SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者   

2年間待ち焦がれて、やっと鑑賞出来ました!

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者
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公式サイト
解説: ラッパーとしての成功を夢見ながら田舎町で鬱屈(うっくつ)した日々を過ごす若者たちの姿をつづった青春ヒップホップ・ムービー『SR サイタマノラッパー』シリーズ第3弾。ヒップホップ・グループ「SHO-GUNG」のメンバーと別れ、上京したマイティのその後を描く。シリーズおなじみの奥野瑛太、駒木根隆介、水澤紳吾のほか、『ムカデ人間』の北村昭博、お笑い芸人ガンビーノ小林ら多彩な顔ぶれがそろう。インディーズ映画としては異例の大ヒットを記録した入江悠監督の手腕に期待したい。
あらすじ: かつて埼玉の弱小ヒップホップ・グループ「SHO-GUNG」の仲間と別れ、上京したマイティ(奥野瑛太)はラップを断ち切ることができず、先輩ヒップホップクルー“極悪鳥”の手伝いをしながらメンバーに入る機会をうかがっていた。しかし、ラッパーになりたいと願いつつも現実は厳しく、ある事件をきっかけにマイティは追われる身となってしまい……。

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入江悠
「SR サイタマノラッパー」
「SR サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~」

これは、とにかく多くの人に今観て欲しい作品です。

あまり誰も観に来てないこのブログで訴えても全く効果無いかも知れないし、全国で今現在渋谷のシネクイントでしかやってない状況ですが、関東に住んでるなら是非、渋谷に足を運んで欲しい気持ちです。地方の人は、とりあえず東京の知人に宣伝して映画館に行く様に説得して、地元での上映を待ち構えてて欲しいです。

今まで、このブログで面白い面白いと訴えて来た映画達も、本当に面白いし観て欲しいですけど、なぜこんなに今作に限りプッシュしてるかと言えば、今作が自主制作映画であり、公開館も少なく(4/28~愛知でも上映との事)制作者、出演者が映画館の近くで、チラシ配りをやってお客さんを集めています。お金があれば大々的に宣伝も出来るでしょうが、そうも行かないので、自らの足で宣伝しているのです。その姿勢が僕はすごいなぁと思っています。

それで映画の内容も本当に面白いです。
面白いと思います。じゃなく、面白いんです。

面白くない友達がいたらちょっと付き合いを考えないといけないと思ってる所です。

「ドライヴ」鑑賞後、なかなか映画から抜け出せなかったと書きましたが、またもや同じ状況になりました。
しかも、今回は泣いてしまってて、涙こそすぐに乾いたドライアイ野郎ですが、頭と心は、映画に鷲掴みにされたままで、朝から何も食べて無いにも関わらず、食欲が全然、湧きませんでした。

些細な気になる点は、ちょっとだけあったりもしたけど、そんなのはどうでもいいです。

とにかく、このシリーズの行き着いた先に、この様な衝撃であるとも、ましてやこんな形の感動が提示されるとも、1を観た時は思っても無かったので、本当に凄いと思いました。

続編(完結編?)としては、最高の形になったのでは無いでしょうか。

もう、何から書いていけば良いのか皆目見当がつかず、途方に暮れてますが、少しでもこの映画の役に立ちたいので、がんばって書いてみます!

今回は、
①敢えて、先に気になった点
②入江監督過去作との比較
③ストーリーについて
④登場人物について
⑤まとめ
という項目に分けて書いて行きたいと思います。

極力避けますが、結果的にネタバレもあるかも知れないので、そういうのが嫌な人は、お願いですから劇場に足を運んで下さい。


①敢えて、先に気になった点

大絶賛してますが、気になる部分が無いと言えば嘘で、少し気になる部分もありました。

・まず、主人公であるMIGHTY(奥野瑛太)を皆でボコろうとしてる時、明らかにお前殴れるだろ?と思える人がいる
・車で逃亡する時、もっとスピード出した方がいいんじゃないかなぁ?とか、(もしかして免許持ってないとか?)
・IKKU(駒木根隆介)達が餃子屋でケンカになるシーンも、普通はもう少し早く止めるんじゃないかなぁ?とか
・山下紀夫(ガンビーノ小林)の怪しい現場に身寄りのない奴等を奴隷の様にプレハブに入れてるけど、そんなカイジ的な世界観って今時あり得るかなぁ?とか
・仮にあったとしても、そこの看板に〝どれいの部屋〟とか書くかなぁ?とか
・言いたい台詞を優先させて、人が動かないのが、気になるなぁとか
…などなど

本当に細かい部分ですが、気になりました。

ただ、なんかそういう部分も含めて、今作は好きになってますよ。
違和感さえも吹き飛ばす説得力が確実にあると思います。


②入江監督過去作との比較

僕は、入江監督の作品は、SRシリーズの他に「劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ 」と、DVD発売で映画と言えるかわからないので、鑑賞したけど敢えて感想を書かなかった、「タマフル THE MOVIE ~暗黒街の黒い霧~」を鑑賞してますが、ぶっちぎりでSR3(今作)が一番好きです。

SRシリーズは、それぞれこのブログで書きましたけど、「かまってちゃん」と「タマフル」をどう観たかも少し触れておきます。

「劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ」は、ポレポレ東中野という家から歩いて10分の場所でやってたので、嬉しかったですし、かまってちゃんに興味湧いたし、ラストのライブの説得力、映像の
説得力は、非常にあると思いましたけど、子供達があまりにも現実離れしてて、正直ちょっと苦手な作品でした。

