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レンタネコ   

ワーストって更新されるものなんですね。

レンタネコ
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オフィシャルサイト
解説:大の猫好きで知られる『かもめ食堂』や『トイレット』の荻上直子が監督を務め、猫を通して人と人のきずなを描く心温まる人間ドラマ。寂しい心を抱える人々に猫を貸し出して回る不思議な女性と猫たちが遭遇する、それぞれの事情を優しく見つめる。主人公を演じるのは『東京オアシス』などで独特の存在感を放つ市川実日子。彼女から猫をレンタルする面々を草村礼子や光石研ら実力派俳優が演じ、説得力のある物語作りに貢献している。
あらすじ:サヨコ(市川実日子)は、都会の片隅にある平屋の一軒家で数えきれないほどの猫たちと一緒に暮らしている。幼いころから人間よりも猫に好かれる子どもだった彼女の状況は今も変わらず、サヨコは占い師などの数ある肩書とは別にある仕事をやっていた。それは寂しい人に猫を貸し出す「レンタネコ」という一風変わった商売で……。

今回は、自分の生理的な部分に基づく感想になってますので、人によっては、僕と真逆の感想になる人がいてもおかしくないと思いますので、こういう人もいるんだくらいの気持ちで読んでいただけると幸いです。

この映画を観た今、「幸せの教室」「おかえり、はやぶさ」がダメな部分も含めて、かわいい映画だったなぁと思い始めましたよ。映画の出来もどうかと思ってますが、それよりも何よりも荻上監督のこの世界観に生理的拒絶を持ってしまいました。それでおそらく荻上監督は、それもわかっててそういうアンチの神経を逆撫でしようとしてるんじゃないですかね。

キーワードは、気持ちが悪いんですけど…。俺は、絶対騙されないぞ!です。本当に気持ち悪いんですよ。僕にとっては。

今回は、以下
①荻上監督について
②映画自体について
③気持ち悪い問題
④まとめ
に分けて書いて行こうと思います。


①荻上監督について

荻上監督作は、「めがね」と「トイレット」だけしか観てませんが、どちらも好きじゃないです。
特に「めがね」は、今みたいにたくさん映画を観る前に、TSUTAYAで人気コーナーにあったんで借りて観たんですが、気持ち悪くて不快になりました。だから映画をたくさん見てるから好きとか、そういう次元じゃないと思います。結局、合うか合わないかって事なんだと思います。
つまらないのもそうなんですが、それよりもヌルい価値観の押し付けが腹立たしく、未だに人生のワースト10に入ってます。

「トイレット」もまた好きじゃないんですが、「めがね」程の拒絶反応は無いにしても、やっぱり嫌だな~と思わせる要素は満載で荻上監督作品は僕には合わないと思ってます。

ただ、この荻上ワールドが一方でカルト的な人気があって、癒されると言ってる人もいる訳です。
悲しいかな僕の知人にも、この世界観が好きとか言ってる人がいますよ。
もし、断崖絶壁で僕が上にいて、一人しか助けれない状況で、荻上ワールド支持者と不支持者がいたとしたら迷わず後者を助けるでしょう。
それくらい苦手なんですよ。

ちなみに「だったら見に行くなよ。」という正論は受け付けておりません!


②映画自体について

それで、何が具体的に気持ち悪いのか?という話のその前に、この映画そのものが面白く無いんですけど…。と思ってまして。

どう面白くないかと言えば、まずストーリーが面白くないです。

レンタネコ屋の主人公のサヨコ(市川実日子)と猫達はずっと出てるんだけど、同じ様な特に面白くなる訳でもない話が3つ続くんですよ。正直、拷問でした。しかもご丁寧に同じ台詞やナレーションが入ります。

確かに、フリがあって、その答えがちょっと変わって行くって事になってますけど、それでその回答が特に面白くない。むしろ不快に思いまして。

3つ仕事してましたけど、あれは、ウソを映像化しただけの話なのかも知れませんけど、だから何だよ。別に面白くねーよ。と思いました。つーか、アイタタ…と思いました。

それと最後の同級生とのエピソードも、なんだったんですかね?あれは。(あまりに、苦痛で正直ウトウトしてしまってたので、何か大事な場面を見落としてるかも知れませんが…。)

演出的に見ても、独り言がやたら多いし、不必要なナレーションが入ったり、台詞がモロに説明的だったりして、全然上手く無いと思いました。
それと途中で、ルパン3世のEDの夕陽をバイクで走る峰不二子のパロディがあるんですけど、そこのCGもダサかったです。
一つの話のオチで、靴下の穴を縫ったというのがあるんですけど、靴下くらい貧乏な俺でも買うよ!と思ったり…。

キャスティングも、謎のおばちゃん役に小林克也を置くってどういう神経してんだよ?と疑いますね。
面白いと思ってるのか、気が利いてると思ってるのか、もたいまさこにばかり頼れないから一か八かなのか、知りませんけど、僕には違和感しか無かったです。

僕が、気持ち悪いなぁと思う部分以外にも映画を楽しめない要素満載でした。


③気持ち悪い問題

しかし、②で書いた事なんて、別にどうでもいいんですよ。大事なのはここからです。

とにかく荻上監督作品は、とにかく普通の映画では無くて、変というか異質なものなのは確かです。

確かに、無難でだけど特に面白くない映画に比べれば、変っていうだけでも価値がある事なのかも知れないです。ただ、おそらくそもそも変な人であろう園子温監督(褒め言葉ですよ)とは違って、凡人が無理矢理変ぶってる様にしか見えないんですよ。荻上監督の場合。
で、その等身大以上の自分を演じる事を要求される事を一生懸命演じてるアイドルとか作られたキャラを演じきれてる人、そういう人達は僕も尊敬しますけど、ただそれで勘違いしてる感じが出ちゃうと、とたんにイタいなと思ってしまうんですよね。

で、それに気付かないもしくは、そうじゃないんだと思ってる人からすれば、やっぱり荻上監督作品というのは、貴重なんじゃないですかね。ただ、僕は無理して、こんな変な事してるんじゃないかと思うんですけどね。
ただ、これを天然でやってるのであれば、より怖いですけど。

だから作品全体も、オシャレじゃなくてオシャレ感が漂っていて、まずそこが嫌なんですよ。

それで、これから具体的な話になりますが、予告編を観て欲しいんですが、石焼きイモのあの口上で、「れ~ん~た~~~ネコ」と言いながら河川敷をサヨコがリアカーに猫を乗せて歩いて、それが冒頭に来るんですが、その時点で「はい。今回も気持ち悪い~」となりました。そこで監督はこの世界に付いて来れるか振り分けてるんですかね。僕は、速攻で振り落とされました。

次に、気持ち悪いなぁと思ったのは、「穴」の事をいちいち、そしてわざわざ「穴ぼこ」と言う所。そのこだわりが僕の神経を逆撫でるんですよ。

そして、猫に歌丸師匠と名付けるネーミングセンスも、なんか気が利いてるでしょ?という感じが嫌いです。

後、なんでもかんでもランク付けを否定するくだりがあるんですけど、言いがかりとしか思えなかったです。多分、普通の人が気付かない事に物申すって事がしたいんでしょうけど、作ってる人が普通だからそうなるんですよ。
別に車にランク付けがある事は、何一つ悪い事では無いですからね。
一応あれは、猫にランク付けがあってという事を踏まえてますけど、希少な猫の価値が高くなるのは、仕方無いんじゃないですかね。
結局、雰囲気で文句言ってる気がしてならないんですよ。

