ももへの手紙   

2012/5/18(金)に、ユナイテッドシネマとしまえんで鑑賞した2本目です。

ももへの手紙
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公式サイト
解説:『人狼 JIN-ROH』で世界の注目を集めた沖浦啓之監督が、7年の製作期間をかけて完成させた感動の長編アニメーション。父から遺(のこ)された一通の手紙を胸に、瀬戸内海の島へと移り住んだ少女が体験する驚きに満ちた日々を生き生きと描き出す。作画監督に『千と千尋の神隠し』の安藤雅司があたり、作画を『AKIRA』の井上俊之や『猫の恩返し』の井上鋭らが担当する。肉親との離別を体験した主人公の再生のドラマがしみじみと胸に響く。
あらすじ:父親を亡くしたももは、11歳の夏に母と2人で東京から瀬戸内の小さな島へとやって来る。彼女の手には、「ももへ」とだけ書かれた父からの書きかけの手紙が遺(のこ)されていたが、その真意はついにわからずじまいだった。ももは仲直りできないまま逝ってしまった父親のことで胸がいっぱいで、慣れない場所での新しい生活になかなかなじめずにいた。

沖浦監督は、「パプリカ」の原画もされてたんですね。

これも、ちょっと予告編の期待値よりは、ちょっとがっかりしました。
と言っても、「幸せの教室」のソレとは次元が全然違いますよ。
ただ、これ位の内容で、しかもアニメで上映時間120分は、ちょっと長いと思います。

今回は、以下に分けて書いて行きます。
①作画について
②ももちゃんについて
③妖怪について
④ストーリーについて
⑤まとめ
こんな感じです。


①作画について

この部分に関しては、はっきり言って、100%個人的な好みの部分なので、全く参考にならないし、違うと思う人もいて当たり前です。
なので、あくまでも僕としては、というのを踏まえていただけると幸いです。

とりあえず、舞台が島で田舎なんですが、いい感じで描かれてたと思います。
自然もいいですけど、コンビニでもスーパーでも無い個人商店とか、子供の頃、こんな店あったなぁと思い出させてくれました。
もも達の住む大きな家も、東京の狭いアパートに住む僕には、懐かしい感じがして、いいなぁと思いましたんで、背景はよかったと思います。但し、東京好きだし住みたいとは思いませんが。

後、一番好きだったのは、プリンとプリンの容器が、すごくリアルで食べたくなりました。あれは、楽しい気分になりました。

ただ、ここが一番大きいんですが、僕はももちゃんの顔があまりかわいいと思えず…。
遠目のショットはかわいいんですが、顔のアップの時の鼻が気になりまして。
リアルな鼻を書こうとするとやっぱりバランス崩れるんだよなぁ…と思いました。
絵を書く時に、多分鼻って、一番難しいですよね。後、唇をリアルに書くべきか問題も、毎回悩みます。

まぁでもこれは、本当に個人差ありますし、かわいいと思う人もいますから!
ただ、僕としては、ももちゃんへの応援の力が変わったとも思います。


②ももちゃんについて

ももちゃんの顔は別として、キャラクターは、悪くないと思います。

最初は、いきなり田舎に連れて来られて、つまんない感じで無口なんですけど、僕の場合は近所ですけど、転校経験があるので共感出来ました。全てが意にそぐわ無い形で変えられるんで何もかも嫌になりました。しかも、ももの場合、東京からド田舎ですから、その落差たるや…。ここ、非常に共感出来て、辛いよね~と思いました。

それと転校してった先の奴らの行動が、野蛮というのも経験あります。
ももの場合は、子供達が高い橋の上から飛び降りる遊びをしてましたが、僕の友達も数人で溝を飛び越えれるかやってて、己を試されるんですよ。なぜ、そんな無意味な事をやるんだと思いながらも、そんな事を言うと臆病者と思われそうだし、これやんなきゃいじめが始まりかねないと思って、必死に飛びましたよ。
ただ、ももは逃げて帰っちゃうんですよ。これも一つの選択だとは思いますけど、ただ、この儀式で仲間になれるけど、ももは最初、悩んだ挙句に拒否します。
これ、男だったら許されないけど女だから無理しないでいいよと言ってくれました。
とにかく、前半のももは逃げてばかりの印象ですね。それがちゃんと描かれてるから後半の展開にグッと来ますよね。
ただ、そこでの行動は納得出来ないので、後述します。