「タマフル THE MOVIE ~暗黒街の黒い霧~」は、ラジオリスナーなら楽しめる内容なので、僕は面白かったですけど、ラジオを知らずに鑑賞した人が、どう思うのかは見当も付きません。よくぞ素人さんを使ってああいう作品が作れたなぁと感心しています。

と言う具合なんですけど、入江監督の特徴を考えているのですが、こういう感じでしょうか。
・自主制作である
・脚本を自分で書いている
・日常のちょっとしたリアルな瞬間を切り取るのが上手い
・ロングショット&長回し&長めの暗転
・痛々しいシーンを描く
・コメディ部分が面白い
等じゃないでしょうか。
もっと深い部分で共通点を見つけられそうですが、今の僕にはこれが限界です。

好き嫌いはあれど、1作ごとに確実に映画として、ちゃんとして行ってると思います。
今後も、要チェックですよ!


③ストーリー、演出について

詳しいストーリーは、上を読んで欲しいですけど、1で主役のIKKU達の後輩だったイケイケのMIGHTYが主人公で、埼玉と味方を捨てた2年後の東京で生活してる所から始まります。
冒頭で、回想シーンで1のおさらいをしてくれるので、1と2を観て無くても大丈夫な作りになってました。
1を観てた方がより感動するかも知れないけど、多分、今作だけでも感動必至なんで、レンタルDVDで1から観て行くのが、面倒な人は、もう直接観に行って下さい!

東京で、極悪蝶というヤバそうなヒップホップグループのパシリをやってたけど、ある事件をきっかけに栃木に逃げたMIGHTY。ここから物語は、思わぬ展開に発展して行きます。

それで、このSRシリーズで初めて彼女(もしくは彼氏)という存在が登場します。
MIGHTYが、1と3の間に彼女を作り同棲してて、栃木にも一緒に行く事になります。
この映画は今までのシリーズの青春路線は残るものの、コメディ部分がかなり控えられ、恋愛要素、犯罪要素が強くなっています。

MIGHTYが物語の後半で、ある大きな犯罪を犯すのですが、この時の音の使い方が僕はすごく好きでした。
〝あ…マジで一線越えちゃったな…〟と体感して、僕も鳥肌が立ちました。

もう物語は、ちょこちょこさっき挙げた気になる時がありつつも、ずーっと入り込んでました。

そして、ラストくらいから号泣!号泣!!号泣!!!でした!

入江監督は、暴力を面白おかしく描くのではなく、それに伴う代償と落し前をきっちりつけました。

なぜ、こんな事になってしまったのか?
こうするしかなかったのか?
1の頃のあの楽しい時間は、もう戻らないのか?

やるせなさとMIGHTYのバカ!という気持ちでいっぱいになる一方で、しかし自分がMIGHTYの立場なら、こうならずにもっと上手く立ち回れたのか?皆、上手く立ち回れるのか?と考えてしまいます。

でも、ラストあれだけ好きあってる彼女よりも先に、現れたのは…。

とにかく観て欲しいですよ!!


④登場人物について

主演のMIGHTY、シリーズの主役のIKKUとTOM(水澤紳吾)と3人共、こちらも知ってる仲に思えて、もう最初から感情移入出来るのも、あるかも知れないけど、素晴らしかったと思います。
後、これは、演出の部分で触れるべきかも知れませんが、IKKUとTOMの映画に於いて登場する場所が、最高によかったと思います。2は、冒頭でいきなり出て来るので、これ、ちょっと勿体ないんじゃないかなぁ?彼らの登場シーンは、絶対的なアガりポイントだから結構、引っ張ってから出せば良いのに!とか思ってたので、3では、MIGHTYの話に集中してて、IKKU達の事を忘れてたら登場したんで、「おおー!そう言えば、まだ出て無かった!」とテンション上がりましたよ。(2は、語り口の効率上、わざとそうしたのかも知れないけど)

他の人達も結構よくて、極悪鳥・MC林道(北村昭博)も良かったですね。顔も悪人顔で性格も悪そうで、他にもガンビーノ小林さんも方言もハマってて、かなり実在感がありましたよ。IKKU達と仲良くなる〝征夷大将軍〟のメンバーも、面白かったです。美保純のやさぐれた女も当然ハマってました!

でも、一番良かったのは、MIGHTYの彼女斎藤めぐみ(相沢一美)の体付きでした。
決して、美人じゃないし、ぽっちゃりなんですけど、MIGHTYの彼女としてリアルだなぁと思いまして。
なんか、この2人が同棲してるのに説得力がありました。
僕は、てっきり前半の振舞いでMIGHTYは、そんなに好きじゃないけど、妥協で付き合ってるかと思いましたけど、そうじゃなかったんですね。なんか僕の中で男を上げましたよ。

後、今シリーズのファンを公言している、いとうせいこうさんくりぃむ有田さんも登場してました。
自主映画にとって、これはありがたい事ですね!


⑤まとめ

長々と書いて来ましたが、結局、最初に戻ってもう一度書きますが

これは、とにかく多くの人に今観て欲しい作品です!!

2012/5/4「山椒大夫」の記事で、ちょっと追記的な記事があります。
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by eigasirouto | 2012-04-24 02:36 | 新作映画(2012)

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