お前も言いがかりだよ!と言われたらそりゃそうかも知れませんが…。

そして、そもそもの寂しい人に、猫を貸してやるって人助けの良き事みたいに描いてるけど、それはかなり傲慢な話に感じるんですよ。寂しいなら猫で癒されなよ。という。
借りる人達は、死期の近い老婆、単身赴任の中年、独り身のOLなんですけど、実在のそういう状況で寂しい思いをしてる人は、猫を飼うくらいでその寂しさを解決出来ないと僕は思いますよ。一瞬は気が紛れるかも知れないけど、根本的解決にはならないでしょう。
その楽観的で浅い価値観でそういう問題を扱うべきじゃないと思いますけどね。


④まとめ

本当は、まだまだ言いたい事はあるんですけど、あまり時間を割きたくないので、この辺にしておきます。

ただ、猫を貸すってそもそも道徳的にどうなの?と言ってる猫好きの人もいますよ。という事を付けくわえておきます。
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by eigasirouto | 2012-05-30 02:50 | 新作映画(2012)

ウディ・アレンの 重罪と軽罪   

2012年5月26日から公開中の「ミッドナイト・イン・パリ」に向けて、ウディ・アレン監督作品をちょこちょこ網羅して行きたいと思います企画③(ウディ・アレン監督作6本目)

ウディ・アレンの 重罪と軽罪
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解説:ウディ・アレンが89年に製作した作品。ある2組の夫婦を主人公に、浮気という“小さな罪”から、やがて殺人という“大きな罪”へと導かれる様を描いたシニカルな人間ドラマ。

これまでのウディ・アレンの映画とは違い、結構、真面目な映画でしたが、ウディ・アレン作品の中では、今の所、一番好きになりました!

世の中のやってられない不条理をシニカルに描き切っていて、観てる我々も色々と考えさせられるのでは無いでしょうか?

非常に正しき人が失明し、金持ちで軽い偽善者が口先だけで上手く行ったり、真面目に高い志を持った人が貧乏で失恋したり、己の名誉の為にある重大事件を起こした人物が隠して生きたり、と言った具合におかしいよ、こんな世の中!と言いたくなりますが、しかし、現実とはこういうものでは無いでしょうか。

基本的に、ウディ・アレン監督は、諦観を描いた作品が多いと聞きますが、僕も、「どうせ他人とわかりあえない」とか「どうせ自分は上手くいかない」という所謂「どうせ俺なんて~」という思いが、ベースにあるので、伝えんとする事が、わかると言うか。

そして、日々繰り返される選択の連続によって、どう生きたか、どういう人間かわかると教えてくれます。そう言えば、以前、桑田真澄がブログで選択についての事を書いてたので、読み直そうと思ったらブログが無くなってて残念です。

それによって観客に、アイツなんか上手く行ったけどこれで本当にいいと思うのか?と投げかけて来ます。でも、結局、現実ってこうなんだよ!クソ!とか思わされますが、少なくとも僕は、悲しい結末を向えた人物達にこそ共感し応援したくなると思います。

こだわりが強く真面目に生きてる人は、やっぱり生きにくいんですよね。

しかし、それでも最後に希望を見せて映画は終わります。
誰の、どういう考え方を持った人物の幸福な瞬間で終わるのか?それを観て欲しいです。
とにかく、確かに世の中は無情で不条理だが、諸々の事実をどう捉えて、どう接するべきか。そのヒントが隠されていると僕は思いました。

僕は、この作品、傑作だと思うんで、観て欲しい1本です。
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by eigasirouto | 2012-05-29 01:11 | 旧作(2012年鑑賞)

タロットカード殺人事件   

2012年5月26日から公開中の「ミッドナイト・イン・パリ」に向けて、ウディ・アレン監督作品をちょこちょこ網羅して行きたいと思います企画②(ウディ・アレン監督作5本目)

と、その前に、昨日の「隣る人」の記事が、我ながら不満でして、何が不満かと言えば、これを読んで観に行く人がいるのだろうか?と。

それで、今、ちょうど
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「映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方」 島田裕巳(ちくま文庫)
という本を読んでて、ハッと気付いたのですが、「隣る人」って、ドキュメンタリーだけど、これ当てはまる仕組みになってない?と思ったのであります。

まだ、全部読んだ訳じゃないですけど、この本の序盤に、「映画は、通過儀礼が行われ、子供から大人になる姿を描いている」と説明され、「ローマの休日」や、「スタンド・バイ・ミー」を例に挙げて、丁寧に説明してくれます。
それを読みながら、そう考えると「隣る人」はむっちゃんが、幼少期から少女になる成長の物語だったなと気付かされまして…。
冒頭の暴言からラストの(ここは伏せますが)ある決断を考えるとそれが、むっちゃんの幼少期への決別だったのか?とか、思い始めまして。
でも、実際に、8年間撮り続けたみたいなので、むっちゃんも含めて、みんな成長してて。
何が言いたいかと言いますと劇映画で重要でもある〝成長〟が、描かれてる事は紛れもない事実なので、普通に、エンターテイメント性も実は兼ね備えてるんじゃないか?と思った訳です。

そういう観点で、観るともっともっと色々な気付きがあったかも知れませんね。

後、マリナちゃんとのバディムービー的な見方をしても面白いかも知れません。

とにかく、真面目な映画だと肩肘を張らずに、色んな人に観て欲しい作品なので、色んな角度からオススメしてる所です。

長くなって、すみません。

タロットカード殺人事件
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解説:ロンドンを舞台に、アガサ・クリスティへのオマージュたっぷりの事件が展開するコミカルなミステリー。切り裂きジャックの再来と言われる連続殺人鬼に、ジャーナリスト志望の女学生が挑む。監督は『マッチポイント』のウディ・アレン。主演はアレン監督作品のヒロインを務めるのは2度目となるスカーレット・ヨハンソンと、ヨハンソンとは2度目の共演となるヒュー・ジャックマン。アレン作品ならではのウィットとペーソスにあふれた作品に仕上がっている。
あらすじ:ロンドン市街のマジックショー劇場で、ジャーナリスト志望の女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)が舞台に上げられ、中に入った人間の身体が消えては現れるボックスに入れられる。その中で、彼女は著名なジャーナリストの亡霊ジョー(イアン・マクシェーン)と遭遇。急死したばかりの彼から、とっておきのスクープを耳打ちされる。

「隣る人」に、パワーを使い過ぎて、軽くめんどくさくなって来ましたが書いてみます。

それで、鑑賞して僕は改めて、ウディ・アレン監督作品って、結構好きだなって思ってますよ。
ゴチャゴチャと皮肉的な理屈を言うんですけど、それが結構気に入れば好きになれるんじゃないですかね。

そんなウディ・アレン特有の言い回しの台詞で、今回一番響いた台詞は、
「ユーモアがあれば、世界はこれほど悲惨じゃない。」
と言う、割とサラっと言う台詞でした。

ただ、映画は結構、サスペンスの部分は、ご都合主義というかお粗末と言われても、おかしくない内容…とも思えます。一応、伏線とか回収してるんですけど、ほとんどの事が、たまたま上手く行っただけの話でしたね。まぁ、そこが狙いじゃないでしょうけど、もう少しだけ、そこを真剣に作ったらもっと面白くなったかも知れませんね。

しかし、スカーレット・ヨハンソンの普段はメガネっ子で、イマイチ似合って無いけど、メガネを外して水着姿になったらかわいいしエロくて、その落差でズキューンと胸がなりましたよ。
後、ヒュー・ジャックマンもナンパないい男をまぁ好演してたのでは無いでしょうか。

