになってる所だと思うんです。(こういうのを観ると笑わせようとし過ぎる「ALWAYS 三丁目の夕日’64」のギャグシーンのダメさが際立つんですよね。)

後、〝間〟が非常に上手いなと思いました。特に、仕事人間のアラン・カランの携帯が鳴るタイミング。この携帯が鳴る〝間〟だけで、笑いに昇華されてると言うのが、素晴らしいですね。過剰な説明や意味が無くても、こうして笑いは取れるんだという事ですよ。

とにかく老人ばかりじゃなく、ぜひ若い人達にも観て欲しい作品だなと思います!

文章内に登場した、ブログ内作品
「宇宙人ポール」
「ALWAYS 三丁目の夕日’64 」
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by eigasirouto | 2012-02-28 18:51 | 新作映画(2012)

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