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ピープルVSジョージ・ルーカス   

このブログでは、初めてのドキュメンタリーです。

ピープルVSジョージ・ルーカス
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公式サイト
解説: 『スター・ウォーズ』シリーズの熱狂的ファンであるアレクサンダー・O・フィリップが監督を務めた異色ドキュメンタリー。世界中の『スター・ウォーズ』ファンたちが、その生みの親であるジョージ・ルーカスに抱く愛憎渦巻く複雑な心理をインタビューで浮き彫りにする。出演者もダース・ベイダー役のデヴィッド・プラウズをはじめ、映画製作者や作家など多岐に渡る。激論を戦わせつつもその根底に横たわる傑作映画への愛の深さに感じ入る。
あらすじ: 1970年から1980年代にかけてジョージ・ルーカスが発表した『スター・ウォーズ』最初の3部作には誰もが熱狂し、圧倒的な賛辞を惜しまなかった。やがてその映画は新しいアメリカ文化ともいうべき大々的ムーブメントを各地で巻き起こす。だが、特別篇と新3部作の話になると、コアなファンたちの態度は手の平を返したように冷たくなるケースも出てきて……。

また、これも笑いましたよ。

やっぱり、『「スター・ウォーズ」シリーズと僕』という事から話を進めないといけないと思いますが、僕は「スター。ウォーズ」をリアルタイムで、観てません!
というか、最初の「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」は、1977年の作品だから1歳なので、観れなくて当然なんですが、でも子供の頃にテレビで映画やってても、食指が動かなかったんですよ。2時間も、じっと出来ない子供だったんで。
で、今3Dでやってる「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」も、1999年に盛り上がってて、今までのシリーズの過去の物語らしいとか聞いて、スゲー興味あったけど、過去のを観て無いから順番に観ないとダメと思ってて、結局、観て無かったんですよ。まだ田舎に住んでて、車でレンタルビデオ屋に行って、借りる情熱は無かったんですよねぇ。

それで、何度もこのブログで言ってますけど、2010年から(割と)たくさん映画を観る様になって、そりゃあ「スター・ウォーズ」も観ましたよ。※と言いつつ、2と3は、まだ未鑑賞って事に、映画鑑賞ノートを見直して、気付いた次第であります。(汗)

スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 2010/9/21鑑賞
スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲 2010/9/21鑑賞
スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの復讐 2010/924鑑賞
スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 2010/10/8鑑賞


と言う、もうすぐ33歳になろうかと言う頃にスター・ウォーズ童貞をやっと捨てれた様な軟弱男なんですよ。

それで、一番思ったのは、やっぱり映画は、その時代に観ておくと言うのが、大事なんじゃないかなぁと思いました。その時々の最高の技術を体感する興奮。何も知らないで望む映画。その時代を象徴する恐怖や正義、世界観なんかも入ってると思いますし。
更に言うなら「E.T.」とかと同様に、メジャー作品なので、色々と情報が入って来てますし、ルークだのアナキンだのダースベーダーだのテーマソングだの、更には、あいつとあいつがああでこうでとかも、知っちゃってたりしますからねぇ。
それなりに、面白かったのは間違い無いですけどね。
ただ、「ファントム・メナス」は、微妙に感じたんですよね。間延びしてるなぁとか、ジャージャーがうざいな。とか。

それで、今「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス3D」が上映されてますけど、このタイミングで、まさかのルーカス及び「ファントム・メナス」をファン達がボロクソに言うこの映画ですよ。

今まで、グダグダ自分の「スター・ウォーズ」歴を述べて来た僕でも面白かったです。
少なくとも最低限の知識が入ってたので、本当に何も知らない人の意見は、わかりませんけど、少しでも知ってれば、今作は笑えるんじゃないですかね?いや、知らなくても面白い部分はあると思いますよ。

この映画は、世界中のSWファンと言うか、オタクの域の人達(著名な人から普通の人まで)へのインタビュー、コッポラなどの関係者の証言、ルーカスがテレビ出演した際の映像、実際の映像、ファンが勝手に編集し直した映像などで構成されて、SW同様に6部構成からなります。1部と6部で、SW及び、ルーカスへの尊敬、愛を前面に押し出しますが、間の2部~5部は基本、ほぼ文句と言う表面だけ繕いました型、悪口ドキュメンタリーでした。
と言うのは冗談で、冒頭で尊敬や好きと言うのを全開で見せて、間で愛ゆえの指摘をし、最後に、それでもやっぱり好きなんだよー!!こんな世界を提示してくれて、ありがとうルーカス!!と言う、感動する作りになってますよ。
ま、捉え方人それぞれで、それもまた面白いと思うんです。