そんなヒュー・ジャックマンに近づくため、本来は赤の他人であるウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンが父と娘になりすまして、そんな余計な事言ったらバレちゃうよ~と言うなりすまし型コメディとしての側面もあるんですが、ただそこはウディ・アレンがガンガン危険な事を言ってるにも関わらず、ヒュー・ジャックマンがなかなか気付かないので、緊張と緩和が今一つ足りなくて、もう少し絶体絶命で何とか口先で切り抜けるシーンが欲しかったですね。(実際に、入っちゃいけない所に入って、ヒュー・ジャックマンが来る~…みたいなシーンはあるけど、僕の言ってるのは、会話の部分です。)

しかし、それよりも、もっと純粋にウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンの老人と美女の凸凹コンビが魅力的でツボでしたね。

とにかく頭が全部白髪になったウディ・アレンが、失礼な言い方かも知れませんが、かわいいんですよ。最初は乗り気じゃなかったけど、途中からスカーレット・ヨハンソンより捜査にのめり込んで、普段はシニカルな御託を並べながらも一生懸命やってる姿に、微笑ましくなると言うか。
そのウディ・アレンに対して、余計な事しないで!と本気で怒るヨハンソン。その困った感じがたまらないですよ。
そんな本来絶対、タッグを組まない組合せのボケ、ツッコミが入れ替わりつつ、笑わせてくれるので、やっぱり好きな作品になっちゃっいました。

ウディ・アレン監督の作品の何が好きって、気軽に観れるとこですね。

後、マジック中に、観客が箱の中に入ると…と言うのは、「ニューヨーク・ストーリー」の「エディプス・コンプレックス」でもありましたけど、このパターンがウディ・アレンは好きなんですかね?

でも、その部分だけ比較するとあっちの方が面白い使い方でしたね。

ユーモアを持ち合わせた人なら、それなり楽しめるんじゃないでしょーか。どうか気軽に。
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by eigasirouto | 2012-05-27 02:16 | 旧作(2012年鑑賞)

隣る人   

東中野においでやす~。

隣る人
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ホームページ
解説:2011年10月時点で、全国でおよそ3万人の子どもたちが預けられている児童養護施設の一つ「光の子どもの家」の日々の生活を、8年にわたり追い続けたドキュメンタリー。何らかの理由で親と生活を送れず、施設で過ごす子どもたちをめぐる何げない日常を丁寧に描き出す。今回初メガホンを取るのは、フリージャーナリスト集団「アジアプレス・インターナショナル」所属の刀川和也。必死に自分の存在を訴えかける子どもたちや親の苦悩などを見つめる過程に心打たれる。
あらすじ:保育士のマリコさんは、地方にある児童養護施設でムツミとマリナの親代わりとなって寝食を共にしている。そこではやむを得ない事情から親と同居できない子どもたちが住んでおり、ときどき二人はマリコさんをめぐってケンカをすることもある。そんな折、ずっと離れて暮らしていたムツミの母親が、もう一度子どもと暮らしたいと願って施設を訪れる。

と言う訳で、我が街東中野に唯一ある映画館「ポレポレ東中野」にて、鑑賞して来ました。平日の昼間と言うのもあるでしょうが、年配の方が多かった印象です。

生活保護の問題がマスコミに取りだたされてる今日この頃ですが、その問題と根っこの部分(貧困、親と子供、福祉など)で関係ありそうな映画でした。

しかし、映画はナレーションや音楽は一切使わずに、こうあるべきだ!とか、説教的な事は無く、ただその施設で起こっている事を淡々と映し出して行きます。だからこういう世界があるよと提示だけされて、それをどう考えるか?どう行動するのか?それは、我々観客に委ねられる作りになってました。

このブログではドキュメンタリーは、「ピープルVSジョージ・ルーカス」「コーマン帝国」だけですけど、邦画は初めてだし、その2つは映画監督についての話でしたけど、この映画は児童養護施設の話なので、色々と正解の無い解決困難な問題で重そうな感じはしますし、実際にそういう問題を浮き上がらせて行きますが、しかしそういう問題は置いといて、何よりも子供達がかわいくてしょうがなかったです。

誰しもが、子供時代がありますから、これを観た大人は自分の幼少期を思い出して共感出来る部分もあるはずです。とにかく皆かわいくて、生意気な発言で笑わせてくれるし、甘えてる姿、不貞腐れてる姿、怒ってる姿も、たまらないものがありました。
そんな我々を無自覚に楽しませてくれる子供達に、辛い現実が訪れた時、僕も心を揺さぶられました。

まずは、健気で飾り気の無い子供達の真実を描けてる作品だから、僕はそこがいいなと思いました。
気軽に子供達を観に行こうというノリで映画館に行って、全然いいんじゃないでしょうか。

次に、保育士さん達の優しさに胸を打たれました。
保育士さん達は、子供の為に一生懸命働いてるのですが、もはや仕事というより、生活であり、人生を子供達に捧げている姿、心からの優しさや涙を流す姿が、画面を通して映し出されていました。

この方達を観てると、なんだか自分はなんて身勝手な人間なんだ!?とか思い知らされて、親の事を思い出したりして居心地の悪さを感じたりもしますけど、深く反省しました。

月並みですけど、親や他人に対して、もっと優しく接するべきだなーと思ったんですけど、九州にいる親に電話したらしたで、ケンカになるんですよね。毎回。ただ、良いにしろ悪いにしろ、あの人達がいたから自分が存在してるのは、変わりようのない事実ですからね。

全然、どうでもいいエピソードですけど、そうやって親の事を考えてると子供の頃に僕が言う事を聞かない時の殺し文句に、「閻魔様に電話するよ!」と並んで、「施設に入れるよ!」と言うパターンがあったのを思い出しましたよ。

それとムッちゃんのお母さんが出て来ますけど、明言は避けてるけど、もしかして虐待があったのかな~と連想させられて、ヘビーな気持ちになったり、ムッちゃんが母親から電話が来たりする事で、父親から何の連絡もないマリナちゃんが、誰でもいいから電話が欲しいと言ってるという保育士さんのエピソードに胸を締め付けられる思いでした。そこで、パパとは言わないんですけど…と言ってたので、もしかしらマリナちゃんも父親との関係にトラウマがあるのかも知れなくて、非常にやりきれない気持ちになりました。

ただ、そうなんですけど、先程も書きましたが、保育士さん達が、本当の母親、もしくはそれ以上に、愛情を注いでるので、子供達も保育士さん達が大好きで、見てて微笑ましく、また愛おしい気持ちになりました。

ムッちゃんが、マリコ先生がお休みの日に、手紙に大好き、大好き、大好き…と何度も書いてる姿が非常に印象的でした。

毎日、時間帯によっては、監督と著名人のトークショーもあるみたいなので、是非、ポレポレ東中野に足を運んで下さい!特に、これから子供を産むであろう20代、30代の人は、見ると色々考えさせられると思います。何度も言ってますが、全然、押しつけがましいメッセージなんかはありませんので、どう思うかは個人の自由な作りになってますよ。


2012/5/27「タロットカード殺人事件」の記事で、読んでいただけると僕が嬉しい追記があります。
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by eigasirouto | 2012-05-26 01:22 | 新作映画(2012)

