タグ:群像劇 ( 7 ) タグの人気記事   

アウトレイジ【2回目】   

10/16、DVDにて鑑賞。

アウトレイジ
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公式サイト
解説: ヤクザの世界で男たちが生き残りを賭け、裏切りや駆け引きなど壮絶な権力闘争を繰り広げる、「世界のキタノ」こと北野武監督が放つ本格バイオレンス・アクション。タイトルは極悪非道を意味し、登場人物すべてが悪人という異色のドラマが展開する。主演のビートたけし以外、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮ら北野作品初登場の豪華キャストが集結。これまで繊細な役柄が多かった加瀬が、監督が絶賛するほどの迫真のキレ演技を見せているのにも注目。
あらすじ: 関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織・山王会組長の関内(北村総一朗)が若頭の加藤(三浦友和)に、直参である池元組の組長・池元(國村隼)のことで苦言を呈す。そして、加藤から直系ではない村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、配下である大友組の組長・大友(ビートたけし)にその厄介な仕事を任せる。こうして、ヤクザ界の生き残りを賭けた壮絶な権力闘争が幕を開けた。

本当は、「アウトレイジ ビヨンド」鑑賞前に復習して行こうと思ったのですが、なかなか貸出中が続いてたので、結局ビヨンド観てから再鑑賞しました。

もしかしたら、当時2回観た気もするのですが、どっちかちょっと忘れてしまいましたが、それくらいインパクトの多い映画だったのかも知れませんし、その後、色んな評論やらなんやらで、色々と記憶が強化されてったのかも知れませんね。

周りの意見とか色々聞くとやっぱりみんな椎名桔平が好きになる映画みたいですね。僕もそうなんですけど、すごくかっこいいんですよ。なので、ビヨンドには出てこないからそこで物足りなさを感じる人もいるのかなぁ?と思うくらいかっこいいです。

やっぱりビヨンドと比較して、わかりやすいエンターテイメントだなって思います。ドンドン殺される点では同じかも知れませんが、殺し方が色々工夫されてますし、展開もわかりやすいですしね。

近年、停滞していたたけし映画の完全復活作で、僕も僭越ながら2010年度の新作58本中11位(邦画では「十三人の刺客」に次いで2位です。)にさせていただきました。

それでも僕はビヨンド派です。数年後にきっとビヨンドは素晴らしいと語り草になると思うんですけどね。

でも、アウトレイジシリーズはまだまだ観たいぞ!このやろー!
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by eigasirouto | 2012-11-03 12:13 | 再鑑賞など

アウトレイジ ビヨンド   

10/12、新宿バルト9にて鑑賞。

アウトレイジ ビヨンド
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公式サイト
解説: 世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの。
あらすじ: 5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが……。

隣の席のカップルが田舎のヤンキー風の男とキャバ嬢だったけど、意外と礼儀正しかったぞコノヤロー!でも、時々、スマートフォンをいじるから液晶画面の光が気になるんだバカヤロー!

という、もう「アウトレイジ」鑑賞あるあるでは、ベッタベタなあるあるから入った訳ですが、前作越えしてるじゃねーかコノヤロー!!って感じですね。

いや、鑑賞後にお客さんの中で、前の方が面白かった。と言う声も聞こえて来たんですよ。謎のおばあちゃん二人組の。で、それを聞いた若い男2人も、この出来じゃあそう思うよね。と聞こえて来たんですよ。でも、僕はそれは違うと思いますね。それは単純に前作の方がエンターテイメントとして、わかりやすかっただけ。じゃないでしょうか?今作には、本当にたけしさんのメッセージが、生の本音が入ってるんじゃないか?と思い、そこが非常に興味深かったです。

とりあえず、その件はひとまず置かせて下さい。

前作を観て無い人には、なんのこっちゃわからないし、今作のネタバレになるかも知れませんが、今回は前回と正反対の立場の人達が勝つ展開になりましたね。
要するに、どういう人達が死んで行くのか?って事ですが、前作で生き残った汚く計算高いインテリやくさの連中を愚直で昔気質の大友(ビートたけし)が、復讐して行くと言う事です。
ある意味、勧善懲悪になっているし、前作の後味の悪い終わり方も、それはそれで僕は好きなんですが、やっぱり今作のカタルシスはたまらないですよ。ムカつく奴らが殺される訳だから。だから1,2をセットで鑑賞するとより、今回のラスト方面はスカッとしますよね。

