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J・エドガー追記2   

「J・エドガー」感想→こちら
「J・エドガー」追記→こちら

アカデミー賞は、ノミネートから外れてたんですね。調査不足ですみません。

なんか追記は自分的に歯切れが悪すぎて納得出来なかったんで、さらに考察して、ある着想に行き着きました。それは二点あります。

まず「ソーシャルネットワーク」「マネーボール」などに作りが、似てるなと思ったんですよ。
その二つの主人公は、生きてますが、実在の人物を描くという共通点は当然ながら、事実を決して過剰な演出をせずに、じっくり描いていくという点が似てると思いました。ここでこういう演出すれば万人が喜ぶのに照れなのか、絶対しない。サラッといくなぁと。大人の演出とでも言いましょうか。
イーストウッドは、元々ですが、なんとなく〝今〟のアメリカ映画の流行りの演出な気がしますね。「英国王のスピーチ」も近いかもしれませんね。
いかに、すごい事をすごいでしょう?と見せず、楽しませるかをストイックに追求してるとさえ思えてしまいますよ。
それは、映画が歴史を積み重ね、成長し、大人になったのかも知れませんね。観客は着いて行ける人と行けない人が、かなり別れそうですが。
しかし、僕の憶測が正しいとしたら、80過ぎてその今の感覚を持っているイーストウッド監督は、すごいなと改めて思いますよ。

もう一つは、この映画って、エドガーを通じて、現代アメリカが作られて行く話でもある訳で、エドガーがアメリカのメタファーになってるとして、考えてみたんです。
とにかく正義感はあった

民主主義を広めた

発明もしたし良き事もした

世界の警察になった(エドガーが連邦警察を作った)

ヒーローになった

でも間違いもたくさんした

力で自分達の正義を押し付けた(共産主義を認めなかった)

情報操作で諸外国を操った(情報操作で大統領などを操った)

敵をたくさん作った

歴史を改竄した

アメリカの今の姿=エドガーの最後の醜い肉体←イマココε-(ーдー)ハァ
という風に、そのまま置き換えられるなと。これに気付いて、ハッとしました。

イーストウッドは、エドガーを通じて、アメリカに警鐘を鳴らしてるのではないか?そう感じたのです。
「始まりは良かったかもしれない。でも、これが本当に望んだ形なのか?」
と鉄槌を喰らわしたのでは無いでしょうか?

エドガーのふり見てアメリカのふり直せ

ですよ。我ながら残念な仕上がりの例えですが。でも、この視点を持って見ると、非常に腑に落ちたんですよね。これが今作の言いたい事かなと。
ま、故に日本人には、ウケが悪くて当たり前かもしれませんよ。

でも、日本はエドガーの愛したクライド・トルソン(アーミー・ハマー)的な立場かも知れないんで、他人事では無いですよ。

2012/2/5追記3を書きました→こちら

by eigasirouto | 2012-02-02 06:01 | 追記、修正など

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