ゴーストライター   

昨年、観損ねた作品を観れました。

ゴーストライター
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オフィシャルサイト
解説: 『戦場のピアニスト』などの巨匠ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスの小説を映画化したサスペンス。元イギリス首相のゴーストライターとして雇われた平凡な男が、ある秘密に吸い寄せられていくさまを鮮やかなタッチで描く。主人公を好演するのは『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー。魅力的な元首相を、『007』シリーズのピアース・ブロスナンが演じ切る。冒頭からラストまで徹底的に練り上げられた物語に引き込まれる。
あらすじ: 元イギリス首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を、破格の報酬で引き受けたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。その仕事の前任者が事故死したこともあり、彼は気乗りがしないままアメリカ東部の島へと向かう。同じころ、イスラム過激派のテロ容疑者に対する拷問への元首相の関与が取り上げられ……。

「おとなのけんか」ロマン・ポランスキー監督の前作です。

やっぱり評判通り、すごく面白かったです。
すごく面白いけど、ポランスキー監督の映画を評価する映画に詳しい人達は、ポランスキー監督への評価として、名人芸という言葉を使いますが、まだまだ僕の様な映画弱者には、その辺まで理解出来ないです。どなたか、何がどうすごいのか(他と何が違うのか)教えていただけませんでしょうか…。

僕なりに調べた感じだと、語り口が素晴らしいとか、ラストの終わり方とか、ずっと曇りか雨の演出とか、その辺をさすがと言ってる人が多いように思います。
僕も、ややこしい話の筈なのにすごくわかりやすく観れましたし、ラストでスゲーと思いましたし、天気の悪さや音楽で、不穏な空気を演出してるのかなぁ?とか思いましたけど、他の監督の映画に比べて、どうズバ抜けてるのかハッキリとまだ掴めてない状態です。
おそらく、もっともっと映画を観たり、映画の事が書かれた本を読んで勉強するとわかってくるんでしょうね。

基本的に、まずは感性だけで映画を感じて、面白いかどうか?好きかどうか?を判断して、そこから人のレビューとか読んでみたり、監督のインタビューを読んでみたりして、なるほどと思ったり、自分は何もわかってなかった!とか思ったりしてますけど、映画を観れば観るほど、感性も変わって来てると思います。

その他にも、同じ監督の作品を何本か観たり、監督の事を知ったり、役者の事を知ったりすると、またその映画の理解度が変わったりしますね。

と、突然何を言い出すのかと思われるでしょうけど、最近知ったのですが、ロマン・ポランスキー監督の人生は、壮絶極まりないです。良くも悪くも選ばれし者だとは思います。興味のある方は、ちょっと調べてみて下さい。なかなかこんな人生無いですよ…。

とにかく、僕は、ポランスキー監督の作品は、まだ3本しか観て無いんで、どういう特徴があるのか掴みきれてません。ただ、僕的には、3つ共、面白いし好きな作品だったのは間違い無いです。だからポランスキー監督をより理解したいので、これからポランスキー監督の作品もチェック入れなきゃいけませんね。観たい映画、観るべき映画がドンドン増えてますよー!!
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by eigasirouto | 2012-05-24 03:12 | 旧作(2012年鑑賞)

ファミリー・ツリー   

2012/5/18(金)に、ユナイテッドシネマとしまえんで鑑賞した3本目です。
そして、このブログを始めて(要するに今年)、旧作、再鑑賞も含めて鑑賞した100本目の記念すべき作品です!

ファミリー・ツリー
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オフィシャルサイト
解説: 『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督と、『オーシャンズ』シリーズのジョージ・クルーニーがタッグを組んだ感動作。ハワイを舞台に、家族崩壊の危機に直面したある一家の再生のドラマをユーモアを交えて映し出す。クルーニーが父親役で新境地を開拓し、シャイリーン・ウッドリーとアマラ・ミラーという期待の若手女優たちが彼の娘を好演。独特のハワイ文化を背景に、さまざまな要素が入り混じったドラマが共感を呼ぶ。
あらすじ:マット(ジョージ・クルーニー)は、妻と2人の娘と共にハワイで暮らしていた。ところがある日、妻がボートの事故に遭い、そのまま昏睡状態となってしまう。それをきっかけに、妻が彼と離婚するつもりだったことや、そのことを長女(シャイリーン・ウッドリー)だけでなく友人たちも知っていたことが判明しショックを受ける。

先に、言っておきますが、原作の小説は未読です。

いや~、「幸せの教室」で、どっと疲れて、「ももへの手紙」も長かったんで、その疲れで寝てしまうんじゃないかと思ってましたが、ちゃんと面白い映画は寝ないで観れます!この作品のおかげで気分よく家に帰れました!それにしても、100本目の記念すべき映画が、「幸せの教室」じゃなくて本当に良かった…。

今回は、面白いんだけど、面白さを上手く伝えれるか不安ですが、以下の項目に分けて書いて行きます。
アレクサンダー・ペイン監督について
ジョージ・クルーニーについて
③話は実は重たい
④コメディとして面白い
⑤最終的に
⑥まとめ
ちなみに原題は、「THE DESCENDANTS(子孫たち)」で、邦題の「ファミリー・ツリー」は、家系図って意味だったんですね。アホな僕は、てっきり家族で木を植える話かと思ってました。さすがに〝子孫たち〟って邦題だとピンと来ないですから、まぁアリな邦題じゃないでしょうかね。


①アレクサンダー・ペイン監督について

何度も書いてますが、僕は、数年前までそこまで映画詳しくなかったので、アレクサンダー・ペイン監督を知らなかった訳ですが、「ヤング≒アダルト」の時に書いた様に、好きな監督であるジェイソン・ライトマン監督がアレクサンダー・ペイン監督に影響を受けているとの記事を紹介しましたが、その時に初めて知りました。

そして、今作を観てなるほどなと思いました。

基本的に入口の間口は広くて軽い感じで観れますし、ユーモアのある会話が面白くて、時にブラックなギャグを放り込み、主人公が苦い経験をしたりと共通点も多いと思いました。
表層は、コメディですけど、実は深くて難しい問題も描かれてて、これも似てました。
「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」とかも、そういう感じですね。

アレクサンダー・ペイン監督の作品は、今後、チェックを入れて行きたいと思います。


②ジョージ・クルーニーについて

ジョージ・クルーニーが監督もした「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」を絶対観ようと思ったまま、結局観なかった訳ですが、フィルモグラフィーを観てみると全然、彼の作品を鑑賞して無くて驚きました。
僕が観てるクルーニーの作品は、「オーシャンズ11」を除けば、それこそジェイソン・ライトマン監督作の「マイレージ、マイライフ」だけでした。

かっこ良くて渋いですけど、今作は、ちょっとダメなお父さんを演じてて、それもまた良かったですね。

このかなりの存在感のあるジョージ・クルーニーからこそ、娘2人や、長女の彼氏、嫁の父、一部の親戚との絡みが、すごく面白いんじゃないでしょうか。
特に、次女スコッティ(アマラ・ミラー)との絡みは、個人的にメチャクチャ面白かったです。

こんなに惹きつける物があるのに、今作含めて3作しか観てないのは、もったいないですね。彼の作品もこれから観て行こうと思います。


③話は実は重たい

ハワイだし、コメディ調なので、のほほんとしてそうで、実際、そういう部分もあるんですが、中身は深くて、色々な人間が生きて行く上での問題点が入っています。
・嫁エリザベス(パトリシア・ヘイスティ)が事故で意識がない
・嫁が尊厳死を選択していた
・嫁が、実は浮気をしていた
・主人公は仕事人間の為、家族の事がわかってない
・主人公は娘達と接し方がわからない
・長女シャイリーン・ウッドリー(ジュリー・スピアー)が、薬をやっている
・長女の彼氏のノリが軽くてKY
・次女が、長女の影響か汚い言葉を使う
・次女が、クラスメイトをいじめている
・嫁の父に、良く思われてなくて、嫌みを言われ邦題
・嫁の母が、アルツハイマーになってる
・持ってる土地を売るべきかという問題
・親戚との関係
・自然と開発の問題…
・浮気相手と対面したが、どう接するべきか?
などなど、現代社会の問題も含めて、重くなってもおかしくないテーマが、複雑に入り乱れている状況に置かれています。

