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のぼうの城   

12/3、新宿ピカデリーにて鑑賞

のぼうの城
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解説: 戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇。『ゼロの焦点』の犬童一心と『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の樋口真嗣が異色のダブル監督に挑み、第29回城戸賞を受賞した和田竜のオリジナル脚本を映像化。“のぼう様”と呼ばれたヒロイックな主人公を野村萬斎が熱演するほか、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴らが城を守る侍大将を演じる。底知れぬ人気で人心を掌握した主人公の魅力や、豊臣・石田軍による水攻めシーンなど、見どころ満載の歴史大作だ。
あらすじ: 天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。

監督 犬童一心
樋口真嗣
脚本 和田竜
原作 和田竜
製作 久保田修
製作総指揮 信国一朗
濱名一哉
豊島雅郎
ナレーター 安住紳一郎
出演者 野村萬斎
榮倉奈々
成宮寛貴
山口智充
上地雄輔
山田孝之
平岳大
市村正親
鈴木保奈美
佐藤浩市
音楽 上野耕路
主題歌 エレファントカシマシ
「ズレてる方がいい」
製作会社 『のぼうの城』フィルムパートナーズ
C&Iエンタテインメント
アスミック・エース
配給 東宝
アスミック・エース
公開 2012年11月2日
上映時間 145分
製作国 日本
言語 日本語
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by eigasirouto | 2012-12-31 14:52 | 新作映画(2012)

山椒大夫   

初の溝口健二監督作品です。このブログで一番古い映画は、「アラビアのロレンス」の1962年の映画ですが、それより古い1954年の映画です。

山椒大夫
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解説:森鴎外の同名小説を、八尋不二と依田義賢が共同で脚色し、溝口健二がメガホンをとった文芸作品。特に美術と撮影はレベルが高く、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。美しいラストシーンは、ゴダールが「気狂いピエロ」において引用したことでも知られる。
平安時代末期、農民を救うため将軍にたてついた平正氏が左遷された。妻の玉木、娘の安寿と息子の厨子王は越後を旅している途中、人買いにだまされ離ればなれになってしまう。玉木は佐渡に、安寿と厨子王は丹後の山椒大夫に奴隷として売られた。きょうだいはそれから十年もの間、奴隷としての生活を続けるが、ついに意を決して逃げ出すことにする。しかし追っ手に迫られ、安寿は厨子王を逃すため池に身を投げるのだった。

1954年と言えば、58年前ですから僕の父親ですらまだ3歳の頃の映画です。
そんな古い映画を今も観れると言うのは、嬉しい事ですね。

溝口健二監督は、黒澤明監督、小津安二郎監督、成瀬巳喜男監督と共に(この中では一番年上)日本映画の巨匠であり、世界的にも評価されてるみたいで、「グッドフェローズ」で紹介した様に、マーティン・スコセッシ監督が、映画監督志望の若者向けに、外国映画39本を推薦してる中で、溝口監督の今作と「雨月物語」を推薦しており、更に、フランスのジャン=リュック・ゴダールも、「好きな監督を3人挙げると?」という質問に、「ミゾグチ、ミゾグチ、ミゾグチ」と答え、墓参までしたみたいです。他にも、僕が最近読んだ「シネマ頭脳」でも、今作をオススメしていました。更に更に、「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」入江悠監督が、『僕は溝口健二の「近松物語」が好きで。』と、いとうせいこうさんとのトークショーでも、言及されてまして、こうなってくると僕的には、溝口監督の作品をどうしても観たくなりますよ。また1シーン1カットの長回しなど、溝口監督の影響を受けてるのでは無いでしょうか。

ちなみに、入江監督とせいこうさんの対談記事です。シネクイントのぶろぐ!