そして、特筆すべきは、回想などで、前作のシーンを使ったり一切しなかった潔さ。これはたけしさんのこだわりだと思うのですが、回想無しで、あんな複雑な人間関係を伝えきるというのは、さすがだなぁと思います。

それと前作に引き続き、人選が面白いですね。関西の花菱会の会長に神山繁さん、若頭に西田敏行さん、その下に塩見三省さん…と素晴らしいです。特に塩見三省さんの顔はリアルに怖いですからね。本当にヤクザだと信じて疑いませんでした。西田敏行さんなんか、猪八戒とか釣りキチのあの人の役が多くて、ドジないい人の役が多いと思うのですが、やっぱり本当は怖い人なんじゃないかしら?と思わせる迫力でしたね。
一方、こちらも今回から参戦の韓国フィクサーと言うのもいるのですが、そのボスを金田時男と言う誰も知らない、たけしさんの知り合いをチョイスしています。それが逆にリアルと言うか。でも、その脇にしっかりと名優の白竜さんを置いてましたね。
それと好きだったのは、ヤクザ憧れ的な位置にいる、桐谷健太さんと新井浩文も切なくてかっこ良かったです。色んな日本映画で素晴らしい演技と存在感を魅せる2人が、大御所俳優さん達に負けず劣らずの素晴らしい存在感を出してました。
それと高橋克典さんも全く台詞が無いけど、かっこよかったです!確か、急遽本人からたけしさんに出演したいと依頼があって、たけしさんも無理矢理入れたと言ってたんで、エキストラ的な役なのに強過ぎ!とは、思いましたが。
他にも、山王会に実はこんな人達がいました軍団の中尾彬さん、名高達男さん、光石研さんのズッコケ3人組(ウソ)、刑事の松重豊さんと邦画界の貴重な人材を存分にたけしさん流に使ってましたね。
と、新メンバーだけでも、どれだけ名のある人達を使ってるんだ!と思いますが、そこに前作に引き続き、三浦友和さん、小日向文世さん、加瀬亮さん、中野英雄さんが登場します。前作にも出てる人は、この世界に置いて、親近感湧きますね。

これらの出演者がそれぞれ素晴らしい演技と存在感でひしめき合う中、やっぱりたけしさんが、その中でひときわ輝きますね。もうなんなんでしょうか?あの存在感は…。

演者は本当に皆、素晴らしいんですが、やっぱり僕はちょっと加瀬亮さんが叫ぶ時の迫力の無さが若干気になりました。特に前半は加瀬亮さんがいきがってるシーンが多いので。まぁでもそれが良いと言ってる人も多くいるので、僕の個人的な感想です。

それで、先に述べた前作の方が、エンターテイメントとして、わかりやすかったと言う部分ですが、前作の見所はありとあらゆる楽しい殺し方。にあったと思うのですが、今作は変わった殺し方は一つだけ(野球の)で、もう一つ拷問シーンでうわーってのはありましたけど、後は、基本、銃殺でしたね。でも、逆に前作は殺しのインフレが起こってたと思うのですが、今作は、野球の殺すシーンが一際際立ってて、怖いなぁと思いましたね。

でも、今作は、そういう殺し方大喜利的な部分に重きを置いて無くて、騙し騙されの頭脳戦こそが見せ所なので、前作みたいなのを期待するとちょっと違うと思う人もいるのかな~?とか思ったりしました。僕なんかはそこが非常に楽しかったですし。

そして、最初に言ったたけしさんのメッセージが詰まってるんじゃないか?と言う部分の話なんですが、初期たけし映画のたけしさんって、いつも人生の無常感に囚われて死のう死のうと生き急いでいたと思うんですよ。そして、前作の捕まってでも生き延びようとするたけしさんと言う、いままでと違うたけしさんを見せた訳ですが、今作もそこは引き続き、小日向さんに煙草をもらって、「いらねーよ」「先輩、まだ生き延びようとしてるんですか?」「うるせーよ、バカヤロー」(←ここでちょっと笑いながら言ってるのが、素晴らしい)と言うやりとりで、年を取って逆に長生きしたくなった。というメッセージなのか、自分への皮肉なのかわかりませんが、これ本音っぽいなぁとか思ったり。

また、何度も「もうヤクザやめたい」という台詞を言ったり、権力やあてがわれた女に興味を示さなかったりとこれもまんま本音なんじゃないかと思う訳です。「もうヤクザやりたくない」→「でも求められるからとりあえず、この仕事だけしてる」が、そのまま「もうヤクザ映画撮りたくない」→「でも求められる(略)」と言う気もしますし、おそらく芸能界でも最強に近い権力を持っているたけしさんのそこに全く魅力を感じて無い感も出てると僕は思ったんですけどね。

