レイジング・ブル   

「ヒューゴの不思議な発明」鑑賞前に、マーティン・スコセッシ作品を鑑賞しておきました。

レイジング・ブル
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解説:実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折の半生。試合シーンの壮絶な迫力は筆舌に尽くし難く、ボクシング映画としてのクォリティも高いが、あくまでも作品の根底にあるのは、自らの猜疑心によって妻や弟を失う男を描いた人間ドラマ。引退後のシーンのため体重を25キロ増やしてまで破滅型の主人公を演じきったデ・ニーロはアカデミー主演男優賞を受賞。全編のほとんどを占める白黒画面も美しい。

マーティン・スコセッシ監督作品は、あんまり鑑賞してないんですが、「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」は、僕にとって非常に大切な作品でして、スコセッシ作品も今後、観て行きたいなぁと思ってたんですが、大量の観たい作品があって、なかなか観れてない状態でした。
その状況で、やっと1本は鑑賞しました。そして、結局、この作品も僕にとって大切な作品になりました。

スコセッシ監督の特徴は、僕が観た中では〝何かに取りつかれて突き進む男〟が主人公なんですが、今作も同じでした。今作は、実在の人物ジェイク・ラモッタと言うボクサーの話ですが、ほんとに破滅型の生き方をしてます。感情移入はしにくいのかも知れないけど、その向う見ずな行動のかっこよさを持ってる人物でした。
この〝かっこよさ〟は、「あしたのジョー」や、辰吉丈一郎が好きな人ならわかると思うんですけど、僕らの様な日和見野郎は、憧れてしまいますよ。男たるものこの様に生きたいのですがね…。

「デ・ニーロ・アプローチ」という言葉がありますが、今作は、その完成系とも言われてますね。現役時代から引退後まで描くので、ロバート・デ・ニーロが体重を27㎏増量させたみたいです。恐ろしいですよ。ただデ・ニーロは「太るのは、簡単だった。高級イタリア料理ばかり食ってればいいから」と言ってたらしいですけどね。

本作は、「タクシードライバー」と「キング・オブ・コメディ」の間の作品ですけど、冒頭の痩せてる姿から太ったキャラになる様は、トラヴィスがパプキンになって行く様に思えましたよ。

ほぼ、白黒で描かれてるんですが、特にオープニングのスローでリング上でフットワークをこなす姿を映しだす画は、非常にかっこいいですよ。
後半のシュガー・レイとの試合は迫力満点で、音や映像の力でこちらにパンチの重みや痛みが伝わって来ました。

観る人が観たらもしかして、退屈な映画に思う人もいるかも知れませんが、男なら観ておくべき作品じゃないでしょうか。

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マーティン・スコセッシ
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by eigasirouto | 2012-03-14 00:00 | 旧作(2012年鑑賞)

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