アニー・ホール   

まず最初に、本作と全然関係ない話から入らせて下さい。
ブログの横のメニューの所、検索を一番上に持って来たので、自分が観た事ある映画を入れるとこのブログ内に記事があれば出てくるんで、よかったらご利用下さい。というか、自分が探しやすいようにそうしただけですが~。

ここから本題に入ります。

アニー・ホール
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解説:NYを舞台に、都会に生きる男女の恋と別れをペーソスと笑いで綴ったラブ・ストーリー。うだつの上がらないスタンダップ・コメディアン、アルビーは、知り合った美女アニーと意気投合して同棲生活を始めるが、うまくいくのは最初だけ。次第に相手のイヤなところが気になり出した二人の間には見えない溝ができ上がっていた。そしてアニーの前に現れた人気歌手のカリフォルニアへの誘いが二人の仲にピリオドを打つ決定的なものとなった……。

観なきゃ観なきゃと思ってて、やっと観た作品です。

ウディ・アレンの映画は、昨年日本公開された「人生万歳!」しか観てないという、本当に映画を観てない僕なんですけど、ただ「人生万歳!」結構、面白かったです。若い娘さんが、じいさんを好きになる話で、じいさんも最初は、からかうなとか言ってるけど、段々、その娘を好きになってく話で、笑えるし楽しくて実は深みのある映画だったんですよね。それでウッディ・アレン作品をもう少し、観てみたいなぁと思ってて、特に「アニー・ホール」が有名だったんで、観ようかなぁくらいに思ってました。

で、更に、一昨年鑑賞した「(500)日のサマー」という映画が、すごく好きになって、色んな所で、比較対象にされてたのが、この「アニー・ホール」だったんですよ。(恋愛映画というか恋愛についての映画って事で)

更に更に、以前、過去のアカデミー賞(作品賞)を調べてたら、1977年(僕が一歳の時!)のアカデミー作品賞を獲得してるじゃないですか。別に権威主義じゃないですけど、アカデミー作品賞は、全部抑えれるなら抑えたいというコレクション癖に近い願望が、先日、芽生えまして。

更に更に更に、タランティーノ監督が、2011年ベスト映画にウディ・アレン新作「ミッドナイト・イン・パリ」を挙げてるじゃないですか。(日本公開2012年5月26日)しかも、スコセッシ同様、ここに来てキャリア・ハイの興行成績との事。一応、「ミッドナイト・イン・パリ」がですよ。

そんなこんなで、「アニー・ホール」を鑑賞したと言う訳です。40本以上作品あるっぽいんで、全部は観れないでしょうけど、5月末までに少しでも観ておきたいですね。(まぁ後、2~3本しか結局観れないかもですが…)

それで感想なんですけど、コメディ部分は、35年前の映画なんで現代感覚で観ると正直物足りないと言うか、なにそれってのは、ありますよ。実際、僕は一つも笑わなかったですよ。でもそこは、脳内補正しながら観れる人間なら問題ないと思いますよ。
これが当時はウケてたんだな~とか、そういう風に楽しめるのも35年後の我々未来人の特権ですよ。
でも、ユーモアのある会話とか、興味を引く面白みはすごくありましたよ。いや、内容そのままでも、今風の見せ方にすれば、今でも多分、笑えるんと思いますね。見せ方が古く感じるだけと思います。
今にして思えば「人生万歳!」も内容は、似てると思いますが、現代の手法のコメディだから現代の我々は笑える訳で、やってる事自体を突き詰めると同じと思います。

後、冒頭から観客に話しかけたり、心の声がそのまま聞こえたり、何かしてる時もう一人の自分が体から遊離したり、街行く人に急に質問したり、アニメになったりとかなり実験的な映画ですよ。後にたくさん真似されて、今じゃ別に普通かも知れませんが、当時は新しかったっぽいですよ。

ただ、それよりも男と女は今も昔も変わらないなぁと思いましたね。なので、ギャグとかはついて行けなくても、人間の普遍的な内面を深く掘り下げて描いてるから共感出来る部分は、多いと思いますね。特に、男性の方は。(恋愛に対して、自信満々の男の考え方は知らないですよー。)

例え話で、「僕の様な人間を会員にするようなクラブにだけは、絶対に入らない」と言う誰だったかの言葉を2回ほど引用するんですが、要するに「俺と付き合う様な女とは付き合えない」って事じゃないですか。言ってる事は、ナンセンスで不条理ですけど、これ僕はちょっとわかるんですよね…。
自分って、自分が一番理解してるかは別として、一番知ってますよね。最悪な自分を人生で一番観てきてるのは自分じゃないですか。その最低最悪の俺と付き合うなんて、どういう神経してるんだこの女!と思った事もありますよ。他の人は無いですかねぇ?(僕が病気ですか?)
だけど、不条理極まりないけど、それでも…、付き合ったり、好きになってもらおうと努力したりしますよね。

このウディ・アレン演じるアルビー・シンガーは、全然、男らしくない男で、僕は非常に共感出来ましたね。ギャーギャーギャーギャーとウンチク語って、自分の殻に閉じこもって、新しい事に挑戦しようとしないとか、なかなか虫も殺せないとか、別れたのに、また寄り戻そうとしたり、女々しい男なんですよ。僕も大体、女々しいったらないですからねぇ。
でも、大抵の男は、大なり小なりそういう要素あると思いますよ(多分)。そこをグッと抑えて我慢するのが、男の美学なのかも知れませんけど、時にそれが決壊する事もあるんじゃないですかね(多分)。

で、アニーという若い娘が現れて、「何々?そんな俺の事を受け入れてんの?マジ?おうおう笑ってる笑ってる?マジ?俺の言う事すげー聞くけど?え?好きなの?マジ?俺もう君を愛してる!」ってなるんですけど、わかるなぁと思いましたよ。大体、自分を肯定出来ない、自己評価の低めの人間は、その気があるふりをされるとこっちもそれ以上にその気になるもんじゃないですかね(知らないですけど)。

「でもねー…、結局どこかで見切り付けられるんだよねー…。彼女も成長するもんねー…。だって所詮、俺だからねー…。男として優れてたり誇れる所ないもんねー…。ほら!やっぱり!!

このまま投げっぱなしで終わりたいと思います。



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by eigasirouto | 2012-03-17 04:59 | 旧作(2012年鑑賞)

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