ナイト・オブ・ザ・リビングデッド   

本題に入る前に、「裏切りのサーカス」の事を色々考えたので、ちょっと追記させて下さい。
この作品って、サスペンスと思って鑑賞しがちですけど、イギリスでは、原作小説やドラマ版が、昔から根強い人気があるとの事なので、「ドラゴンタトゥーの女」同様に、誰が犯人(もぐら)なのか?という謎解き部分を重視した作品では無いんじゃないかと思い始めました。
それで、よくよく考えてみると「J・エドガー」が、時代背景も内容(誰も信用出来ないや、どちらも観た人ならわかるアレやら)も映画の仕組みもちょっと似てるなぁと思います。
主人公のキャラクターが180度違うので、一見気付きませんが。
そもそも、謎解きの部分も、元々、誰にでもわかる様なシロモノじゃないのかも知れません。そもそも東西冷戦というものが、色んな複雑な事柄が絡み合ってる訳ですから、一筋縄では、行かなくて当然かも知れませんね。
スパイの世界観、孤独、生き方、そして映画が放つ美意識を堪能すれば、それでこの作品は良いのかも知れません。そして、そのパワーが凄まじいので、僕の様な「???」となった人間も虜にしてる。そう思ってます。

で、頭を使い過ぎたので、あまり頭を使わなくても良さそうな映画(失礼)を観ました。


ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
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解説: いまや古典となったロメロのゾンビ映画第一作。死者が蘇り生者の肉を喰うというプロットは“ゾンビ”に新しい定義を作り、多くの亜流を産んだ。一軒屋に立て篭った七人の男女と怪物の死闘というストーリーはさして目新しいものではないが、ロメロの客観的で冷徹な演出と白黒画面が醸し出す恐怖感は他に類がない。

初めて、ゾンビが人を襲った1968年のゾンビ映画です!ちなみに初のゾンビ映画は、1932年の「恐怖城(ホワイト・ゾンビ)」との事です。

今まで、いくつかゾンビ映画を観て来ましたが、その基本中の基本が今作では無いでしょうか。
僕は、「ショーン・オブ・ザ・デッド」が鑑賞したいのですが、「ショーン・オブ・ザ・デッド」が、「ドーン・オブ・ザ・デッド」(登場人物を後で付け足すと書いたまま放置してすみません。気が向いたらやるかも知れません)とジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作のパロディみたいなので、先にそれを全部観てからの方が楽しめるなと思ってて、ツタヤにあったので借りて来ました。ちなみに他の二つは、貸出中でした。
さらにちなみに、「ドーン・オブ・ザ・デッド」が、ロメロの「ゾンビ」のリメイクです。

それで、確かに今観るとゾンビの動きとかが、ちょっと笑えて来ますけど、僕が観た数少ないゾンビ映画はこれの応用、発展させたモノだなと思う場面とか観てるとやっぱり初めにやった人って偉いなぁと思いながら観てました。
立て篭もる所とか、車で脱出を図る所とか、建物内で人間同士で揉めるとか、人間かゾンビかわからないとか。

後、黒人が主人公で活躍すると言うのは、「コーマン帝国」じゃないですけど、弱者側の視点から描きたかったのかなぁとか思いました。
ただ、最善は尽くしたし偉いんだけど、結果論から言うと「ミスト」同様に、お前がジタバタしなかったら、もう少しマシな結果になったんじゃねーの?という皮肉な話でした。それが、また絶望感を抱きますが。

そして、ゾンビの原因ですが、明言はされませんが、テレビで「衛星の放射能じゃないか?」と言うシーンがあり、当時の米ソ宇宙開発競争や核への批判が入ってるのかなぁとか思ってます。良いゾンビ映画には、実は、何かしらの時代時代の世相を皮肉った要素が本来入っているというのも特徴みたいですね。(聞いた話ですが)

2012/5/14 「ゾンビ」にて、今作について触れています。
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by eigasirouto | 2012-04-28 01:58 | 旧作(2012年鑑賞)

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