更に、前作はどうせ器用で要領のいい奴が勝つんだよ。という結論に対する今作のアンチテーゼは、数多くの職業監督に対し、芸人出身で映画界では異端児であるたけしさんなりの逆襲では無いでしょうか。

考え過ぎですかね?
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by eigasirouto | 2012-10-20 00:43 | 新作映画(2012)

桐島、部活やめるってよ   

8/24に、バルト9で鑑賞しました。先月観たのに、今頃になってしまいました。

桐島、部活やめるってよ
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公式サイト
解説: 早稲田大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を映画化した青春群像劇。学校一の人気者である男子生徒・桐島が部活をやめたことから、少しずつ校内の微妙な人間関係に波紋が広がっていくさまを描く。学校生活に潜む不穏な空気感を巧みにあぶり出したのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の吉田大八監督。クラスでは目立たず地味な存在の主人公に神木隆之介がふんするほか、『告白』の橋本愛、『SAYURI』の大後寿々花らが共演する。
あらすじ: とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、クラスの中では地味で目立たないものの、映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。そんな彼の学校の生徒たちは、金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日常を過ごしていた。ある日、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン桐島が退部。それをきっかけに、各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。

観てから結構な時間経っちゃってますけど、これまた素晴らしい作品でした!とにかく高校時代を思い出して、観てる間に高校時代の自分を見てる様な、そして対話してる感覚になって、また同じような友達を思い出したり、恋愛を思い出したりして、楽しいやら恥ずかしいやら悲しいやら…悲喜こもごもに目の前に再現される感覚で、こんなの中々体験出来ないよ…と思いながら観てました。

原作は、未読なので映画の事しか書けませんけど、とにかく映画として非常に優れていたのではないかと思います。また吉田大八監督の作品は初見だったのですが、過去作もタイトルは知ってるし、いずれ観ようかな?と思ってましたので、これを機に全部観たくなりましたね。とにかく人物配置がバッチリで、それぞれの役と役者の顔がバッチリ合ってるし、この役者達の演技アンサンブルも素晴らしかったです。

この作品の特徴として、基本、高校を卒業した人であれば、どんな立場だった人でも、まぁ当てはまる人物がいると思います。ただ、男子高や女子高出身の人はどうなのかちょっとわかりませんけど、でも、学校内のヒエラルキーみたいなものは、どこにでも存在すると思いますから、その辺は理解出来るのでは無いでしょうか?

とりあえず、色んな立場の視点から物語は語られていくんですが、タイトル通り、桐島という男子生徒が、バレー部を辞めて、学校にも来なくなり、誰も連絡が取れなくなる。と言う所から物語は始まるし、基本的に、〝桐島が不在である〟と言う事が物語を引っ張ります。桐島とは、この学校での存在感は凄いらしく、ヒエラルキーの頂点に君臨している、言わば王様であり、他の生徒からすれば、彼との関係にアイデンティティを確立している様子です。
ある者は、彼女として
ある者は、親友として
ある者は、その親友の彼女として
ある者は、仲間であるとイケてるから
ある者は、部活仲間として
とにかく、桐島の不在は彼らに動揺を与え、混乱を招いています。要するに、拠り所を無くしてしまうのです。

しかし、その一方で、学園内には、桐島がいようがいまいが全く関係無い人達もいます。それが映画部の前田(神木隆之介)達や、吹奏楽部の沢島(大後寿々花)などです。学園内のヒエラルキーの最下層(これは世間が勝手に決め付けてるだけで、本人達にしてみれば、そんなピラミッドに入っても無いでしょうが)に当たる人達です。そもそも桐島がいても何ら恩恵を受けてる訳でも無いですから。

