レンタネコ   

ワーストって更新されるものなんですね。

レンタネコ
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オフィシャルサイト
解説:大の猫好きで知られる『かもめ食堂』や『トイレット』の荻上直子が監督を務め、猫を通して人と人のきずなを描く心温まる人間ドラマ。寂しい心を抱える人々に猫を貸し出して回る不思議な女性と猫たちが遭遇する、それぞれの事情を優しく見つめる。主人公を演じるのは『東京オアシス』などで独特の存在感を放つ市川実日子。彼女から猫をレンタルする面々を草村礼子や光石研ら実力派俳優が演じ、説得力のある物語作りに貢献している。
あらすじ:サヨコ(市川実日子)は、都会の片隅にある平屋の一軒家で数えきれないほどの猫たちと一緒に暮らしている。幼いころから人間よりも猫に好かれる子どもだった彼女の状況は今も変わらず、サヨコは占い師などの数ある肩書とは別にある仕事をやっていた。それは寂しい人に猫を貸し出す「レンタネコ」という一風変わった商売で……。

今回は、自分の生理的な部分に基づく感想になってますので、人によっては、僕と真逆の感想になる人がいてもおかしくないと思いますので、こういう人もいるんだくらいの気持ちで読んでいただけると幸いです。

この映画を観た今、「幸せの教室」「おかえり、はやぶさ」がダメな部分も含めて、かわいい映画だったなぁと思い始めましたよ。映画の出来もどうかと思ってますが、それよりも何よりも荻上監督のこの世界観に生理的拒絶を持ってしまいました。それでおそらく荻上監督は、それもわかっててそういうアンチの神経を逆撫でしようとしてるんじゃないですかね。

キーワードは、気持ちが悪いんですけど…。俺は、絶対騙されないぞ!です。本当に気持ち悪いんですよ。僕にとっては。

今回は、以下
①荻上監督について
②映画自体について
③気持ち悪い問題
④まとめ
に分けて書いて行こうと思います。


①荻上監督について

荻上監督作は、「めがね」と「トイレット」だけしか観てませんが、どちらも好きじゃないです。
特に「めがね」は、今みたいにたくさん映画を観る前に、TSUTAYAで人気コーナーにあったんで借りて観たんですが、気持ち悪くて不快になりました。だから映画をたくさん見てるから好きとか、そういう次元じゃないと思います。結局、合うか合わないかって事なんだと思います。
つまらないのもそうなんですが、それよりもヌルい価値観の押し付けが腹立たしく、未だに人生のワースト10に入ってます。

「トイレット」もまた好きじゃないんですが、「めがね」程の拒絶反応は無いにしても、やっぱり嫌だな~と思わせる要素は満載で荻上監督作品は僕には合わないと思ってます。

ただ、この荻上ワールドが一方でカルト的な人気があって、癒されると言ってる人もいる訳です。
悲しいかな僕の知人にも、この世界観が好きとか言ってる人がいますよ。
もし、断崖絶壁で僕が上にいて、一人しか助けれない状況で、荻上ワールド支持者と不支持者がいたとしたら迷わず後者を助けるでしょう。
それくらい苦手なんですよ。

ちなみに「だったら見に行くなよ。」という正論は受け付けておりません!


②映画自体について

それで、何が具体的に気持ち悪いのか?という話のその前に、この映画そのものが面白く無いんですけど…。と思ってまして。

どう面白くないかと言えば、まずストーリーが面白くないです。

レンタネコ屋の主人公のサヨコ(市川実日子)と猫達はずっと出てるんだけど、同じ様な特に面白くなる訳でもない話が3つ続くんですよ。正直、拷問でした。しかもご丁寧に同じ台詞やナレーションが入ります。

確かに、フリがあって、その答えがちょっと変わって行くって事になってますけど、それでその回答が特に面白くない。むしろ不快に思いまして。

3つ仕事してましたけど、あれは、ウソを映像化しただけの話なのかも知れませんけど、だから何だよ。別に面白くねーよ。と思いました。つーか、アイタタ…と思いました。

それと最後の同級生とのエピソードも、なんだったんですかね?あれは。(あまりに、苦痛で正直ウトウトしてしまってたので、何か大事な場面を見落としてるかも知れませんが…。)