しかし、2年ほど前まで、ほとんど映画の事を知らなかった僕は、黒澤監督作品何本かと小津監督の「東京物語」しか観て無かったし、そもそも恥ずかしながら溝口監督の名前も知らなかったです。「山椒大夫」という言葉は知ってましたが。

それで、映画を鑑賞後、溝口監督の事を色々と調べました所、明治生まれ<1989年(明治31年)~1956年(昭和31年)>だからか、Wikiを読む限り、ものすごい豪快な方なんですね。以下のまとめをちゃんと読むと結構、面白い(女性は引くかも)ので、興味ある方は読んでみて下さい。

どういう人物だったか?まとめ
・1925年(大正14年)に痴話喧嘩のもつれから、恋人であり同棲中の雇女に背中を剃刀で斬られるという事件を起こし、しばらく謹慎処分となる。
・背中の傷跡については「これぐらいのことをされないと、女は描けないよ」と自ら語っている。
・女性への暴言は有名、妻を発狂させるほど追い込んでもいる。
・田中絹子に対し、求婚の意思があったらしいが、彼女が映画監督をやることになったことを記者から聞かされて「田中の頭では監督は出来ません」と答え、これがもとで関係が冷却したといわれている。(しかし田中絹子に対してだけは、この発言以外は常に紳士的な態度だったとの事)
・若尾文子に対して決して名前を呼ばず「おい、子供」、「顔の造作が悪い」と罵倒した。
・名匠と呼ばれるきっかけを作った恩人でもあった入江たか子に対してすら、「化け猫ばかりやっているからそんな芸格のない芝居しか出来ないのだ」と満座の中で罵倒
・水戸光子に向かって、「あんたは輪姦された経験がないんですか!」 と言い放った。
・菅井一郎に向かって、「君は脳梅毒です! 医者に診てもらいなさい!」と暴言
・子役に向かって「この子はどうしようもないバカだね!」と言い、近くにいた母親が落胆。
・一方、会心の演技を見せた森雅之が「誰かタバコをください」と言った時に、自ら率先してタバコを差し出し、火を点けて労った
・他人に厳しいばかりではなく、自分にも厳しい人物であった。
・映画で使われた道具を内緒で自分のものにしていた
・自分の生活費の一部を映画の製作費から支払わせていた
・成瀬巳喜男の『浮雲』が話題になっていたとき、当時の助監督の熱心な勧めによって鑑賞したが、その助監督に「成瀬には金玉が付いとるのですか」と感想を語った
・『西鶴一代女』で家並みのセットを作ったところ、溝口がやってきて映画の中でさほど重要ではないにも関わらず「下手の家並みを一間前に出せ」といった。助監督はやむなく嫌がる大道具のスタッフに頭を下げて徹夜で作り直させた。翌日、セットを見て監督が元に戻せと言い、助監督は激怒して帰宅。(演出に行き詰って苦悩していた溝口が時間稼ぎに行った苦肉の策だったともいわれる)

口が悪いし、他人の物は俺の物というジャイアン的な部分もありますね。たまにいいとこ見せるのも、ジャイアンっぽい。今の世の中だと生きにくいかも知れないけど(当時でも、彼を尊敬する人達以外の周りのスタッフには、さすがに嫌われてたみたいですが)、こういう人は結構いたのかなぁとか思います。僕の祖父は大正生まれでしたが、非常に口が悪かったです。
とにかく、豪快というか基地外というか、現代の視点から見るとかなり規格外の人物と言うのが、伺えますね。
映画監督自体が、そもそもまとも(世間的な意味で)な人では、なかなか難しいのかも知れませんが。

そんな人ですが、ジャイアンの歌とは違い溝口監督の映画は、冒頭で触れた様に世界的に認められてまして、ヴェネツィア国際映画祭「銀獅子賞」2回と「国際賞」を受賞したり、カンヌ国際映画祭に出典されたり、「西鶴一代女」がBBC選出「21世紀に残したい映画100本」に選ばれたりしています。