で、この前田と武文(前野朋哉)の映画部童貞ボンクラコンビが観てて、楽しくもありちょっと切なくもあって。周りから見れば、同じ映画オタクですけど、よくよく見ると二人は映画が好きってだけで、結構性格は違うなと思いましたね。前田に比べて武文は幼いのか、無自覚なのか、強いのか、あまり周りを気にしてませんが、前田は割と周りを気にしてると言うか、好きなものは好きなんだけど、ちょっと自分がイケてない位置にいるなぁと言う自覚はありそうな感じがしましたね。本当に、今にして思えば笑止千万ですが、こいつといるとスゲー楽しいんだけど、ダサいから一緒に遊んでると何かバカにされて、一緒に嫌われるかも…とかで、ちょっと冷たく扱ったりした事が中学高校の時の僕はあります。前田はそんな事しませんけど、そういう自覚はありそうだな。と映画観てて思いましたね。一方の武文は、そういうイケてる側をバカにしてて、やっぱりこういう人の方が強いし、後々、大物になりそうな予感はしましたね。こんな彼らは、本当に映画大好きで、ジョージ・A・ロメロタランティーノが大好きで、映画秘宝をこよなく愛してて、非常に好感が持てました。映画部の顧問の先生は、自分達の半径1メートルの事を描きなさいと言って、青春恋愛映画を描かせようとするのですが、本人達は、どうしてもゾンビ映画が撮りたい!と主張します。そして、先生を無視してゾンビ映画を撮る事になります。しかし、彼らは先生に反抗してるけど、それでいて先生の言う事を聞いています。なぜなら彼らの半径1メートルには、恋愛なんかより、生きにくい世界でそれでも生きていかなければならない、学園でいるのかいないのかわからない存在、つまり自分達はゾンビの様な存在な訳です。だから彼らがゾンビ映画を撮る事は、必然であるし、すごく正しいのです。学生時代にオタクだったりイケて無かった人達は、彼らに感情移入出来るのではないでしょうか?

そんな彼らの対極に存在するのが、イケてるグループです。まず、イケてる女子4人組がいるのですが、その中の一人は、不在になった桐島の彼女、梨紗(山本美月)で、わかりやすく言えば、学園のマドンナ的な存在なのでしょう。しかし、そんな彼女も桐島の不在でかなりまいってしまってます。それで、高校時代とか女子のイケてるグループとか見てると皆、同じ様な性格で思考してるんだろうな。って思ってましたけど、4人が4人共に全然、違うんですよね。それは当り前の事だけど、当時はそういう想像力や経験が足りなくて、あのグループに属してるから、こういう人だ。的な偏見はあったかなぁと思います。で、その梨紗の親友である沙奈(松岡茉優)は、梨紗といる事で、自分がイケてるグループにいる事に自信を持ててる感じの女で、この映画で最も嫌な人物でした。恐らく、自分に自信が無いんでしょうね。この役を演じた松岡茉優さんの嫌な人の演技は、素晴らしかったです。残りのかすみ(橋本愛)と実果(清水くるみ)は、先に上げた2人より、やや地味目で、バトミントン部にも所属していて、帰宅部の梨紗や沙奈より、模範的生徒であります。しかも梨紗や沙奈と仲良くしつつも、「あの人達に真面目な話しても、しょーがない」(by実果)と本当に信頼出来る友達じゃ無さそうで、とりあえず、今は仲良くしてる感じです。更に、実果はかすみに対しても、バトミントンの上手さでジェラスしてたりします。とにかく思春期の色んな立場の複雑さをこれでもか!と描いてるのです。一方のかすみは、全くイケてない前田達を皆がバカにしてる時も、一人だけ笑って無かったりして、イイ子だなぁと思わせますが、どうやら中学時代は前田とも仲良く話してたみたいで。こういう人間関係の変化もわかるなぁと。かすみは僕と同じ様に、イケてない人を排除しようとしてしまったんですね…。

一方、男子のイケてるグループは3人組です。元々は、桐島含めてこちらも4人組だったんでしょう。帰宅部のやる気無さげな2人と桐島の親友で野球部をサボり中の宏樹(東出昌大)で、イケてる女子グループと教室で絡んでます。それでいつも放課後に桐島をバスケしながら待ってるのですが、本当に、目的も無くダラダラしてる感じ「部活やってる人達の事どう思う?」とか下世話な話したりで、こういう高校時代を過ごした人も多いんじゃないかと思います。でも、チュートリアルの得意さん似の宏樹だけは、ちょっと雰囲気違ってて、その自由に適当に生きる高校ライフを心底楽しんで無い様子で、やっぱり野球も気になるなぁ的な状態です。なんか、真面目に嫌気して、桐島とよろしくやりたかったんだけど、桐島がいなくて、自分が無くなった感が満載です。彼は、さっき言った一番嫌な女である沙奈と付き合ってるんですが、それも好きで付き合ってる様に全然、思えないですね。桐島の彼女の友達だから付き合ってる感じです。なんか、運動神経も抜群なのに、やる気が無いというか、自分でも自分がどうしたいのか、わからないといった感じでしょうか。

