ショーン・オブ・ザ・デッド   

今年、最初に鑑賞した映画、 「宇宙人ポール」が楽し過ぎて、常々関連作品を観たい観たいと思ってましたが、先日やっとグレッグ・モットーラ監督の「スーパーバッド 童貞ウォーズ」を鑑賞出来ましたが、ついに、主演兼脚本コンビのサイモン・ペッグニック・フロストの作品を鑑賞出来ました!

ショーン・オブ・ザ・デッド
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解説:ロンドンに暮らすショーンは、いい歳して人生の目標や目的を持たぬまま、親友のエドとパブに入り浸るばかりの冴えない毎日を送っていた。そんな彼に長年の恋人リズもついに愛想を尽かしてしまう。このままではいけないと自覚したショーンは、リズとヨリを戻すため、これまでのだらしない生活を改めようと決意する。ところが、ショーンが恋人のことで頭がいっぱいになっている間に、街にはゾンビが溢れ、生きた人間を次々と襲っていたのだった…。

僕は、この作品が観たくて、元ネタを知ってる方がより楽しめるかと思いまして、ロメロゾンビ3部作(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」)それと「ゾンビ」のリメイク版の「ドーン・オブ・ザ・デッド」を慌てて鑑賞したんですけど、結論から言いますと最高の映画ですよ!それと言っておきたいのは、今挙げた元ネタのゾンビ映画を観て無くても間違い無く面白いと思うので、今作を観て興味あったら元ネタも観てみると言う流れでも全然問題無いと思います!

これからどんな風に最高なのか僕なりに書いて行こうと思うんですが、その前に、エピソードを一つ紹介したいのですが、ゾンビ映画の家元であるロメロ監督は、リメイク版を撮ったザック・スナイダー監督の手腕を評価しつつも、「走るゾンビはどうかなぁ?死体だから走ると折れるんじゃないかなぁ?」とインタビューに答えてまして、確かに、なんでそこだけリアルに考えるんすかw?とは思いますが、本家本元が言ってるんだからそれがルールなんですよ。そんなロメロ監督が、今作を観て、自作の「ランド・オブ・ザ・デッド」に、監督のエドガー・ライトとサイモン・ペッグを出演させる程のお気に入りとの事です。要するに、本家のお墨付きなんです。

ついでに付け加えるなら、今作と「宇宙人ポール」の主演コンビ、サイモン・ペッグ&ニック・フロストをスピルバーグ監督までもが認めて、「タンタンの冒険」に、声の出演をさせてる訳ですよ。

とにかく、パロディを撮ってパロディをされた側が、めっちゃ嬉しい!と思わせる作品を作ってる人達なんですよ。これは、すごい事だと思います。

監督のエドガー・ライト(「宇宙人ポール」は、「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」の撮影があったために不参加)、出演兼脚本のサイモン・ペッグ&ニック・フロストは、本当にすごいです。と言うか、映画通の方からしたら何を今さらと思うかも知れませんけど、基本、このブログは、あまり映画に詳しく無い人(僕も含め)用なので許して下さい。

いや~ここまで、ブログ内のリンクだけで13本ですよ。とにかく色んな要素が詰まっております。

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はい。この説明だけで、素人で文才の無い僕がこれから映画の説明をするより、数億倍説得力あると思いますが、一応、書きます。

まず、これまで僕が観て来たゾンビシリーズの主人公達は、よく考えるとそれなりに頭のキレる人物達でしたが、今作はみんなアホです。

どういうアホかと言いますと、まず主役のショーン(サイモン・ペッグ)が、一応仕事はしてますが29歳で、仕事にやる気も無く、17歳のバイトの後輩にバカにされて、マザコンでオタクで、いつも友達のエド(ニック・フロスト)とパブにばかり行くので、彼女リズ(ケイト・アシュフィールド)に愛想を尽かされる様な男です。
そして、相棒のエドに関しては、それに輪をかけたダメ人間で、デブのニートでゲームばかりやって、大麻の密売で生活してるKYだけど、ショーンとは親友です。