しかし、この手が付けられない程の問題や、複雑な問題が絡み合ってるなんて、僕らが生きているこの世界と地続きになってるからこそ面白いと思えるんじゃないでしょうか。

傍から見ると呑気で悩みなんか無さそうなハワイでも、実際起きているというのが、他とちょっと変わってる点かもですね。

これだけ書くと「渡る世間は鬼ばかり」みたいな感じですけど、それでいてコメディ調で展開して行くので、それがまたこの監督の面白い部分かも知れませんね。


④コメディとして面白い

ここからは、ネタバレも含むので、ご注意を。

②でも、書きましたが、とにかくマット(ジョージ・クルーニー)と次女スコッティ(アマラ・ミラー)の絡みが、大好きでしたね。

スコッティちゃんは、10歳の女の子なんですけど、仕事人間だったマットは、最後に接したのが3歳の時で、嫁が意識が無くなった事で、向き合ってみるといつの間にか手に負えない悪ガキになってるんですよ。

長女の影響もあるのか、「FUCK」とか汚い言葉を使ったり、同級生のアジア系の女友達に「もう陰毛が生えてんだろ?」とか、メールを送ったりしてるんですけど、その女の子の親からマットに謝罪に来いと電話があって、マットは、「普段はいい子なんですよ」と言ってる後ろで、プールに椅子を投げ込む暴れっぷりを発揮してる所とか、すごく好きですね。

後、ポルノチャンネルを見たがったり、姉の下着を勝手に着たりと無邪気ないたずらを色々するんですが、その時のジョージ・クルーニーの困った顔が、またおかしいです。

長女に、「お前の時は、こんなに酷く無かった。どう接していいのかわからない」と嘆く姿も、また滑稽でいいです。

長女のアレクサンドラ(シャイリーン・ウッドリー)も、また反抗期で、酒を飲んだり、薬をやったりしてるみたいで、しかも彼氏シド(ニック・クラウス)を連れ込んで、そのシドがメチャメチャ軽いノリのちょっといけすかない奴で、出会っていきなり、義父になるかも知れないマットにハグして来て、「よろしく~」みたいなノリなんですよ。で、マットも「二度とするな!」と怒ったり。

それにしてもシャイリーン・ウッドリーも、またかわいかったですよ。

その他、無意識の嫁に浮気の事で文句を言う所、嫁の父にボロクソ言われる所や、浮気相手への報復のシーン(ここはなるほどと思いました)、嫁の浮気相手を知る為に友達の家に走るシーンなど笑える部分もたくさんあって、面白かったです。


⑤最終的に

ただ、エリザベスが亡くなり、当然と言えば当然な展開ですが、ただコメディとして終わらなくて、マットなりの色んな問題に対する一応の回答を示します。

のほほんとしてたけど、コメディタッチで飽きさせる事無く、丁寧に丁寧に人物を描いて来てるので、観てる僕らは、登場人物をもう他人に思えなくて、最終的に泣きそうになってますよ。

後、シドが意外とイイ奴だったりするのも、読めるけどやっぱり好きなパターンです。

そして、ラストのあのシーンはスゲーいいです!
予告編でも流れてたけど、ここを最後に持って来てたんですね。


⑥まとめ

とにかく、大人の映画だとは思うから人生経験の少ない若い世代は、もしかしたらピンと来ないかも知れないんだけど、観て損は全然しないと思います。

どうでもいいですけど、ハワイ行きたくなりました。
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by eigasirouto | 2012-05-22 14:48 | 新作映画(2012)

アレクサンダー・ペイン   

アレクサンダー・ペイン
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フィルモグラフィ
赤文字は、鑑賞済です。またこのブログに感想のある作品は、クリックでそのページに行けます。また鑑賞してても、あまり記憶にないものは、未鑑賞扱いにしています。
監督作品
Citizen Ruth (1996)
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ! Election (1999)
アバウト・シュミット About Schmidt (2002)
サイドウェイ Sideways (2004)
ファミリー・ツリー The Descendants (2011)

脚本
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ! Election (1999)
ジュラシック・パークIII Jurassic Park III (2001)
アバウト・シュミット About Schmidt (2002)
サイドウェイ Sideways (2004)
ファミリー・ツリー The Descendants (2011)

制作・制作総指揮
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 The Assassination of Richard Nixon (2004) 製作総指揮
カリフォルニア・トレジャー King of California (2007) 製作
マイ・ライフ、マイ・ファミリー The Savages (2007) 製作総指揮
ファミリー・ツリー The Descendants (2011) 製作

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by eigasirouto | 2012-05-22 04:07 | 映画人物

ジョージ・クルーニー   

ジョージ・クルーニー
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フィルモグラフィ
赤文字は、鑑賞済です。またこのブログに感想のある作品は、クリックでそのページに行けます。また鑑賞してても、あまり記憶にないものは、未鑑賞扱いにしています。
出演作品
ハイスクールはゾンビテリアReturn To Horror High1986
リターン・オブ・ザ・キラー・トマトReturn of the Killer Tomatoes!1988
ハーヴェストThe Harvest1994
フロム・ダスク・ティル・ドーンFrom Dusk Till Dawnセス・ゲッコー1996
バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲Batman & Robinバットマン/ブルース・ウェイン1997
素晴らしき日One Fine Dayジャック・テイラー1997
ピースメーカーThe Peacemakerトーマス・デヴォー1998
アウト・オブ・サイトOut of Sightジャック・フォーリー1998
シン・レッド・ラインThe Thin Red Lineボッシュ大尉1999
サウスパーク/無修正映画版South Park: Bigger Longer & Uncutゴーシュ医師1999
スリー・キングスThree Kingsアーチー・ゲイツ2000
パーフェクト ストームThe Perfect Stormビリー・タイン2000
オー・ブラザー!O Brother, Where Art Thou?ユリシーズ・エヴェレット・マッギル2001
スパイキッズSpy Kidsデブリン2001
オーシャンズ11Ocean's Elevenダニー・オーシャン2002
ソラリスSolarisクリス・ケルヴィン2003
ウェルカム トゥ コリンウッドWelcome to Collinwoodジャージー2003
コンフェッションConfessions of a Dangerous Mindジム・バード2003
スパイキッズ3-D:ゲームオーバーSpy Kids 3-D: Game Overデブリン2003
ディボース・ショウIntolerable Crueltyマイルズ・マッシー2004
オーシャンズ12Ocean's Twelveダニー・オーシャン2005
シリアナSyrianaボブ・バーンズ2005
グッドナイト&グッドラックGood Night, and Good Luck.フレッド・フレンドリー2005
さらば、ベルリンThe Good Germanジェイク・ゲイスメール2005
オーシャンズ13Ocean's Thirteenダニー・オーシャン2007
フィクサーMichael Claytonマイケル・クレイトン2008
かけひきは、恋のはじまりLeatherheadsドッジ・コネリー2008
バーン・アフター・リーディングBurn After Readingハリー・ファラー2008
ファンタスティック・Mr.FOXFantastic Mr. FoxMr. Fox2009
ヤギと男と男と壁とThe Men Who Stare At Goatsリン・キャシディ2009
マイレージ、マイライフUp in the Airライアン・ビンガム2009
ラスト・ターゲットThe Americanジャック/エドワード2010
スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜The Ides of Marchマイク・モリス2011
ファミリー・ツリーThe Descendantsマット・キング2011
Gravityマット・コワルスキー2013