そんな宏樹に思いを寄せるのが、文化系女子代表、吹奏楽部の沢島(大後寿々花)で、特に何も出来ないけど、屋上でトランペットの練習をしてるフリをして、下でバスケをしてる宏樹を見てると言う、健気な彼女に胸がズキューンとなりましたね。そんな彼女と映画部の場所取り合戦は、全部面白かったです。彼女も桐島がいなくなった事はあまり関係無いですけど、桐島不在によりイケてるグループの動きに支障が出た為、間接的に影響を受けた人物と言えるでしょうか。

そして、これまで桐島に影響を受けた人達は、ある意味では勝手に困ってろよとも思えるくらいの悩みですが、最も影響を受けてしまったのは、当然バレー部の連中です。何やら桐島は県選抜か何かに選ばれる程の選手だったみたいで、桐島がいるから強かったっぽいです。そんなエースがいなくなったら、どれだけ大変か想像に難くないですよね。彼らもまた桐島の恩恵を受けていたわけです。だからキャプテンはイライラして、桐島の彼女である梨紗に詰め寄ったりします。一方で、桐島がいなくなった事で、代わりにレギュラーになる選手も出て来る訳ですが、当然、桐島の様に上手く出来なくて、ビシビシしごかれます。彼にとってこれは良い事なのか悪い事なのか、判断は難しい所ですが、チャンスと言えばチャンスですからね。ある意味で、桐島不在の影響が一番ある人物かも知れませんね。そんな彼をバトミントン部であまり上手く無い「あの人達に真面目な話しても、しょーがない」発言でお馴染みの実果が気にかける所とかも、ああ、もう青春だなぁと強く感じて、胸が熱くなりましたよ。それで時々、バレーのシーンが入るんですが、そのバレー描写が非常にリアルで素晴らしかったと思いますね。

そして、ラストでこの様々な生徒達が、一気に絡み合います。それも最高の形で。そして、この群像劇の本当の主役が誰であったのか、最後の最後にわかります。その主人公が成長の片鱗を見せて、突然、物語は幕を閉じるのです。で、多くの人が「よくわからなかった」と言ってましたが、その意見もわからなくは無いです。僕の中で、こうだったのかなって解釈はありますけど、答えはそれぞれに考える様に作られてるんだと思います。ラストの絵とそれまでの会話でそれぞれが何を思うのか?何を受け取るのか?それが大事な映画です。そんな全部わかりやすい説明してくれる映画ばかり観てる人の中には、怒ってる人もいるみたいですが、空白を自分で埋めるのが、とても映画は重要だと思いますし、そっちの方がより心に残りますよね。

最後にネタバレになるから、この下の文章は観て無い方は読み飛ばして欲しいですけど…






桐島って、ただのマクガフィンでしたね。物語が進むにつれて薄々気づきましたけどね。桐島の退部の理由を言わないからわからないとか言ってる人も多いんでしょうね。それで怒ってもしょうがないですよ。だって、それで物語を引っ張るのだけが目的なんですからね。でも、それまで非常に楽しかったでしょ?って言いたいですね。
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by eigasirouto | 2012-09-05 01:15 | 新作映画(2012)

レザボア・ドッグス   

タランティーノ監督の長編デビュー作を今さらながら鑑賞。なぜかと言うと観た事あると思い込んでました。
間違えてて、それは「ロンドン・ドックス」という映画でした…。

レザボア・ドッグス
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解説: 宝石店襲撃に失敗した強盗たちの確執をタイトに描いた傑作バイオレンス・アクション。描きこまれたキャラクター、縦横無尽に時間軸を越えた構成、緩急自在の演出とどれもが素晴らしく、脚本・監督(おまけに出演も)の異才タランティーノの名を一躍世に知らしめた。トップ・シーンからエンディングまで、トップノッチで突っ走る。

面白かったです。
色々、書きたい事ありますけど、新作2本観たので、ブログ更新が忙しいです。
またタランティーノの事を話す時にでも。

あえて、一つだけ言うならガイ・リッチーの「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 」は、この作品に影響受けてると思いましたね。

ブログ内関連記事
クエンティン・タランティーノ
ハーヴェイ・カイテル
スティーヴ・ブシェミ

ガイ・リッチー
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by eigasirouto | 2012-04-10 01:57 | 旧作(2012年鑑賞)

