未知との遭遇追記   

「ヒミズ」(→こちら)の感想の途中に挟むのはどうかと思いますが、「未知との遭遇」(以前の感想→こちら)とスピルバーグに関して、どうしても言っておきたい事があって、パソコンに向かってる次第であります。

以前、「宇宙人ポール」追記2(→こちら)の回で紹介した、町山智浩さんが、「未知との遭遇」を紹介してくれている本を僕は持ってて、ちゃんと読んでました。それなのに、あんな感想になってるのは情けない・・・。記憶力の無さと共に反省してます。

それは、こちらの本です。
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「2001年宇宙の旅」の解説から始まって、「未知との遭遇」で締められてる本なのですが、完全に「未知との遭遇の」記憶は消えてました。まぁ思い出したので、完全では無いですが・・・。昨夜、もう一度読み直して、再度、感動し直した次第です。
世の中に、言い訳というものが存在する限り、僕はそれを最大限に活用しようと思うので、今回も活用させていただきますが、この本を読んだのは2年位前だと思うんですが、当時、この本を買った理由は、先に挙げた2本の他にも、「時計じかけのオレンジ」「タクシードライバー」「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」「ダーティハリー」などの解説もされておりまして、正直、UFO方面より、こっちのリアル方面の方にばかり興味があったんですよ。ただ、「2001年宇宙の旅」に関しては、あの訳のわからない映画を一つ一つ説明してくれてるんで、非常に読み応えがあったんです。という事で、おそらく「未知との遭遇」は、なんとなくで読んでたんだろうと・・・。だからあまり記憶に残って無かったんだと思うんです。一体、誰に言い訳してるのかわからなくなりましたが、自分自身にというのが、答えな気がしますね。

この本で、既に色々、触れてくれてるんですよ。スピルバーグの生い立ちの事を。

・どこにいても異邦人(エイリアン)だと思ってた事。
・両親の仲が悪かった事。
・学校で唯一のユダヤ人だったからいじめに遭った事。
・しかも母親が熱心なユダヤ教徒だった事。
・勉強もスポーツも苦手で、それもいじめの原因だった事。
・父に連れられて流星雨を見つめた思い出が、彼が宇宙人に希望を抱くきっかけになった事。
・デク人形で一人ぼっちのピノキオへの思い入れが強くなった事。

などなど・・・

それが本当に感動的に書かれてるんです。後出しジャンケンみたいですが、僕はこれを読んだ時、本当に感動したんですよ。でも、実際、映画を観てさらに読後の感慨は深かったですが。

詳しい事は、僕が説明するより、この名著で実際読んで確認して方がいいので、書きませんが、これだけは引用させてもらおうと思います。スピルバーグ自身が「未知との遭遇」を若気の至りだったと言い、町山さんも、自己満足で説明不足なストーリー、編集の荒さなど、若気の至りだらけの映画だと評する。その後の文章にこうある。
しかし、それでもなお、マザー・シップが夜空に飛び立ち、ジョン・ウィリアムスのエンド・テーマが高らかに鳴り渡り、A Steven Spielberg Film の文字が出る瞬間、涙が込み上げてくる。それは、「変わり者」とイジメられ、大人の手本とすべき父親を持てなかった劣等性が、ただただ星に願いを馳せ続けた果てにつかんだ勝利の謳歌だからだ。
これを踏まえて、鑑賞するとより深みのある感動が味わえるのではないかと思い紹介させて戴きました。

そして、サイモン・ペッグ&ニック・フロストは、それをしっかり継承し、「宇宙人ポール」(アホ丸出しの感想は→こちら)で表現してみせた。そここそが、真に評価されるべき点だったのだなと改めて思いを強くした次第であります。
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by eigasirouto | 2012-01-20 02:13 | 追記、修正など

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