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軽蔑   

2011年の邦画ではなく、ゴダールの方です。

軽蔑
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解説:  劇作家のポールのもとに、辣腕プロデューサーのプロコシュがシナリオの書き直しを依頼しに来た。フリッツ・ラング(本人)が監督する新作『オデュッセイア』があまりにも難解すぎるからだ。打ち合わせの後、プロコシュの自宅へ招かれたポールと妻カミーユだったが、後からやって来たポールにカミーユの態度は冷たい。彼女が何に対して怒っているのか、二人の仲は自宅へ戻っても変わらない。あんなに愛し合ったのに、ベッドを共にする事も拒絶するカミーユ。やがて、映画のロケのためにカプリ島に出かけた際、ポールはカミーユとプロコシュがキスしている光景を目にする……。

1963年の映画で、このブログ内で言うなら「アラビアのロレンス」の翌年です。

「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」同様に、映画の中で映画を撮影する映画でもあります。こちらはコメディじゃない(と思う)ですが。

ここから恥を忍んで、無知をさらけ出します。このブログだけは正直に行きたいので、あえて書きます。軽蔑するといいですよ。

数年前まで、映画の事を本当に全然、知らなかったんで、今になって、ヌーヴェルヴァーグとか勉強してるんですよ。それで、ゴダールという名前は、昔から知ってましたけど、映画の歴史上の人物くらいに思ってて、調べたら生きてるし、つい最近も映画撮ってたんですね…。恥ずかしいです…。更に言うならイーストウッド監督と同じ歳なんですね。という状態です。

そんな僕でも、「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」は、実は昔鑑賞してて、それは、パンクっぽい名前に惹かれて借りたんですけど。数年前までは、タイトルとジャケだけで借りてて、全然、監督の事とか、考えても無かったです。

そんな状態なんで、まともな事なんて、どうせ書けないですよ。
男と女、映画の真理について、描かれてると思うんですが、まだまだ映画がわかってない低能無知な僕には、ピンと来なかったです。
色彩がすごく拘ってて、その時にブリジット・バルドーのバスタオルの色、プロデユーサーの車の色、通訳の服の色とか当然、意味があるとの事です。わざとらしく着替えたりしますし。

ただ、色んなブログ読んだけど、理論な意見があって、よくわかりませんでした。
赤→欲情、黄色→中立、青→冷めてる
なんて、見立ては、さすがに浅薄過ぎますよね…。

でも、女って、マジよくわかんないんスけど…。と言うのは、(それがメッセージならば)わかりました。49年前も変わらない普遍的なものなんですかね。さっき観たアメトーークでのケンコバさんの発言にかなり共感したりもしてる僕です。
それとハリウッド式の商業中心に対する危機感みたいなのもあるのかと思います。

でも、ブリジット・バルドーの裸が綺麗だなぁと言うのが、一番嬉しくて。
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これが、そのお尻なんですけど。

冒頭で、これはエロい映画と思って観て、いいんですね?と思って喜んでました。
その直後に、映画の中の映画の試写のシーンになって、アメリカのバカなプロデューサーが、「こんなわかりにくい映画を一般人が理解出来るか!」と監督に激怒するんです。ただ、そのプロデューサーが、唯一喜んだのは、女が裸で泳いでるシーンなんですよ。
「ああ…所詮、俺も映画がなんたるか全くわかってない低俗な人間さ」と心の中で思いましたよ。
というか、こういう意地悪も全然、嫌いじゃないです。「やられた!」と気分で、逆に嬉しい悪意ですよ。

実際、この映画の本当のプロデューサーに、当時セックスシンボルだった「ブリジット・バルドーの裸が少なすぎる!」と言われて、OPで裸のシーンを入れたとの事です。洒落がきいてますよ。

確かに、裸は綺麗ですけど、エロさを特に感じ無かったんですよ。なんだか芸術的な感じがしましたよ。ゴダール監督自身が、そもそもこのシーンを撮る気が無かったからと言う事を知って、腑に落ちました。

まぁ、そこまで映画に深入りしなくてもいいと思う人には、なかなかおススメ出来るとは、思えませんけど、映画詳しくなりたい人は、やっぱり観なきゃですね。でも、普遍的な恋愛が描かれてると思います。

昨日、「カンフー・パンダ2」で、感想は、そんなに書かないとか言ったものの、ついつい長々と書いてしまいました…。

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by eigasirouto | 2012-04-06 03:19 | 旧作(2012年鑑賞)

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