監督作品
コンフェッションConfessions of a Dangerous Mind2003
グッドナイト&グッドラックGood Night, and Good Luck.2005
かけひきは、恋のはじまりLeatherheads2008
スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜The Ides of March2011

脚本作品
グッドナイト&グッドラックGood Night, and Good Luck.2005
スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜The Ides of March2011

制作・制作総指揮
ロック・スター(2001年、マーク・ウォールバーグ主演)
インソムニア(2002年、アル・パチーノ主演)
エデンより彼方に(2003年、ジュリアン・ムーア主演)
ウェルカム トゥ コリンウッドWelcome to Collinwood2003製作・製作総指揮
クリミナル(2004年、ジョン・C・ライリー主演)
迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-(2005年、ジェニファー・アニストン主演)
オーシャンズ12Ocean's Twelve2005製作総指揮
シリアナSyriana2005製作総指揮
スキャナー・ダークリー(2006年、アニメ、キアヌ・リーブス主演)
ジャケット(2006年、エイドリアン・ブロディ主演)
デス・ロード 染血 (2007年、エミリー・ブラント主演)
オーシャンズ13Ocean's Thirteen2007製作総指揮
インフォーマント! (2009年、マット・デイモン主演)
フィクサーMichael Clayton2008製作総指揮
ラスト・ターゲットThe American2010
スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜The Ides of March2011

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by eigasirouto | 2012-05-22 03:59 | 映画人物

ももへの手紙   

2012/5/18(金)に、ユナイテッドシネマとしまえんで鑑賞した2本目です。

ももへの手紙
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公式サイト
解説:『人狼 JIN-ROH』で世界の注目を集めた沖浦啓之監督が、7年の製作期間をかけて完成させた感動の長編アニメーション。父から遺(のこ)された一通の手紙を胸に、瀬戸内海の島へと移り住んだ少女が体験する驚きに満ちた日々を生き生きと描き出す。作画監督に『千と千尋の神隠し』の安藤雅司があたり、作画を『AKIRA』の井上俊之や『猫の恩返し』の井上鋭らが担当する。肉親との離別を体験した主人公の再生のドラマがしみじみと胸に響く。
あらすじ:父親を亡くしたももは、11歳の夏に母と2人で東京から瀬戸内の小さな島へとやって来る。彼女の手には、「ももへ」とだけ書かれた父からの書きかけの手紙が遺(のこ)されていたが、その真意はついにわからずじまいだった。ももは仲直りできないまま逝ってしまった父親のことで胸がいっぱいで、慣れない場所での新しい生活になかなかなじめずにいた。

沖浦監督は、「パプリカ」の原画もされてたんですね。

これも、ちょっと予告編の期待値よりは、ちょっとがっかりしました。
と言っても、「幸せの教室」のソレとは次元が全然違いますよ。
ただ、これ位の内容で、しかもアニメで上映時間120分は、ちょっと長いと思います。

今回は、以下に分けて書いて行きます。
①作画について
②ももちゃんについて
③妖怪について
④ストーリーについて
⑤まとめ
こんな感じです。


①作画について

この部分に関しては、はっきり言って、100%個人的な好みの部分なので、全く参考にならないし、違うと思う人もいて当たり前です。
なので、あくまでも僕としては、というのを踏まえていただけると幸いです。

とりあえず、舞台が島で田舎なんですが、いい感じで描かれてたと思います。
自然もいいですけど、コンビニでもスーパーでも無い個人商店とか、子供の頃、こんな店あったなぁと思い出させてくれました。
もも達の住む大きな家も、東京の狭いアパートに住む僕には、懐かしい感じがして、いいなぁと思いましたんで、背景はよかったと思います。但し、東京好きだし住みたいとは思いませんが。

後、一番好きだったのは、プリンとプリンの容器が、すごくリアルで食べたくなりました。あれは、楽しい気分になりました。

ただ、ここが一番大きいんですが、僕はももちゃんの顔があまりかわいいと思えず…。
遠目のショットはかわいいんですが、顔のアップの時の鼻が気になりまして。
リアルな鼻を書こうとするとやっぱりバランス崩れるんだよなぁ…と思いました。
絵を書く時に、多分鼻って、一番難しいですよね。後、唇をリアルに書くべきか問題も、毎回悩みます。

まぁでもこれは、本当に個人差ありますし、かわいいと思う人もいますから!
ただ、僕としては、ももちゃんへの応援の力が変わったとも思います。


②ももちゃんについて

ももちゃんの顔は別として、キャラクターは、悪くないと思います。

最初は、いきなり田舎に連れて来られて、つまんない感じで無口なんですけど、僕の場合は近所ですけど、転校経験があるので共感出来ました。全てが意にそぐわ無い形で変えられるんで何もかも嫌になりました。しかも、ももの場合、東京からド田舎ですから、その落差たるや…。ここ、非常に共感出来て、辛いよね~と思いました。

それと転校してった先の奴らの行動が、野蛮というのも経験あります。
ももの場合は、子供達が高い橋の上から飛び降りる遊びをしてましたが、僕の友達も数人で溝を飛び越えれるかやってて、己を試されるんですよ。なぜ、そんな無意味な事をやるんだと思いながらも、そんな事を言うと臆病者と思われそうだし、これやんなきゃいじめが始まりかねないと思って、必死に飛びましたよ。
ただ、ももは逃げて帰っちゃうんですよ。これも一つの選択だとは思いますけど、ただ、この儀式で仲間になれるけど、ももは最初、悩んだ挙句に拒否します。
これ、男だったら許されないけど女だから無理しないでいいよと言ってくれました。
とにかく、前半のももは逃げてばかりの印象ですね。それがちゃんと描かれてるから後半の展開にグッと来ますよね。
ただ、そこでの行動は納得出来ないので、後述します。

それで退屈な日々を送ってますが、今の設定ならDSとかPSPくらいは持ってそうですけどね。

後、ちょっとんー…と思ったのは、妖怪の存在に気付いた時のももの反応が、あまりにコントっぽいんで、あんま好きじゃなかったです。古いと感じてしまいました。


③妖怪達について

例え、ももちゃんにハマらなくても、こいつらが愉快だったらアリだと思います。
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左からイワ、もも、いく子(ももの母)、カワ、マメ

ただ、ぶっちゃけ愉快より不快の方が、上回ってました。
まぁ、別に妖怪なんですから、墓場鬼太郎みたいに不気味な存在ならOKなんですけど、全然、怖いという存在じゃなく、変に現代染みてるし、かと言って、メチャクチャ面白い存在でも無かったです。見た目以外はただの泥棒です。まぁそもそも古来の妖怪ってそういう存在なのかも知れませんけど。
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でも唯一、マメだけは、物忘れが激し過ぎて、普通じゃねー!と思わせてくれる存在で、好きでした!
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それで、一番問題なのは、結局こいつらとももとの出会いで、色々巻き起こるんですが、何か良い事も悪い事も取って付けた様な話にしか見えなかったんですよね。


④ストーリーについて

ここからネタバレ含むので、鑑賞してない人は、観てからの方がいいかも知れませんね。

簡単にストーリーを説明すると
父が死に、母の田舎へ帰る

ももが急な引っ越しでふてくされている

もも、島の友達と友達になれず

もも、妖怪と出会う

妖怪に泥棒しない様に注意するも聞かず

妖怪が盗んだ野菜を母に見つかり濡れ衣

もも、家を飛び出す

母、雨の中探したために病気が悪化

もも、台風の中隣の島の妖怪を呼びに行く

母に惚れる郵便局員もそれに乗っかる

風が強すぎて、やっぱり無理っぽい!

