コーマン帝国   

卑猥な映画とか思ってませんか?ロジャー・コーマンと言う監督の名前ですよ。

コーマン帝国
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オフィシャルサイト
解説: ジャック・ニコルソンやマーティン・スコセッシなどハリウッドの大物たちを発掘し、「B級映画の帝王」とたたえられる映画監督にして製作者のロジャー・コーマンに迫るドキュメンタリー映画。自身への取材のほかロバート・デ・ニーロやロン・ハワードなどそうそうたる俳優や監督へのインタビューを敢行し、早撮りで低予算、かつ面白い映画を次々と誕生させたコーマン監督の映画人生をひもといていく。刺激的な映画を世に送り出し続けるコーマン監督の、破天荒な伝説とエネルギッシュな人物像に驚嘆させられる。
あらすじ: 「インディペンデント映画の神」と称される映画監督・製作者のロジャー・コーマン。超低予算の作品を連発する一方、コーマン監督の作品からハリウッドへと飛び立っていった俳優や監督は枚挙にいとまがない。コーマン監督の作品やインタビュー、関係者や親交のある大物たちのコメントから、インディペンデント映画の魅力にまでも迫っていく。

久々に、新宿武蔵野館へ行ってまいりました!
新宿武蔵野館は、↓の写真の様な展示物があったりで、好きですよ。
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友達と行って、座って写真を撮りたかったですよ。

またまた、映画監督のドキュメンタリーで、「ピープルVSジョージ・ルーカス」とセットで観ると非常に面白くて、タメになりますよ。
ルーカスが表ならコーマンは裏って感じです。
その辺の事は、後で書こうと思いますが。

いや~、B級映画の帝王ロジャー・コーマン監督を知ったのは、今年に入ってからですけど…。
この人は、完全にパンクですよ。(僕の中では、超褒め言葉)※実際、ラモーンズが出演してる映画も撮ってました!

モットーは〝早く、安く、儲ける〟って吉野家かよと。
とにもかくにも、コーマン先生の精神が素晴らしいです。
インディーズである
金が無くても作る
工夫で何とかする
芸術性の排除
作品の完成度など度外視
客が喜ぶものを作る
2日で撮影を終える
体制批判の姿勢を常に持っている
弱者に優しい目線を持っている

メチャクチャ、かっこいいですよ!

客が喜ぶものって何か?
SEX、ドラッグ、ロックンロールですよ。それに、SF、アクション、ホラー、スプラッター…とにかくドラマなんかじゃなく、ただ観てて面白いモノですよ。


ジャック・ニコルソンの途中の発言が笑えました。
「彼の作品は、本当に駄作ばかりだよ。でも、たまに素晴らしいのを間違って作っちゃうんだ」
確か、こんな感じだったと思います。たまらなくコーマン監督が好きになりましたよ。
大好きなスコセッシ監督の師匠もまた素敵な人でしたよ。

更に、誰だったか俳優をやらされて、殺される役だったんですけど、人が足りないからカウボーイ役もやれって言われて、映像観たらカウボーイ役の自分が自分を撃ち殺してたと言うのも、メッチャ笑いましたね。

そんなコーマン先生の門下生や、コーマン先生をリスペクトしてる俳優や監督が多数出演しています。いかにロジャー・コーマンが、映画人達から愛されてるかわかりますね。
とにかく出演者がすごい!
ジェリー・コーマン(奥さん)
シーン・コーマン(弟)
ロバート・デ・ニーロ
ジャック・ニコルソン
マーティン・スコセッシ
ロン・ハワード
ジョナサン・デミ
ピーター・フォンダ
ブルース・ダーン
ポール・W・S・アンダーソン
クエンティン・タランティーノ
アラン・アーカッシュ
ポール・バーテル
ピーター・ボグダノヴィッチ
デヴィッド・キャラダイン
ジョー・ダンデ
パム・グリア
ゲイル・アン・ハード
ジョナサン・カプラン
ポリー・プラット
ジョン・セイルズ
ウィリアム・シャトナー
ペネロープ・スフィーリス
メアリー・ウォロノフ
アーヴィン・カーシュナー
イーライ・ロス
エリック・バルフォー
ディック・ミラー
ボブ・バーンズ
フランシス・ドール
トッド・マッカーシー
ジョージ・ヒッケンルーパー
トム・シェラック

興味ある方は、↓のロジャー・コーマン関係図を観るとよりわかりやすいですよ。
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好きな監督や俳優さんばかりですよ。
ちなみに、ジェームス・キャメロン(タイタニックやアバターの監督)は、門下生入り拒否となってますよ。先生の元で監督をさせてもらった「殺人魚フライングキラー」を自分の黒歴史にしてるみたいです。それで、環境だの愛だのと優等生っぽい映画ばかり撮ってる鼻持ちならない男ですよ。

ま、そういう薄情な奴の事は、ほっといて、この映画について語りましょう。
ドキュメンタリーって、編集と構成が命だと思うんですけど、「ピープルVSジョージ・ルーカス」も今作も、よく出来てるなぁと思うんです。
序盤は、色んなコーマン作品の破天荒ぶりを色んな証言者や本人が語って行き、実際に映像も流してて、笑えるし楽しいし、コーマン映画も赤字を出さないんで、イケイケなんですよ。
ただ、ある男達が登場して、その脅威によって先生の時代も終わって行くんですね。
しかしその先に…。という感じの流れで。

そのある男達というのがスティーブン・スピルバーグジョージ・ルーカスなんです。要するに、「ジョーズ」「スター・ウォーズ」って事です。
結局、コーマン先生が、低予算でも黒字になってたのは、大手会社が手を出さなかった分野で、勝負してたからなんですよ。ただ、大手会社もこういうジャンルもウケると気付いて、手を出し始めて、ちゃんと金をかけた見せ物映画を作ってしまうので、ついに先生に勝ち目は無くなってしまった訳です。

まさに、「マネーボール」で金が無いけど、工夫で金持ち球団と渡り合ってたけど、そのやり方を金持ち球団に真似されて勝てなくなったアスレチックスと全く同じ構造ですよ。

でも、最後に感動的な展開があって。
この時のタランティーノが、泣かせるんですよ。

とにかく、コーマン先生を名前くらいしか知らなかった僕が観ても非常に面白い映画なんで、是非、みなさん新宿武蔵野館に足を運んで欲しいと思ってます。

今年、初めてパンフレットも買いました。(800円)
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町山さんの解説付き&コーマン先生が参加してる460本の作品一覧が載ってます!

そう言えば、コーマン先生が、こんな事をおっしゃってました。
「台詞は、キャッチーな事を言わせて客を呼び、内容は実は反体制の事を描いていた」
と。これは、自分も大切にしておきたい名言ですよ。

そして、コーマン監督が、急に真面目に作って、唯一赤字だった映画が「イントルーダー」なのですが、これこそが、コーマン先生の真骨頂でもあり、自信作との事です。
実は、その映画と今日もう一本鑑賞した映画、「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」が、同じテーマを扱ってるので、そこで一緒に書いていきます。


「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」
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by eigasirouto | 2012-04-10 04:20 | 新作映画(2012)

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