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ヤング・ゼネレーション   

ちょくちょく映画やDVD観てるんですけど、色々忙しくて完全に放置してしまってました。

ヤング・ゼネレーション
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解説:インディアナ州ブルーミントンを舞台に、大学へも行かず自分の目的を模索している4人の若者を生き生きと描いた青春映画。イタリアかぶれの主人公と彼が熱中する自転車レースを中心に、家庭の問題、大学生とのトラブル、恋などのエピソードを織り込んだスティーヴ・テシックの脚本(アカデミー受賞)を、ベテランP・イエーツが自然体でさらりと演出。

今、メモ帳を見たら8/5に鑑賞してますから、もう12日も過ぎてるんですね…。

そして、この映画はと言いますと、地味な映画なんですけど、間違い無く傑作です!

主人公デイヴ(デニス・クリストファー)のイタリアかぶれとそれに呆れる父親(ポール・ドゥーリイ)とのやりとりが非常におかしくて笑っちゃうんですけど、前半のそのノリが、ある出来事以降、ガラリと変わってしまいます。
すごく憧れていた者に裏切られたショックは、計り知れないものがあると思います。
デイヴが父親に、「世の中には悪い奴がいるんだね。知らなかった。」という台詞に思わず泣きそうになってしまいました。僕も小学校の頃に、本当に悪意のある嫌がらせをされた時に、人間という生き物に衝撃を受けた事を思い出しましたね。僕はてっきり皆が正義に憧れてると当時思ってましたから。
真っすぐに何かに取り憑かれた様に、必死に憧れになろうとするその姿に、自分を重ね合わせてみてました。その姿を周りは笑うし、確かにイタいのかも知れないけど、でも、その気持ちって本当に素晴らしい事だと思います。そうやって、笑われる事に臆病になり、好きな事をやめるのは、本当にもったいないですよね。今、周りの10人が敵でも、その周りの100人が味方かも知れないですからね。好きな事を貫く事は非常に難しいですけど、それを通すときっと良い事が待ってると思うので、若い人は絶対に曲げないで欲しいですね。
と、少し本題とズレましたが、でも、そういう事を考えさせてくれて、教えてくれる映画でした。

また、友達も良かったですね。いつも4人組なんですけど、4人とも友達だし最初は似たようなキャラで誰が誰やらわからなかったんですけど、ちゃんと観て行くと全然違うキャラで。それぞれに個別の葛藤があったりして。特に、兄が警察をやってるマイク(デニス・クエイド)の話は、よく出来た兄とダメな弟という、よくアメリカ映画にありがちな設定ながら好きでしたね。基本、工場の跡地の池みたいな所で、泳いで遊んだり、家があまり裕福では無い為に大学に通えず、その鬱憤を晴らすかの如く、大学生をからかってみたりして遊んでます。こういう複数の友達って僕は憧れますねぇ。

恋愛のシーンも普通にかわいいなぁと思って観てましたし、ラストの自転車レースのシーンも本当の自転車レースと観てる様で、迫力ありましたね!最後はスポーツ映画の王道らしいですけど、それまでの流れで、絶対そうなって欲しい!!と強く思って観てました。スポーツものは、主人公側を一生懸命応援したくなる気持ちにしてくれたら、もう勝ちですよね。

冒頭に戻りますけど、淡々としてるし地味に思えるかも知れないけど、とにかく素晴らしい傑作だと思うので、死ぬまでに観といた方が、間違い無くいいと思います。

by eigasirouto | 2012-08-17 03:22 | 旧作(2012年鑑賞)

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