ウォッチメン【2回目】   

「キル・ビル」感想でも書きましたが、アメコミ版「ウォッチメン」を読み、かなり面白かったので、再鑑賞(2010/3/24鑑賞済)したくなり映画版も早速、GEOに行って借りて来ました。

ウォッチメン
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オフィシャルサイト
解説: 『300 <スリーハンドレッド>』を手掛けたザック・スナイダーが、映像化不可能といわれていた同名グラフィック・ノベルを映画化したミステリー超大作。数々の歴史的事件にかかわってきたヒーローが次々と殺されていく裏で、世界を揺るがす壮大な陰謀劇が展開する。出演は『リトル・チルドレン』のジャッキー・アール・へイリーら。前人未到のビジュアル・ワールドと、その衝撃性ゆえ映画化が断念されてきたストーリーに注目だ。
あらすじ: ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界で起きた数々の事件を見守ってきたヒーローたち“ウォッチメン”。しかし、かつてウォッチメンだった男の一人が暗殺される事態が発生。殺害現場には、血のついたスマイル・バッジが残されていた。しかも、ウォッチメンたちの殺害はその後も続き……。

やったー!やっとここまで辿り着きました!観た映画にブログが追いつけない状況になってましたが(僕も最近何かと忙しいんですよ)、ついに「ウォッチメン」に辿り着きましたよ。でも正直「ウォッチメン」は、映画はアメコミの方を語りたいんですけどね。

その前に、関連記事のリンク貼っておきます。
ザック・スナイダー監督に関して→こちら
少し話題に上がってる「300<スリーハンドレット>」に関して→こちら
直接関係ないけど、少し語ってる「キル・ビル」→こちら

しかし、どこから手をつけるべきか悩みますね。色々、話したい事が山積みなんですよ。アメコミ版はとにかく面白い!というかスゴイ!とにかく読んで!って感じなんですけど、とは言え3500円くらいするし、古本屋でもなかなか置いてないので、手は出し辛いと思います。でも、出して!と言う気持ちですが、とりあえず自分なりに広めて行きたいので、このブログで魅力について書いていきたいです。

が、結構な時間になってる事に気付いたので、寝ます。つづきはまた。

ウォッチメン(概要紹介編)
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by eigasirouto | 2012-02-15 04:40 | 再鑑賞など

パルプ・フィクション   

さらにもう一本観ています。

パルプ・フィクション
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ヤフー映画情報「パルプ・フィクション」
解説:「レザボアドッグス」のQ・タランティーノによる異色のバイオレンス・アクション。強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく……。

主人公は、はっきり誰かわからないけど、一応、全編通じて出演しているジョン・トラボルタ演じるビンセント・ベガという事らしい。時系列をいじる事で、通常の物語では有り得ない画期的な出来事が起きる事に驚いた。途中の展開でやはりというべきか日本刀が出て来て、ニヤニヤした。基本的に会話劇だったりするんだけど、会話の内容が面白く出来てるので退屈はしない。時系列を並べ直してみると主人公は、ブルース・ウィリスな気がしなくもない。

クエンティン・タランティーノについては→こちら
「キル・ビル」感想→こちら

詳しい追記感想を予定しています。
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by eigasirouto | 2012-02-13 17:48 | 旧作(2012年鑑賞)

ロックンローラ   

結構、楽しみにしてる「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」の前に、まだ観てないガイ・リッチー作品を鑑賞しておきました。

ロックンローラ
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オフィシャルサイト
あらすじ: ワンツー(ジェラルド・バトラー)とマンブルズ(イドリス・エルバ)は、地価上昇中のロンドンでひと儲けしようと不動産投資に手を出す。彼らは裏社会のドン、レニー(トム・ウィルキンソン)に多額の借金をするが詰めが甘かったために投資は失敗。そんなとき、会計士のステラ(タンディ・ニュートン)から700万ユーロ強奪の話が舞い込む。

簡単な感想:つまんないとは思わないけど、かなり好きな「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」みたいな「おおっ!」と思う所までは来なかった。群像劇なので主人公って誰かわからないけど、一応ジェラルド・バトラーで、彼は「300<スリーハンドレット>」のスパルタ王レオニダス。アホなチンピラ役で全然、顔が同じなのに全然、違う人物で衝撃的。マークストロング演じるアーチーがかっこいい。

「300<スリーハンドレット>」→こちら

詳しい追記感想を予定しています。
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by eigasirouto | 2012-02-06 23:48 | 旧作(2012年鑑賞)