演出的に見ても、独り言がやたら多いし、不必要なナレーションが入ったり、台詞がモロに説明的だったりして、全然上手く無いと思いました。
それと途中で、ルパン3世のEDの夕陽をバイクで走る峰不二子のパロディがあるんですけど、そこのCGもダサかったです。
一つの話のオチで、靴下の穴を縫ったというのがあるんですけど、靴下くらい貧乏な俺でも買うよ!と思ったり…。

キャスティングも、謎のおばちゃん役に小林克也を置くってどういう神経してんだよ?と疑いますね。
面白いと思ってるのか、気が利いてると思ってるのか、もたいまさこにばかり頼れないから一か八かなのか、知りませんけど、僕には違和感しか無かったです。

僕が、気持ち悪いなぁと思う部分以外にも映画を楽しめない要素満載でした。


③気持ち悪い問題

しかし、②で書いた事なんて、別にどうでもいいんですよ。大事なのはここからです。

とにかく荻上監督作品は、とにかく普通の映画では無くて、変というか異質なものなのは確かです。

確かに、無難でだけど特に面白くない映画に比べれば、変っていうだけでも価値がある事なのかも知れないです。ただ、おそらくそもそも変な人であろう園子温監督(褒め言葉ですよ)とは違って、凡人が無理矢理変ぶってる様にしか見えないんですよ。荻上監督の場合。
で、その等身大以上の自分を演じる事を要求される事を一生懸命演じてるアイドルとか作られたキャラを演じきれてる人、そういう人達は僕も尊敬しますけど、ただそれで勘違いしてる感じが出ちゃうと、とたんにイタいなと思ってしまうんですよね。

で、それに気付かないもしくは、そうじゃないんだと思ってる人からすれば、やっぱり荻上監督作品というのは、貴重なんじゃないですかね。ただ、僕は無理して、こんな変な事してるんじゃないかと思うんですけどね。
ただ、これを天然でやってるのであれば、より怖いですけど。

だから作品全体も、オシャレじゃなくてオシャレ感が漂っていて、まずそこが嫌なんですよ。

それで、これから具体的な話になりますが、予告編を観て欲しいんですが、石焼きイモのあの口上で、「れ~ん~た~~~ネコ」と言いながら河川敷をサヨコがリアカーに猫を乗せて歩いて、それが冒頭に来るんですが、その時点で「はい。今回も気持ち悪い~」となりました。そこで監督はこの世界に付いて来れるか振り分けてるんですかね。僕は、速攻で振り落とされました。

次に、気持ち悪いなぁと思ったのは、「穴」の事をいちいち、そしてわざわざ「穴ぼこ」と言う所。そのこだわりが僕の神経を逆撫でるんですよ。

そして、猫に歌丸師匠と名付けるネーミングセンスも、なんか気が利いてるでしょ?という感じが嫌いです。

後、なんでもかんでもランク付けを否定するくだりがあるんですけど、言いがかりとしか思えなかったです。多分、普通の人が気付かない事に物申すって事がしたいんでしょうけど、作ってる人が普通だからそうなるんですよ。
別に車にランク付けがある事は、何一つ悪い事では無いですからね。
一応あれは、猫にランク付けがあってという事を踏まえてますけど、希少な猫の価値が高くなるのは、仕方無いんじゃないですかね。
結局、雰囲気で文句言ってる気がしてならないんですよ。

お前も言いがかりだよ!と言われたらそりゃそうかも知れませんが…。

そして、そもそもの寂しい人に、猫を貸してやるって人助けの良き事みたいに描いてるけど、それはかなり傲慢な話に感じるんですよ。寂しいなら猫で癒されなよ。という。
借りる人達は、死期の近い老婆、単身赴任の中年、独り身のOLなんですけど、実在のそういう状況で寂しい思いをしてる人は、猫を飼うくらいでその寂しさを解決出来ないと僕は思いますよ。一瞬は気が紛れるかも知れないけど、根本的解決にはならないでしょう。
その楽観的で浅い価値観でそういう問題を扱うべきじゃないと思いますけどね。


④まとめ

本当は、まだまだ言いたい事はあるんですけど、あまり時間を割きたくないので、この辺にしておきます。

ただ、猫を貸すってそもそも道徳的にどうなの?と言ってる猫好きの人もいますよ。という事を付けくわえておきます。
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by eigasirouto | 2012-05-30 02:50 | 新作映画(2012)

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