妖怪達が助けに来る

橋を渡った!さぁどう別の島の医者を説得するのか?

まさかの次の日、母、病室

妖怪達との別れ

島のお祭りで、父からのメッセージ

もも、橋から飛び降りて通過儀礼を達成→成長&仲間になる!

と言う感じだったと思いますけど、ちょこちょこ変に思う場面ありますけど、やっぱり橋を渡ってからの描写をカットした部分じゃないでしょうか。

そこの一連の話の流れ自体は、感動出来る場面なのに!もう!って事を踏まえた上で読んで欲しいんですけど…。 

だって、この台風の中、別の島にいる医者をどうやって説得するのか?気になるじゃないですか。そこ端折るのはズルいんじゃないですかね?
妖怪が、雨と風を避けてくれますよーって説明したんですかね?
後、お母さんも、そんないきなり死ぬって感じじゃんかった(病気の事はわからないし、確かに酷いんですが、寝かせれば、何とか1日くらい持たないですかね?)んで、「ももよ、今日はじっとする事が母の為だ」と思えて仕方無かったんです。
ストーリーが先にあって、キャラがそれに付き合わされてる感じがすると言うか…。

それと郵便局員の行動もおかしいです。(急に彼の心の声が入るのもダメなんじゃないかと思いますけど)
お前は、全力で止めるのが、いく子(母)の為だろ!何を子供の戯言に乗って、2ケツで橋を渡ろうとしてるんだ!しかも、ウィンドブレーカーみたいなのが、タイヤに引っかかって何をやっても取れなくて、動けなくなりますが、その後、現れた妖怪達がサラサラっと取る描写には、驚きました。まぁそんな細かい部分は、どうでもいいと言えばどうでもいいんですけど。

結局、妖怪達が活躍する場面を入れたかったからこうなってる感じなんですよね。


⑤まとめ

とか何とか、ゴチャゴチャ言って来ましたけど、最初と最後は、なんかいいなぁと思えましたし、それなりに感動も出来ると思うんで、妖怪の部分を無くして、ももと母、そして島の人々の話で90分くらいで描けば、かなり面白かったんじゃないですかね。
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by eigasirouto | 2012-05-21 23:50 | 新作映画(2012)

幸せの教室   

予告編を観る限り、大体予想出来る様な内容だけど、予想を大幅に裏切ってくれました!

幸せの教室
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公式サイト
解説:トム・ハンクスが『すべてをあなたに』以来、久々に監督、脚本、主演を務め、リストラから気持ちを切り替え通い始めた大学で運命を変える女性に出会う中年男性を描くヒューマン・ドラマ。大学を卒業していないがために仕事をクビになる男にトムがふんし、教えることへの熱意をなくした教師をジュリア・ロバーツが演じる。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のタラジ・P・ヘンソンや『ジャッキー・ブラウン』のパム・グリアなど多彩な俳優陣が共演。トムが、自身のイメージにぴったりの心が温まるストーリーで観る者を魅了する。
あらすじ:ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、大学を出ていないという理由から長きにわたって勤務してきたスーパーをリストラされてしまう。その後、隣に住む夫婦の勧めで地元の大学に通うことに。大学での新生活に希望を抱くラリーだったが、ラリーを教える教師のメルセデス(ジュリア・ロバーツ)は仕事への情熱を失っていた。しかし、そんな二人の出会いがお互いの人生を大きく変えていく。

ブログ内関連記事
トム・ハンクス
「すべてをあなたに」

ユナイテッド・シネマとしまえんで観て来ました。3本観ましたが残り2本は明日以降に更新します。

僕が、どういう予想を立ててたかと言うと、中年の恋愛映画っぽいのでメチャクチャ面白い映画だとは思わないけど、名優同士の絡みなので無難な仕上がりだろうし、おっさんが若者に交じって学校に行き直すという設定が面白そうだなーと思ってたんです。タイミングが合えば、一応、劇場で観ようかな~くらいには期待してました。

けど、この作品…

予告編の想像をはるかに下回る内容で、今年観た新作の中でワースト級に面白く無かったです。

前日に、「すべてをあなたに」を鑑賞した時に、嫌な予感はしたんですよ。いや、ネット検索で、「すべてをあなたに」と言うタイトルを観た時に、嫌な予感がしましたけど、これは邦題を付けた人がおかしいだけの可能性もあるからググってジャケを観たんですけど、その時点でもう好きじゃないなぁと思いました。でも、鑑賞してみなきゃわからないですからね。

それで、「すべてをあなたに」を観終わって、これは好きじゃないなぁと思って、レビューとか読むと意外にも好評価で、驚いたんですが、今作に至っては、みんなのレビューも悪いので安心しましたよ。

今回も項目で分けて書いて行きます。
①トム・ハンクス監督の作家性を検証
②あの若者達は…
③ジュリア・ロバーツ演じる女教師が魅力的じゃなかった
④まとめ

今回は、ネタバレありますけど、別に予告編で想像出来る以上の事は、全く起らないので、関係無いと思いますよ。


①トム・ハンクス監督の作家性を検証

まず、トム・ハンクス監督作品の映画は、まだ2本しか無い(テレビドラマとかはあるみたいです)ので、2本で判断するのは危険ですけど、あまりにもはっきりした共通点がありました。
1、主人公が、周りにチヤホヤされている
2、主人公のキャラがぼんやりしてどういう人かわからないんけど、登場人物に「彼はイイ人」と言わせる
3、主人公が、一般的な範囲内しか努力をしてないのに、物事が異常に上手く行く
4、主人公を脅かす様なライバルなどは、この世界に存在しない
5、ヒロインが、主人公を好きになるのに理由は要らない。なぜならそういうものだからである
6、ヒロインには、元々彼氏及び旦那がいる
7、ヒロインが、やたらキスに重きを置いている
こんな所でしょうか。

「すべてをあなたに」に関しては、主人公達のバンドの『すべてをあなたに』という曲が、話の中で60年代に大ヒットする程の曲って事で、実際にその曲を流すんですが、まぁギリギリ許容の範囲の説得力があるくらいの曲だとは思いました。僕は、別にピンと来ないですし、音楽は好みの部分が大きいと思うけど、それでも60年代ならアリなのか~?と思う様にして観ました。ただ、その曲を何回も何回も歌うんで、僕は心底疲れましたけど。
ただ、それ一発でとんでもないスターにのし上がって行くのは、納得出来なかったですよ。しかも元々スローな曲をドラムがテンポアップしたら盛り上がったと言うビートルズの逸話へのオマージュなのかどうか知りませんけど。
確かに、ミュージシャンは一曲でスターになれるのかも知れ無いけど、全然、普通以上の努力描写が無いし、ただの天才か運が良いだけにしか見えなくて、あんまり応援出来ないんですよ。

