僕達急行 A列車で行こう   

そして2本目は、ここ最近のブログを読まれてる方なら予想がつくと思いますが…

僕達急行 A列車で行こう
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※看板が外にあり、雨の為、撮影出来ませんでした。

公式サイト
解説: 『ノルウェイの森』や大河ドラマ「平清盛」の松山ケンイチと『アヒルと鴨のコインロッカー』『ディア・ドクター』の瑛太が鉄道マニアを演じ、趣味を通して友情を築き、仕事に恋愛にと精いっぱい生きる姿を描くコメディー・ドラマ。『阿修羅のごとく』『失楽園』の森田芳光が、10年以上前から思案してきた企画を映画化。主演の2人のほかにも貫地谷しほりや松坂慶子が集結し、九州のさまざまな鉄道が登場。鉄道ファンが楽しめるのはもちろん、好きなものに夢中になることの楽しさが存分に伝わってくる。
あらすじ: 会社員の小町(松山ケンイチ)と鉄工所2代目の小玉(瑛太)は、鉄道という共通の趣味をもつ友人同士。九州に転勤になった小町は、くせものの地元企業社長(ピエール瀧)と鉄道をきっかけに盛り上がる。ところが、恋愛となると小町も小玉も趣味や仕事のように順調とはいかず、悩みを抱えていた。

森田芳光監督の遺作となった今作ですが、全面的によく出来た作品なのかどうかは置いといて、僕は結構、好きな作品でした。

これから色々書いていきますが、ちょっと訂正させて下さい。
「失楽園」の感想で、原作と変わってて、ファンが怒ってると書きましたが、それは「模倣犯」の誤りでした。すみません。「失楽園」が原作とどうなのかは知りません。

今回、以下の項目に分けて書いていきます。
①これまで鑑賞した森田作品と今作との比較
②この映画をざっくりどう観たか
③マツケンと瑛太が…
④福岡出身なので、テンション上がった話
⑤まとめ

①これまで鑑賞した森田作品と今作との比較

まず、おさらいですが鑑賞した森田作品は
「家族ゲーム」1983年
「失楽園」1997年
「椿三十郎」2007年
となってますが、今作を観て、ちょっと僕なりに共通点かな?と思う部分がありました。

それは、〝何かしら実験的要素が入っている〟と睨んでますがどうでしょうか?

まず、「家族ゲーム」は、家族が食卓に横並びで並んで食べるという独特の世界観があります。(黒澤映画の赤ひげへのオマージュの可能性あり)これによって、家族がバラバラであるという部分も表現出来るし、一遍にみんなを映せますね。もしかするとラストシーンの為にそうしたのかも知れませんね。まぁでもとにかく変な事をしてると。
後、音楽が無いと言うのも、面白い演出ですね。

「失楽園」では、役所広司演じる九木が車に乗ってる時、風景だけがモノクロでした。これも何か意味があるんだと思います。わからないけど、九木が不倫していて、世間と交われなくなって来てるとか?

「椿三十郎」…これだけはちょっと見つけれてないんですけど、まぁ黒澤監督の映画をリメイクするのが、かなりハードル高いし、実験そのものって事にしておきます。(無茶苦茶)

それで、今回はじゃあ何か?と言いますと〝音〟だと思いました。
音楽じゃなくて〝音〟なんですけど、何かの会話シーンとかに、変な音が付いたりしてて、それで笑いを誘うというか観やすくしてるというか、とにかく何だその音は。と思う〝音〟が、色々入ってて、変わった事するなーと浅い知識で思った訳です。(僕が気付いてないだけで、こういう演出ケッコーあったりしますかね?)

