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グッドフェローズ   

今日、新作を鑑賞したけど、その前に素晴らしい旧作を2本観たので、先にUPしておきます。
1本目!


グッドフェローズ
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解説: 実在の人物をモデルに、少年の頃からギャングに憧れ、その仲間入りを果たした一人の男の波瀾に満ちた半生を、主人公のモノローグを織り込みながら描いた犯罪ドラマ。

マーティン・スコセッシ監督作です!またまたロバート・デ・ニーロとのコンビです!

その前に、かなりのシネフィルであるスコセッシ監督が、映画監督志望の若者向けに、外国映画39本を推薦したそうですね。推薦は、以下の通り
赤文字は、鑑賞済です。
「メトロポリス」(フリッツ・ラング)
「ドクトル・マブゼ」(フリッツ・ラング)
「吸血鬼ノスフェラトゥ」(F・M・ムルナウ)
「ナポレオン」(アベル・ガンス)
「大いなる幻影」(ジャン・ルノワール)
「ゲームの規則」(ジャン・ルノワール)
「天井棧敷の人々」(マルセル・カルネ)
「無防備都市」(ロベルト・ロッセリーニ)
「戦火のかなた」(ロベルト・ロッセリーニ)
「揺れる大地」(ルキノ・ビスコンティ)
「自転車泥棒」(ビットリオ・デ・シーカ)
「ウンベルトD」(ビットリオ・デ・シーカ)
「美女と野獣」(ジャン・コクトー)
「東京物語」(小津安二郎)
「生きる」(黒澤明)
「七人の侍」(黒澤明)

「雨月物語」(溝口健二)
「山椒大夫」(溝口健二)
「天国と地獄」(黒澤明)
「絞死刑」(大島渚)
「いつもの見知らぬ男たち」 (マリオ・モニチェリ)
「若者のすべて」(ルキノ・ビスコンティ)
「大人は判ってくれない」(フランソワ・トリュフォー)
「ピアニストを撃て」(フランソワ・トリュフォー)
「勝手にしやがれ」(ジャン=リュック・ゴダール)
「はなればなれに」(ジャン=リュック・ゴダール)
「ウィークエンド」(ジャン=リュック・ゴダール)
「追い越し野郎」(ディノ・リージ)
「情事」(ミケランジェロ・アントニオーニ)
「欲望」(ミケランジェロ・アントニオーニ)
「革命前夜」(ベルナルド・ベルトルッチ)
「肉屋」(クロード・シャブロル)
「四季を売る男」(ライナー・ベルナー・ファスビンダー)
「不安は魂を食いつくす」(ライナー・ベルナー・ファスビンダー)
「マリア・ブラウンの結婚」(ライナー・ベルナー・ファスビンダー)
「さすらい」(ビム・ベンダース)
「アメリカの友人」(ビム・ベンダース)
「カスパー・ハウザーの謎」(ベルナー・ヘルツォーク)
「アギーレ・神の怒り」(ベルナー・ヘルツォーク)

「大人は判ってくれない」って、観た事ある様な気が…。黒澤映画に一時期ハマってて、実は結構、鑑賞してて、小津安二郎監督の「東京物語」も、メッチャ好きなので、すごく嬉しいですよ。
未鑑賞の作品ばかりですよ。少しずつでも、鑑賞して行きたいですね。(別に、映画監督を目指してませんけど)

それと「ヒューゴの不思議な発明」で、言及し損ねた、ちょっとした追記をこの場を借りて、書かせて下さい。スコセッシ監督が、ものすごいレベルのシネフィルだと言う事は、「ヒューゴ~」の時に書きましたが、インタビューでこんな風に答えてます。その記事
「わたしは3歳のときに喘息(ぜんそく)になって、それ以来、すべてから隔離されるようになった。スポーツはおろか、走ることも笑うことすら許されなかった。だから、駅で孤独に暮らす少年にたちまち共感したよ」
更に、他の記事で補足すると、喘息で何も出来ない頃に、家が労働者階級で、本を読む習慣が無かったので、父に映画によく連れて行ってもらってたそうです。それが、スコセッシがシネフィルになるきっかけであり、父との絆を深めた理由との事。
僕は、それらの記事を読んでて「ヒューゴ~」を鑑賞したんで、やっぱり映画、映画史に対する場面、父との映画の思い出のシーンで、涙が出てしまいました。
まだ未鑑賞の人は、早く映画館に行って絶対に、3Dで鑑賞して下さいね!3Dでこそ意味がある映画なので!!


ちなみに、元々、原作の「ユゴーの不思議な発明」に、興味を示したのは、ジョニー・デップで、制作に名を連ねてますが、ジョニデも巨匠の中の巨匠、スコセッシが監督として名乗りを挙げた時は、度肝を抜かれたと言う事も、この記事には書かれてますね。

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さて、今作の話に戻しますけど、当たり前ですけど、この作品は傑作ですね!

かっこいいですよ。かっこいいっですけど、かっこ悪くもありますよ。
正しいギャング映画の在り方では、無いでしょうか。
しかも、実話を元に作られてるというから驚きです。世の中、そうそう甘くないって事ですよね。

この映画の凄みを一言で表すなら、登場人物達のハンパ無い実在感じゃないでしょうか。

とにかく、どの人物も〝ああ、こいつ友達の○○に似てる〟と思えるんですよ。
実話だから当たり前と思われるかも知れませんが、それは、違いますよ。果たして「おかえり、はやぶさ」に、それを感じれたでしょうか?僕は、言わずもがなですよ。
僕の地元は、ちょっとしたゲットーで、不良だらけだったんですけど、ここに登場するような人々で溢れてましたよ。懐かしくもあり、悪い奴の嫌な感じがすごく描かれてると思いましたね。
仲良くやってるんだけど、急にキレたりケンカになったり、普段は温厚に楽しくやってるけど、その膜は非常に薄くて、いつ何がどうなるかわからない緊張感のある関係もよく描かれてるなぁと。共感と共に、やだな~というのと緊張感を維持しながら映画が展開して行きます。
俳優陣もすごいし、スコセッシ監督の演出も素晴らしいんだと思います。

絶対、観ておいた方がいい一本だと思います。

ブログ内関連記事
マーティン・スコセッシ
「ヒューゴの不思議な発明」
「レイジング・ブル」

by eigasirouto | 2012-03-30 02:21 | 旧作(2012年鑑賞)

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