溝口監督作の作風
・後年の作品においては1カットが数分に及ぶような長回しを多用した
・結果として流麗かつ緊張感にあふれた演出を編み出した
・女性を中心に据えた濃密なドラマの演出に才を見せる
・歴史劇製作に際しての綿密な考証によっても知られる
・役者に演技をつけずやり直しを命じ、悩んだ役者がどうすればいいのか訊いても、一切助言などをしなかった

また、スタッフも充実していて、宮川一夫(カメラマン)、依田義賢(脚本)、水谷浩(美術)、早坂文雄(音楽)といった才能あふれるスタッフが溝口組に参加していたみたいです。
ちなみに、水谷さんは日本では他のスタッフより知名度が低いが、反対にフランスでは水谷が一番有名で彼の手による溝口のデスマスクが、現在でも保管されているみたいです。

と、ついつい溝口監督のWikiに書いてある記述を丸写しに近い状態になってしまいました。
ただ、自分なりにまとめる事で、溝口監督を捉える事が出来るかなと思って、この様な記事になってしまいました。


それで、肝心の今作、「山椒大夫」についての感想なんですが、溝口監督の事に時間と行数を使い過ぎたので、簡単な感想にさせて下さい。古い名作ですし、僕なんかが語るまでも無く、たくさん今作について、語られてるブログなんかが、ありますので、興味ある方は、検索してみて下さい。

特に、「知の迷宮」と言う記事は、色々勉強になったので、読んでみて下さい。

溝口監督の他の作品を鑑賞した時に、またちょこちょこっと今作の事も書いていくと思います。

簡単な感想だけ書きますと、絵の美しさとかセンスの無い僕はちょっとわからなかったです。後、言われてる様に今作はそんなに長回しが目立ってなかったと思います。物語は非常に悲しくて、誰もが指摘するであろう安寿が水に浸かって行くシーンはすごいです。そして、ラストのシーンは、なんか本当にすごかったです。とにかく、面白い面白くないの軸じゃなくて、理屈で説明出来なくて感覚でしかありませんが、すごいなぁと思いながら鑑賞してました。そういうのは、僕のわからない美的センスとかの部分に知らず知らずに、凄みを感じたのでしょうか。
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by eigasirouto | 2012-05-04 02:40 | 旧作(2012年鑑賞)

椿三十郎(2007年版)   

「僕達急行 -A列車で行こう-」を観る前に、故・森田芳光監督作品を少しでも観ておこう企画③

椿三十郎(2007年版)
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解説:黒澤明監督と三船敏郎のコンビが1962年に放った傑作時代劇をリメークした、痛快時代劇エンターテインメント。黒澤のオリジナル脚本をそのままに、『サウスバウンド』の森田芳光監督が、邦画史上最も人々に愛されたヒーローをスクリーンによみがえらせた。椿三十郎を織田裕二、その宿敵である室戸半兵衛を豊川悦司が演じ、松山ケンイチ、鈴木杏、中村玉緒らが脇を固める。必殺剣を使うダイナミックな立ち回り、心意気あふれる三十郎の人となりに惹(ひ)きつけられる。
あらすじ:とある社殿の中で井坂伊織(松山ケンイチ)をはじめ、9人の若侍たちが上役である次席家老黒藤(小林稔侍)らの汚職について密談していると、椿三十郎(織田裕二)という浪人が現れる。密談を盗み聞きしていた三十郎は陰謀の黒幕を見抜き、室戸半兵衛(豊川悦司)率いる悪者の手先から若侍たちを逃がす。

黒澤映画の中でも、「椿三十郎」は、かなり面白いと僕は思ってるんですけど、それのリメイク…というか、脚本そのままで、完全にオリジナルを思い出しました。

それで、ちょっと書いておきたいのは、「荒野のストレンジャー」で、「用心棒」か「椿三十郎」のどっちかに似てると書きましたが、「椿三十郎」では無いので、僕が思ったのは、「用心棒」と思われます。

