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サイドウェイ   

「ファミリー・ツリー」アレクサンダー・ペイン監督作品を観ました。

サイドウェイ
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解説: 『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督が描く、人生と恋とワインをめぐるロード・ムービー。主人公のワインを愛するダメ男に『アメリカン・スプレンダー』のポール・ジアマッティ。1000ドル以上はする61年物のシュヴァル・ワインなどが登場し、映画のもう一人の主役となっている。
あらすじ:作家志望のマイルス(ポール・ジアマッティ)と売れない役者のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、ジャックの結婚祝いを兼ねてカリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出発する。

面白かったです。後半になるに連れて特に面白かったです。
ただ、もしかしたら若い人が見て、この映画を面白く感じるのかは、また違うとも思います。とにかくこの映画は、ある程度の人生の経験値が必要…だとは思います。
大人の映画ですからね。もし若い人が今見てピンと来なくても、30過ぎて見るとまた違った味わいがあるんじゃないでしょうか。

僕は、酒はビールばかり飲んでワインなんぞ飲みませんし、ワインの蘊蓄なんて語られるとキザな感じがして、体がむず痒くなる気がする人間ですが、この映画で、色々語られるワインの蘊蓄を聞いてるうちに、ワインって奥が深くて面白そうと思いました。
そもそも、飲み会が無い限りほとんどお酒飲まないですけど、ワインの事を知ってれば、大人になり損ねた僕も上辺だけでもごまかせそうですよ。
余談ですが、ワインだけじゃなくて、日本酒や焼酎、コーヒーとかも勉強すればするほど、深くて面白いらしいですけどね。

主人公のマイルス(ポール・ジアマッティ)が、ワインに詳しいんですけど、一緒に旅をするジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、ワインに興味無くて、女にしか興味はありません。ワイン通の横に、ワイン素人を置く事で、無理無く説明出来て、会話がチグハグでそれもまたおかしかったです。

この2人は、元々大学のルームメイトってだけで、全然、性格も趣味趣向も違うんですよ。マイルスは、ジャックに振り回されっぱなしなんですが、それでもお互い友達なんですよね。年取ると割と趣味が合う人とばかり遊びがちですけど、学生時代は割とそんなんじゃなくて、ただ、同じクラスだからって友達になれたりしますからね。確かに似た思考の人と遊んでるとかなり楽しいし楽ですけど、全然違う人種と遊ぶのも、また新たな発見と刺激がありますよね。
やっぱり、自分の何かが変わるとしたら、そういう自分と価値観が違ったり、考え方が違う人に触れた時だと最近思います。

コメディな要素もあります。全編会話がユーモアのある台詞で楽しめますし、ちんちん丸出しで追っかけて来るおっさんとか、あるウソを成立させる為にジャックがマイルスの持ち物をあれするシーンとか、ゲラゲラ笑えるシーンもありますよ。

後、出て来る人が、みんな超イケメンでも美女でも無い普通の人々って所も好感持てます。それによってこの話は現実っぽくなるし、僕らに非常に近い話に感じると思います。

そして、ほとんどの男は主人公に共感出来るんじゃないでしょうか。
モテる男の人だって、元恋人を引きずると聞いてます。まだチャンスがあると心のどこかで望んでる事も。しかし、女性はもう戻らないのが基本ですからね。そして、新たな恋になかなか踏み出せなくなってしまってたり。
そういう男の情けない姿をポール・ジアマッティが完璧に演じてると思いました。

後、酒場で電話する時、酔っぱらってフラフラしてるんですが、画面もグニャグニャになって、酔っぱらってる場面を上手く表現してるなと思いましたよ。
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by eigasirouto | 2012-06-01 05:06 | 旧作(2012年鑑賞)