まぁとにかく全作品、色々と工夫して作ってるんだろうなぁと思いました。

後、「家族ゲーム」以外は、音楽担当が、大島ミチルさんと言うのも共通点ですね。

更に、役者も「椿三十郎」からマツケン、西岡徳馬、鈴木亮平、伊藤克信 。「失楽園」からは星野知子と同じ役者さんを起用してましたね。

じゃあ、今作が僕が観た中で、どの位置に来るかと言うと…
1位「家族ゲーム」
2位「僕達急行 A列車で行こう」←New!
3位「椿三十郎」
4位「失楽園」
となりました。

ちょっと「家族ゲーム」は、僕的に面白過ぎて、DVD購入を検討してるくらいなので、それを越えたとは思いませんけど、3位の「椿三十郎」には、10ゲーム差くらい付けてる感じですね。


②この映画をざっくりどう観たか

お話自体は、ご都合主義にも程がある!とは思ったんですけど、これ多分わざとだなと僕は思ってるんです。
もはや、そういうギャグなのか、昔の邦画みたいに、無茶苦茶な展開にしたかったのか、わかりかねますけど、いくらなんでもって展開ばかりなので、ストーリーはあってない様なもので、この映画のメインは、そこじゃないと思います。

森田芳光監督が、鉄道オタでそれを思いっきり描きたくて、鉄道オタ(もっと言うならオタク)自体を肯定したかった作品じゃないかと思ってます。そして、それはビンビン伝わるし、いいなと思えました。

僕も、気質は完全にオタ側にあると自己評価してますんで、すごく気持ちがわかるというか、こうであって欲しい!的な事を考える事もありますよ。現実は甘くないけど。
でも、女とは上手くいかないと言う部分は、ちゃんと描いてて、女より鉄道、女より分かりあえる友という部分が非常に共感出来て、好きになりました。


③マツケンと瑛太が…

②で、オタがどうの書きましたけど、マツケンこと松山ケンイチと瑛太なんかがオタクに見える?とちょっと懐疑的だったんですけど、観ると全然、オタクに見えたんで、良かったです!
確かに、よく考えるとマツケンって別に、男前って訳じゃないし、瑛太も華奢な感じするし、顔のいいオタクもいるから全然、合ってると思いましたね。

というか、この2人メッチャいいですよ。段々、本当のオタクに見えて来て、2人ともスゲー好きになりましたよ。
ちなみに、もう1人の鉄道オタクとして、ピエール瀧さんも出演してますが、これもいいです。映画でピエール瀧が出て来るとずっと観てたくなるんですけど、それは単純に僕が好きだからですかね?あの「ALWAYS 三丁目の夕日’64」でも、ピエール瀧の所だけ、結構好きでした。

それで、このマツケンと瑛太が「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」のホームズとワトソン君ばりに、やおい感を爆発させてて、ニヤニヤしましたよ。

青とピンクのカーディガンで、揃えるなんてもう腐女子にはたまらないんじゃないでしょうか。


④福岡出身なので、テンション上がった話

それで、鉄道に関する事なんですけど、僕は鉄道にそこまで関心が無いけど、HOゲージをマツケン、エータ、ピエールの3人で眺めてるシーンは、スゲー好きでしたよ。

HOゲージ
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こんなの興味あるなしじゃなく、ほとんどの男がテンション上がるのでは??

それで、マツケンが福岡に転勤になるんですが、僕は福岡出身なので、すごく楽しめました。とは言え僕の住んでた街では無いですけど、 「日田彦山線」という言葉が登場して、テンションがマックスになりましたよ。

と言うのも、「日田彦山線」ってのは、僕が高校時代、専門学校時代に利用してた電車なんですよ。そりゃあ嬉しいですよ。

もしや、俺の故郷にも行くのでは?と思ったけど、それは無かったのがちょっと残念…。

でも、これは嬉しいサプライズでした。


⑤まとめ

とにかく僕的には、高感度の高い映画でしたね。
ストーリーなんて、んなアホな!ってつっこみながら観ればいいし、何より、マツケン&エータのコンビがいいですよ。更に、森田監督のオタクへの眼差しも素敵だと思いますしね。

そして、最後のエンドロールで号泣しそうになりましたよ。

監督・脚本 森田芳光

その森田芳光の部分が直筆で、最後の最後にその上に「ありがとう」の直筆の文字が出るんです。

たった数日前に初めて監督の作品を観た僕ですけど、本当に亡くなってしまったんだ…と泣けて来て。往年のファンとかは、グッと来るんじゃないでしょうか。

そんなこんなで、好きな映画でした!!


2012/4/26 「そろばんずく」観ました。
2012/5/9マツケン主演の「デトロイト・メタル・シティ」で、割と読んでくれると嬉しい追記を書きました。
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by eigasirouto | 2012-04-14 03:46 | 新作映画(2012)

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