この空の花 長岡花火物語   

大林宣彦監督作品は、「時をかける少女」しか観てませんが、最新作を有楽町スバル座で観て来ました。

この空の花 長岡花火物語
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公式サイト
解説: 『転校生 -さよなら あなた-』『その日のまえに』などの大林宣彦監督が、新潟県長岡市を舞台にした人間ドラマ。長岡を訪れた地方紙記者の女性が体験する不思議な出来事を通し、じん大な戦禍や災害を乗り越えてきた長岡市の歴史を浮き上がらせ、東日本大震災の復興への願いと希望をファンタスティックかつハートウオーミングに撮り上げている。キャストには『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』の松雪泰子、『はやぶさ/HAYABUSA』の高嶋政宏、『フラガール』の富司純子ら実力派が結集。長岡の風光明媚(めいび)を切り取った、美しい映像の数々にも魅了される。
あらすじ: 新潟県長岡市に暮らす昔の恋人だった教師の片山(高嶋政宏)から、生徒が創作した「まだ戦争には間に合う」という名の舞台と花火を見てほしいと手紙で伝えられた地方紙記者の玲子(松雪泰子)。その機会を生かし、彼女は東日本大震災の被災者を迅速に受け入れた同地の様子も見て回ることに。市内を旅する中で不思議な出来事と人々に次から次へと遭遇する玲子は、それらすべてが空襲や地震から立ち直ってきた長岡の歴史と密接にかかわってくることに気付く。やがて彼女の旅は、過去、現在、未来といった時間を超越したものへと変わっていく。

前日に、 『転校生 -さよなら あなた-』『その日のまえに』を鑑賞してから行こうと思ってましたが、時間が取れそうに無かったので、ほぼ予習無しで観に行きましたが、本当に、面喰いましたよ!

実験映画?カオス?問題作?やりたい放題?型破り?ワンダーランド?…
何と言えばいいのか、わかりませんが、どれも当てはまりました。とにかく、パワフルかつスピーディなじいさんに、髪の毛をグワシと掴まれてガンガンに頭を揺さぶられて、終わった時には、「すみません。やっぱり戦争はダメだと思います…」と、ついこちらが言っちゃう感じの映画でした。

74歳になられる大林監督の映画は、メッセージこそさすが74歳!ですが、演出、編集などは、若いと言うべきか、狂ってると言うべきか、かなりぶっ飛んでましたよ。
ちょくちょく耳にしてましたが、大林監督は、変わりがいない程の個性ある作家性の強い監督みたいで、今作を観て、〝これほどまでか…〟と、度肝を抜かれました。
「時をかける少女」も、役者が棒読みだったり、突然歌いだしたり、とんでも展開になったりと愉快な映画でしたが、今作も、映画の教科書からはみ出しまくってましたね。

この映画のせいでは無いと信じたいですけど、今、ちょっと頭が痛いので、今回の記事は、僕なりにはみ出てるぞ~という部分を箇条書きにして、最後に結論的な書き方にします。
・いきなり冒頭で、文字での説明が4つくらい続く
・早口で、延々と遠藤玲子(松雪泰子)のナレーションが続く
・ナレーションだと思ってたらタクシーの中の松雪がカメラ目線でナレーションを話し出す
・やっとナレーションが終わったと思ったら片山健一(高嶋政宏)のナレーションに変わる
・こちらもカメラ目線になったりする
・元木花(猪股南)が、ずっと一輪車に乗っている
・村岡秋義(笹野高史)が、松雪に延々と長岡市と戦争の説明
・目まぐるしいカット割り
・無秩序に現れる黄色いテロップ(戦争の説明は理解出来るが、トライアスロンやテヅカオサムシやじゃが芋堀りなどにもテロップ)ギャグなのか?
・若かりし頃の高嶋政宏の長髪ヅラの違和感
・そして、「痛いな!この雨痛いな!」という理解不能な叫び
・一方の松雪泰子の「私達、戦争なんて関係ないのに…」と言う別れる理由(これに関しては、途中でそういう事か!と理解出来ました。)
・異常なまでの説明過多。例:笹野「さっきのトライアスロンの…」と言えば、誰の事を言ってるのかすぐわかるのだが、わざわざその人が走ってる様子を見せるなど
・高嶋兄の「我々と戦争が繋がった!」という台詞が、あるけど理屈がよくわからなかった(これは、僕の責任かも知れませんが)
・山下清(石川浩司)が、ちょくちょく登場する(ちなみに、たまの石川さんが演じられてて、これは嬉しい)
・そんなに重要でも無さそうな先生が、職員室で三味線を弾いている
・突然、モデルになった方が登場し、インタビューを始める
・大団円のテロップ
・それでいて、160分もある!
と言う感じなんですけど、まだまだカオスな部分は、ありますが、今、ちょっと思い出せなかったりで、この辺にしておきます。

それで、こうやって書くとつまらなかったのかな?と思われるかも知れないし、ぶっちゃけ途中で帰ってる人も、数人いました。(おじいさんだったので、疲れちゃったかな?)好き嫌いが完全に分かれるのは、わかります。

ただ、これが不思議なもので、結構、面白かったんですよね。面白いというか壮絶なモノに、ただただ圧倒されたと言うか…。正直、途中長い…一体この居心地の悪い空間からいつ逃げ出せるのか?と思う時間帯もありましたけど、終わってみれば、心底、観てよかったなぁ。と思いましたね。そう言うと意味がわからないと思うんですけど、僕もぶっちゃけ意味がわからないんですよ。

今日までの上映らしいので、興味ある人は、会社や学校になんとかかんとか理由つけて行って下さい!ただ、相性はすごくあると思います。
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by eigasirouto | 2012-06-08 04:01 | 新作映画(2012)

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