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リダクテッド 真実の価値   

2012/8/28に、鑑賞しました。

リダクテッド 真実の価値
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公式サイト
解説: アメリカ兵が14歳の少女をレイプした末に彼女の家族を惨殺するという、イラクで実際に起こった衝撃の事件を題材にした問題作。『カジュアリティーズ』でベトナム戦争での集団強姦殺人を描いたブライアン・デ・パルマが、ドキュメンタリー仕立ての挑戦的な構成で、残酷な戦争の実態と報道の在り方を問いかけている。賛否両論を巻き起こす内容でありながら、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。巨匠デ・パルマ督が作品に込めた真摯(しんし)なメッセージに注目だ。
あらすじ: 戦場をビデオ撮影し、映画学校入学のアピール材料にするというもくろみから、イラクでの兵役に志願した19歳のサラサール(イジー・ディアス)。検問所の任務に就いていたものの、大した映像が撮れないことに不満を感じていたサラサールは、ある夜、戦争遂行に役立つ証拠を捜索するという名目で、仲間とともに1軒の家に踏み込む。

僕は、本当に、にわか映画ファンなので、改めて調べてみると、ブライアン・デ・パルマ監督の作品は、1本も観た事が無かったみたいです…。と言いますか、この作品も、デ・パルマ作品と言うのも知らなくて鑑賞してました…。「スカーフェイス」とか、早く観ないと…と、思ってるのですが。

ホームビデオ、パソコン画面、テレビ映像など、色んな見せ方で、ドキュメンタリーっぽく見せ、リアリティを醸し出してました。すごい巨匠なのに、感覚がとても若いと思います。観終わって、監督が、デ・パルマと気付くまで、若手の監督かと思ってました。やっぱり、常に感受性を磨こう、新しい物に敏感でアンテナを張ってる人には、年齢は関係無いですね!

お話は、本当に救いが無くて、辛い話ですね。傲慢な米兵2名がイラクの少女をレイプして、その家族を皆殺しにする→それに対してイラクが米兵に復讐する。と言う話ですが、これは個人的な事件かも知れませんが、大きな目で見ると傲慢なアメリカがイラクを攻撃して、それに反撃するイスラム過激派。と言う構図と根本的には、何ら変わらないんじゃないでしょうか。米兵の勝手な行動は、「戦争遂行に役立つ証拠を捜索する」ですが、イラク攻撃時の理由も、「イラクは大量破壊兵器を持っている」と言う理由で開戦した訳ですからね。ミクロはマクロなり。とでも言えばいいのかわかりませんが、ケンカや戦争の理由は同じだと思いました。

傲慢な米兵2人は、戦争で狂ったと言うより、元々、野蛮で傲慢だとは思います。恐らく、戦争に行って無くても犯罪に手を染めた可能性は高いとは思います。ただ、戦争は、そんな奴らに大義名分を与えてしまう。と言うのが、やっぱり狂ってると思いますね。

ただ、米兵が全員、狂ってる訳でも無いんですよ。国の為、世界の為と心底思って、参加してる人もいまして、そういう人ですから、かなり正義感が強いんですが、そのイラクでの現実を目の当たりにして、自分の無力さと戦場の狂った現実を知る訳です。そして、帰国して英雄扱いされるけど…。と言う部分は、やるせない気分になりました。

戦争で人が死ぬだけじゃない、色んな角度からの悲劇が描かれていたと思います。

これを2007年に撮影したデ・パルマに脱帽です。
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by eigasirouto | 2012-09-13 16:53 | 旧作(2012年鑑賞)