こんな2人なので、ゾンビが溢れた世界になっても、なかなか気付かないです。
庭に女のゾンビがいて、2人が初めて接触する時も、「酷い酔い方だな~」とか言って、襲って来てるのに、抱き付いて来たと勘違いして、「積極的過ぎるわ!」と言って、投げ飛ばす始末です。
ただ、アホだからと書きましたけど、実際の世界でゾンビが現れたら気付くまでに、こんな感じになる可能性は否定出来ませんよ。

それで、ただのパクリ映画じゃないのは、ちゃんと場所がイギリスである。と言う事を踏まえている点です。
まず、武器ですが、アメリカ人の武器が銃ですが、イギリスは日本と同じ様に一般人は銃なんて持ってないから、ショーンはクリケットのバットを使用しています。
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クリケットの画像

一方のエドは、スコップですが、これは「死霊のえじき」で、ビル・マクダーモット(ジャーラス・コンロイ)が使用してたオマージュだと思います。

そして、「ゾンビ」では、アメリカ人が好きなショッピングモールに立て篭もりますが、イギリス人が大好きなパブに立て篭もります。(イギリス人は、仕事の昼休みにビールを飲みにパブに行く程、パブが好きみたいです。)
と、ゾンビがもしイギリスに現れたら…と言うのが考えているし、ショッピングモールに比べて、防御が弱そうな点も笑いに繋がります。

話をアホな2人に戻しますが、この2人が最初戦う時、エドがレコードを投げて戦うのですが、この緊急事態にも関わらず、ショーンは投げていいレコードと投げちゃダメなレコードを選んだりします。(ここは、音楽に詳しい人ならもっと笑えるんだと思いますが、僕は、あまりわからなかったけど、そのやりとりだけでも面白かったです。)

それとエドのとあるダメ人間にありがちな癖でピンチに陥ったり、父親をショーンがいちいち「義理の父親だ!」と言ってた部分の伏線が回収されたりとパロディ部分以外のギャグもなかなか面白いです。

クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」に合わせて、ゾンビをボコボコにするシーンも笑えました。(強引なんですけどね)

ラストには、「死霊のえじき」のマッドな博士に対する回答になってるし、結局、(とある人物の様な生き方をしてる奴は)人間だろうがゾンビだろうが、大して変わらねーよ!と言うブラックジョークなメッセージも入ってて、本当に感心しっぱなしでした。

そんな感じなんですが、ゾンビはめっちゃリアルです!
やっぱり、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」の時にも書きましたが、コメディにとって〝よりリアルに見せる為に絵的な妥協は許さない〟その姿勢は非常に大事だと思います。だから主人公達のアホさが活きる訳ですし、ごっこにならずに、ロメロ監督やゾンビ映画ファンからも愛されてるんだと思います。

そして、究極的に素晴らしいのが、ちゃんと歩くゾンビという点だと思います!

確かに割れたはずの窓ガラスが元に戻ってたりとか、気になる部分もありますけど、(それも、多分わざとそういうゾンビやB級映画の雑な部分をパロった演出だと思う。)それより、今、そこで起ってる事が面白過ぎるからまぁいいやと思えたりします。

コメディと言ってますが、その枠に留まって無いのも、この作品の恐るべき所で、ちゃんと考えさせられる場面も多々あり、後半の展開は非常に見応えがあります!

そして、エンディングでクイーンの「マイ・ベスト・フレンド」が流れた後、「ゾンビ」のエンディングが使用されてて、そこでスゲー感動しましたよ。

とにかく、ホラーが苦手な人も騙されたと思って観て欲しいです!!


2012/9/13 二回目の鑑賞の感想を書きました。※全然、大した事は書いてません!
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by eigasirouto | 2012-05-17 03:54 | 旧作(2012年鑑賞)

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