それで、やっぱり話が面白いからフツーに面白かったですよ。正直、「踊る大捜査線」とかで織田裕二氏が苦手だったんですけど、三船敏郎氏の喋り方に似てたし、結構、かっこよかったですよ。逆に、トヨエツ氏の演技の方が、僕は違和感を感じましたよ。

ただ、あの有名なラストをそう料理するんだーとちょっとがっかりしました。

興味ある方は、黒澤監督版をまずは観てみて下さい。今観ても全然面白いと思うんで。
ちなみに、誰も聞いてないのに、黒澤映画で僕のオススメ3本挙げろと言われれば
「椿三十郎」
「生きる」
「七人の侍」
となっております。どうぞよろしくお願いします。

もう、明日、「僕達急行 -A列車で行こう-」観に行くので、とりあえず、この企画は、これにて終了です。
とりあえずランキング的には
1位「家族ゲーム」
2位「椿三十郎」←もちろん森田版の方ですよ(汗)
3位「失楽園」
となりました。

それで、共通点とか色々探したかったんですけど、「うーん、わからない」というのが、正直な所ですね。
大体、3本くらい観るとその監督の色が少しは見えて来るはずなんですけど、僕には、見つけられませんでした。
10年単位で、ポツポツと観たせいなんでしょうけど…。もっと観ておきたかったです…。

とにかく明日、「僕達急行 -A列車で行こう-」を鑑賞してから考えましょう。

2012/4/14「僕達急行 A列車で行こう」に追記あります。
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by eigasirouto | 2012-04-13 04:48 | 旧作(2012年鑑賞)

カムイの剣   

「MIND GAME マインド・ゲーム」の余韻、素敵なトークの余韻、この全てを吹き飛ばした映画は、こちら…

カムイの剣
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解説:キャプテン・キッドの財宝をめぐる忍者たちの死闘を、動乱の幕末を舞台に壮大なスケールで描く冒険スペクタクル。主人公の次郎の声を俳優の真田広之が演じたことでも話題になった。原作は矢野徹、監督はりんたろう。親殺しの罪を着せられた次郎は、僧侶・天海に助けられて、真犯人であり、親の仇の五郎佐を倒す。だが、数年後、彼は衝撃の事実を知る。実は五郎佐こそが本当の父であり、次郎は天海に騙されていたのだ。そうとは知らず天海の元で忍者の修行をしていたことを悔やむ次郎。彼は天海への復讐を誓い、抜け忍となる。


この作品のファンの方は、怒らず最後まで読んで欲しいと思ってます。

前半、30分くらいは正直、退屈でした。
ただ、そこからがすごかった!笑い所の連続じゃないですか。
これはコメディでも何でもない作品で制作者側は、真剣に作ってるけど、こんな事されたら笑っちゃうよと言う笑いです。
とんでも展開あり、ご都合主義あり、唐突に外人が日本語しゃべるし(でも別にハリウッドとか平気で皆、英語喋ってるからアリですけど)、規格外なスケールのでかさ、突然インディアンに訳のわからない事を言いだす次郎、犬の件、黒人サムの件…などなど、ゲラゲラ笑いながら観てたんです。
バカにしてる様に思われるかも知れないけど、全然そうじゃなくて。
途中から、もっと観たいもっと続いてくれと思い始めて。
確かに、おそらく制作者側は笑いを狙ってないと思いますけど、面白いんだからいいじゃないですか。笑われようが、笑われる事から逃げて、結局つまんない映画より、100倍マシじゃないですか。
いや、確かに間違いなく制作者側は、どうかしてると思いますよ。
でも、面白い。面白さ原理主義の僕としては、最大限にリスペクトしてますよ。

それでいて、最後の最後に、深い味わいのある展開が待ってました!

余裕が出来たら、必死に追記書きたいと思います。(約束は出来ませんが…)

こちらも、しばらくバルト9でやるみたいなんで、是非是非足をお運び下さい!


2012/3/30「アウトロー」の記事で、今作の事を少し書きました。
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by eigasirouto | 2012-03-23 04:41 | 旧作(2012年鑑賞)