それで退屈な日々を送ってますが、今の設定ならDSとかPSPくらいは持ってそうですけどね。

後、ちょっとんー…と思ったのは、妖怪の存在に気付いた時のももの反応が、あまりにコントっぽいんで、あんま好きじゃなかったです。古いと感じてしまいました。


③妖怪達について

例え、ももちゃんにハマらなくても、こいつらが愉快だったらアリだと思います。
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左からイワ、もも、いく子(ももの母)、カワ、マメ

ただ、ぶっちゃけ愉快より不快の方が、上回ってました。
まぁ、別に妖怪なんですから、墓場鬼太郎みたいに不気味な存在ならOKなんですけど、全然、怖いという存在じゃなく、変に現代染みてるし、かと言って、メチャクチャ面白い存在でも無かったです。見た目以外はただの泥棒です。まぁそもそも古来の妖怪ってそういう存在なのかも知れませんけど。
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でも唯一、マメだけは、物忘れが激し過ぎて、普通じゃねー!と思わせてくれる存在で、好きでした!
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それで、一番問題なのは、結局こいつらとももとの出会いで、色々巻き起こるんですが、何か良い事も悪い事も取って付けた様な話にしか見えなかったんですよね。


④ストーリーについて

ここからネタバレ含むので、鑑賞してない人は、観てからの方がいいかも知れませんね。

簡単にストーリーを説明すると
父が死に、母の田舎へ帰る

ももが急な引っ越しでふてくされている

もも、島の友達と友達になれず

もも、妖怪と出会う

妖怪に泥棒しない様に注意するも聞かず

妖怪が盗んだ野菜を母に見つかり濡れ衣

もも、家を飛び出す

母、雨の中探したために病気が悪化

もも、台風の中隣の島の妖怪を呼びに行く

母に惚れる郵便局員もそれに乗っかる

風が強すぎて、やっぱり無理っぽい!

妖怪達が助けに来る

橋を渡った!さぁどう別の島の医者を説得するのか?

まさかの次の日、母、病室

妖怪達との別れ

島のお祭りで、父からのメッセージ

もも、橋から飛び降りて通過儀礼を達成→成長&仲間になる!

と言う感じだったと思いますけど、ちょこちょこ変に思う場面ありますけど、やっぱり橋を渡ってからの描写をカットした部分じゃないでしょうか。

そこの一連の話の流れ自体は、感動出来る場面なのに!もう!って事を踏まえた上で読んで欲しいんですけど…。 

だって、この台風の中、別の島にいる医者をどうやって説得するのか?気になるじゃないですか。そこ端折るのはズルいんじゃないですかね?
妖怪が、雨と風を避けてくれますよーって説明したんですかね?
後、お母さんも、そんないきなり死ぬって感じじゃんかった(病気の事はわからないし、確かに酷いんですが、寝かせれば、何とか1日くらい持たないですかね?)んで、「ももよ、今日はじっとする事が母の為だ」と思えて仕方無かったんです。
ストーリーが先にあって、キャラがそれに付き合わされてる感じがすると言うか…。

それと郵便局員の行動もおかしいです。(急に彼の心の声が入るのもダメなんじゃないかと思いますけど)
お前は、全力で止めるのが、いく子(母)の為だろ!何を子供の戯言に乗って、2ケツで橋を渡ろうとしてるんだ!しかも、ウィンドブレーカーみたいなのが、タイヤに引っかかって何をやっても取れなくて、動けなくなりますが、その後、現れた妖怪達がサラサラっと取る描写には、驚きました。まぁそんな細かい部分は、どうでもいいと言えばどうでもいいんですけど。

結局、妖怪達が活躍する場面を入れたかったからこうなってる感じなんですよね。


⑤まとめ

とか何とか、ゴチャゴチャ言って来ましたけど、最初と最後は、なんかいいなぁと思えましたし、それなりに感動も出来ると思うんで、妖怪の部分を無くして、ももと母、そして島の人々の話で90分くらいで描けば、かなり面白かったんじゃないですかね。
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by eigasirouto | 2012-05-21 23:50 | 新作映画(2012)

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