そして、今作もやっぱりそうで、カレッジで普通に授業受けて、若者達の遊びに付き合って、確かに、一人で勉強してる描写は、ちょっとだけありますけど、他は、若者と遊んだり、先生とイチャ付いたり、授業中にメールしたりしてるけど、最終的に演説も上手くなって、先生との恋愛も成就してヒャッホーイ!と言う、勝手にして下さい。としか言いようが無いですね。

どちらの作品にも、ちょっとライバルになるのかな?と思わせる存在は出て来るんですけど、全然そんな展開になりません。「幸せの教室」だとタイラ(ググ・バサ=ロー)の彼氏と一世一代の対決シーンとかあるのかと思ってたら、全然無くて。後、クラスメイトに、先生を茶化す生徒やら黒人、アジア人とかいて、おばちゃんとかライバルにならなくても、皆で衝突したりそれを機に仲良くなったりするのかと思ったら、そんな事も無く、最初からみんなおっさんのラリー(トム・ハンクス)を受け入れてますよ。

一方のヒロインも、どちらの作品も最終的に、主人公とキスをするんですけど、そもそも好きになった理由がわからないですよ。元々、どっちも彼氏、旦那がいるけど、そこと上手く行かなくなる描写もふんわりしてるんで、納得し辛いんですけど、主人公が好きだったという展開は、もっとわからなくて、もうこれは、ヒロインは主人公を好きになるもんだと決まってるから!と言う哲学があるとしか思えませんよ。「幸せの教室」に関しては、恋愛映画でもあるのに、そこを省略してどーする!と言いたくもなりますけど。

それで、どっちのヒロインもやたらキスについて、重く考えてて、「すべてをあなたに」では、やたら彼女が「あのキスはウソだったの?」とか言ってて笑いましたよ。

「すべてをあなたに」は、ここで強引にまとめますけど、最初にラジオで自分達の曲が流れた時の、はしゃぎっぷりが異常で笑えた部分以外、僕は、ぶっちゃけ楽しく無かったですね。ただ、珍味として、たまにこういうのもアリな気もします。


②あの若者達は…

これは、おっさんが若者に交じって、学校に通う話なんで、若者とおっさんのギャップの笑いとか、それによって軋轢が生まれたりして、お互いに良い所、悪い所に気付いて成長したりする話かと思ってたんですけど、若者がいきなりトム・ハンクスを受け入れちゃっいます。
むしろ積極的に、タイラというかわいい女の子が授業中にメールをしたりします。(ここで、メールを見たトム・ハンクスが携帯を没収されると言う、もう何千回見たかわからないギャグが2~3回ありますが、もうそんなのは目を瞑ります)
彼女が、一体このおっさんの何を気に行ったのかわかりませんけど、とにかく彼女に気に入られるんです。
そして、彼女の仲間に入るんですけど、そもそもあいつらなんなんだろう?と思うんですよ。
スクーターで暴走族っぽい事してるけど、今アメリカの若者に流行ってるんですか?アメリカで流行ってるんなら謝りますけど、若者文化をわかった風に描いてるつもりかも知れないけど、それがぶっちゃけダサい事になってますよ。

最初のタイラが「おじさん元々警察官?」「違うけど何で?」「シャツインしてるから」とかは、まだ笑えましたけど、そういうギャグがドンドン来ると思ってたらそんな無くて、途中で若者に髪を切ってもらう描写があるけど、ビフォア・アフターがそんなに変わらなかったのには、ガッカリしました。今、どういう髪型が流行ってるのか僕はわかりませんけど、あそこは、モヒカンになって出て来るとか金髪になってて、困ったなぁみたいにすれば、笑いになったんじゃないですかね。ベタですけど。

おっさん側もおっさん側で、若者に一切、抵抗しなくて、すぐに何でも受け入れるんですよ。もう少し、大人としての威厳を見せて、その時は若者にウザがられるけど、後で若者もおっさんの言ってた事に気付いて、成長するとかそういう話にすれば、ちょっとは感動出来たんじゃないかなぁと思うんですけどね。最初から最後まで甘やかしあってるだけなんで、若者と絡んでる部分が面白くなりそうで、全然ならなかったです。

ただ、もしかしたらアメリカのこういうカレッジには、中年が通う事も珍しくないのかも知れないので、そこは最初から狙って無いとも考えられます。(しかし、あんな簡単に受け入れられるかな?)


③ジュリア・ロバーツ演じる女教師が魅力的じゃなかった

ここが、この映画で一番問題だと思うんですけど、ヒロインが全然、魅力的じゃなかったですね。別に、ジュリア・ロバーツが綺麗じゃないとか、そういう意味じゃないですよ。
そもそも、主人公のトム・ハンクスを好きになる理由もよくわからないし、旦那とのケンカもしょうもないんですよ。あれは、ただの「こどものけんか」ですよ。別に、子供っぽいケンカでもいいんですけど、一応、教師と小説家なんだから貧乳とかアダルトサイトを見てるからだけじゃなくて、深みのあるケンカをすると思うんですよね。例えば、「おとなのけんか」みたいに。

だから先生には見えないし、特に授業も生徒に何かをさせるばかりで、何かを教えてる場面が極端に無いから、ただ、旦那と文字通りの痴話喧嘩をしてるか、パム・グリアと世間話をしてるか、トム・ハンクスと恋愛ごっこをしてるかなんで、特に知的にも見えないし、旦那が小説を書かずにアダルトサイトばかり見てるから怒るって、お前バカじゃねーの?としか思えないんですよ。
そんな姿勢なら、そもそも、小説家みたいな奴と結婚すんじゃねーよと思いますよ。
この痴話喧嘩自体はきっかけなんでしょうけど、もう少し2人がなぜこうなったのか、描いて欲しかったですよ。

それで、この映画「教育」の映画でもあると思うんですけど、「17歳の肖像」や、「プレシャス」みたいに、勉強ってやっぱり大切だよね。とか、特に思わせてくれませんよ。そこの部分は、ほとんど描かれず、いきなり主人公は頭がよくなった印象です。


④まとめ

ただ、色々と書いて来ましたけど、トム・ハンクス監督は、現在のアメリカの不景気、リストラされたおじさん達に勇気を与えたかったんじゃないかと思うんです。
そう考えると良い人だとは、思うんですけど、いかんせん起こってる事が、そんなに上手く行けば世話ねーよ!と言う話ばかりなんですよね。
この作品を観たおじさんが、このファンタジー世界を信じて、会社を辞めて学校に行って、若者から煙たがられ、美しい女教師もおらず、という状況になったらどうするんですか?
まぁ、そんな人はいないでしょうけど。

ただ、それでも冒頭のリストラ描写は酷いと思いました。あんなふざけた感じで、悪ノリで人の人生を左右しちゃいけませんよ。「マイレージ、マイライフ」に描かれてる様な仕事が、アメリカでは実際に存在する程、繊細な問題なのに。
そこは、コメディだからって言うのかも知れませんけど、本当に困って自殺する人もいるのに、笑えないですよ。コメディのレベル的にも幼稚なので、ブラックジョークになってないと思います。
「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」も、冒頭似てますが、まだあれは左遷だし、ドンドン上の上司が出て来て、同じ台詞を言うとか、同僚達の反応とか見せ方自体が面白いので、ブラックジョークとして流せるんですけどね。
別に、道徳的にとかだけじゃなくて、それによって、物語のリアリティが一気に無くなるという面もあると思います。

とにかく「幸せの教室」は、あり得な過ぎて、どうでも良い(なんならちょっとイラっとする)全てがユルユルの作品でした。
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by eigasirouto | 2012-05-19 02:21 | 新作映画(2012)