色んな事が槍玉に挙げられてましたけど、大きく分けて、3つの文句からなってました。
①ルーカスが、オリジナルを勝手に変えて特別編を作った件
②グッズ販売についての件
③ファントム・メナスが、思ってたのと違った件

①に関しては、キラキラで宇多丸さんが、この映画よりも随分と前に話してるのがあるので、基礎知識として、非常にいいと思うので、聞いてみて下さい。→こちら
世に出た作品は、作者の物なのか皆の物なのか、難しい問題ですけど、皆、すごく怒ってるんですよ。本気なんですよね。本当にマニアの人達だから細かい部分に気付いてて、ルーカスに怒り心頭ですよ。ルーカスの気持ちもわからなくもないですけど。
どっちが拳銃を先に撃つのかと言う部分があって、それが変えられてて、みんなこれじゃあキャラが変わる!俺達が知ってるあいつの行動では無い!と激怒してるんですけど、これをどんだけ文章で書いても、感情が伝わらないと思うんで、面白さが伝わりにくいと思うんですけど、本当にみんなマジギレなんですよ。
8割が文句言ってる中、昔の絵描きも結構、何度も修正してる(ゴッホの絵で解説)という擁護も、一応入ってました。

②のグッズに関しては、新しいグッズが出る度に買わなきゃいけない(と思い込んでる、もしくは決め込んでいる)のに、ドンドン新しいのを出すからお金がかかってしょうがない。
これは、僕も気持ちすごいわかるんですけど、僕の場合、ずっと貧乏なので、フィギュアには手を出さないですけど、その気質は確実に持ってるんですよ。
「でも、これは自分のせいだ」という至極、真っ当な意見の擁護派もいて、そりゃそうだと笑いました。
でもさぁ、でもすごいわかるよ。俺も金があったら買っちゃうモノ。集めたいモノ。好きなモノ。

③ファントムメナスの件なんですけど、ここが見所満載でしたね。
早い段階から1(ファントムメナス)をやると言われてて、「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの復讐」の後、16年後にやっと公開となった訳です。
16年ですよ?当時、子供だった人達も立派な大人じゃないですか。
しかも、一番ヒットしてるシリーズの続編なんで、公開は凄い事になった訳ですよ。ニュースで映画館にものすごい集まってると放送されて、ファンもお祭り騒ぎですよ。
16年間、ずっと待ち続けたものが、やっと観れるんですよ。
結構、仕事休んで観に来てて、実際、映画館で初めて映像が流れるシーンも映し出されるんですけど、映画館の雰囲気が最高ですよ。
真っ暗な中、ライトセーバーを振り回す観客達。あの「チャー、チャチャチャチャー♪」という音楽と共に、
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このタイトルが出た時、観客は、「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」と狂喜乱舞するんです。
ここで僕泣きました。
いや、そうなりますよ。16年間ずっと待ってて色んな想像したりしてた訳だし。それを観て勝手に、よかったねぇみんな…と思って。泣いちゃって。俺も立ち会いたかったとも思いましたけど。改めて、すごいパワーを持った作品だったんだなぁと思いまして。

ところが…なんですけどね。
観終わった感想を聞かれてみんな
「…よくわからなかったんで、明日また観ようと思ったんだ」
「盛り上がったのは最初だけだったね」
「16年待ってこれかよ…」
「なんで、子供向けになってるんだよ…」
てな具合の落差に、ゲラゲラ笑いました。素晴らしい緊張と緩和ですよ。

それで、皆が皆、ジャージャーの文句言ってましたよ。でも、子供には、全然、不評じゃなかったみたいですね。

まぁそんな感じの映画で、スター・ウォーズを全く知らなくても、人間観察という観点でも楽しめるかもしれませんね。

しかし、ルーカスは、ネットの映像やこういう映画の公開も黙認するなんて、やっぱりでかい男ですよ。

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