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ドライヴ追記   

前の記事「ドライヴ」をまずは読んでいただけると幸いです。

以下の項目に分けて書いてます。
①どういう映画なのか
②ドライバーとヒロインについて、そして純愛
③監督について
④まとめ


前の記事では、①だけ書きましたので、今回は、②以降を書いていこうと思ってます。


②ドライバーとヒロインについて、そして純愛

まずは、ドライバー役のライアン・ゴズリングの事から書きます。

彼は、英ヒート(HEAT)誌の12年度「地球上で最もセクシーな男 (Sexiest Man on the Planet)」ランキングで、ベッカムに次いで2位になってる程、注目の俳優さんです。(ソース)

この映画を観終わって、彼の事を調べて知ったんですけど、僕が鑑賞した彼の映画は、「ブルーバレンタイン」だけでしたが、まさか同一人物とは思えない程の男前でした。
「ブルーバレンタイン」では、老け役をやるために、わざわざ髪の毛を抜いたとの事です。

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やっぱり役者ってすごいですよ。全然違いますよね?それに仕事の為に貴重な髪の毛を自ら抜くなんて…。

ちなみに、「ブルーバレンタイン」は、すごーくタメになり、なおかつ涙が止まらなくなり、恋愛に幻滅しそうになりながらも、ただ決して嫌な面だけではないと言う深い恋愛映画で、僕は相当好きなので、是非、観てみて下さい。

まぁとにかく地球上で2番目にセクシーな男が演じるドライバーは、名前もわからない寡黙な男で、しょちゅう爪楊枝をくわえてる男なんですよ。
この常に何かをくわえてるってのが、男性感、やっぱり渋い奴、孤独感、孤高感、それでいて幼児性を演出してると思います。幼児性は裏を返せば凶暴性にも通じると思うので、やはりこの演出は素晴らしいんじゃないでしょうか。

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男・岩鬼は確かにおしゃべりですけど、ザ・男だと思うし、孤高でもあり、体の大きい幼児ですからね。
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いい画像が見つからなかったですけど、次元大介も、しょっちゅう吸い終わったタバコを口にくわえてますよ。

ドライバーは、タバコを吸わないんで、爪楊枝をくわえてるんです。

寡黙な男なので、どこから来たのかなど過去の事は全くわかりません。こちらが色々と想像するしかありません。そこもまた映画を観終わって、僕らの想像力を刺激してくれるじゃないですか。

わかってる事は、昼は整備工&スタントマン、夜は犯罪も手伝う運び屋、とにかく運転に関しては天才的。これだけです。後は、ある事態に対して、どう振舞うか?それが、とても破滅的な行動に出ます。(本人は成功する事を前提としているのですが)

とにかく、こんなかっこいい男が主人公な訳です。


次に、ヒロインであるアイリーンを演じたキャリー・マリガンについて書きましょう。

僕は、彼女の事を知らなかったですけど、完全に惚れました

彼女も、ほとんどしゃべらないんですが、とにかく表情だけで伝える素晴らしい演技をしてると思います。
何よりも、笑顔が本当にかわいい。

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ちょっと映画のイメージの笑顔と違いますけど、もっと微笑む時の顔が、半端無いので、是非、劇場で確認して欲しい所です。エクボがかわいいんすよ。

もう彼女が画面に映るだけで、僕は多幸感いっぱいになってましたよ。

全然、覚えて無いですけど、彼女は「パブリック・エネミーズ」に出演してたんですね…。どうも記憶にないと思ったらチョイ役みたいですね。仕方ないですよね?

「パブリック・エネミーズ」の記事を読んだら全然書いてないので、ついでに軽く追記しておきます。

デリンジャーが、強盗なんだけど、人気があるのを端的に伝えてるなと思った部分がありまして。それは、デリンジャーにこういう台詞があります。
「好きなものは、野球、映画、高級服、速い車、ウィスキー…そして君。他に何か?」
こんな事をジョニデに言われたら落ちない女性はいないんじゃないですか?
女性だけじゃなく、男から見てもそれはかっこいいし、共感出来ると思うんです。大体、男の子が好きなもの一つか二つは共通項として入ってるでしょうし、僕は、野球と映画が非常に好きなので、妙な仲間意識を覚えましたよ。
「十二人の怒れる男」のめんどくさがり屋のセールスマン、「プライベート・ライアン」のミラー大尉と例え一言でも「野球が好き」という事を表明したら僕は、味方になりますよ。

野球がもはやサブカルになりつつある作今、野球好きの人と仲間意識が勝手に芽生えています。
と、キャリー・マリガンの紹介で一体、何の話をしてるんでしょうか。
しかし、どの映画も昔の映画(もしくは昔を描いた映画)なので、昔はアメリカでもベースボールがどれだけ大衆的で、人気があったのか伺えますよ。

後、犯罪者の話というより、その道のプロの話という感じでした。そして、純愛の話でもあるので、今作とそういう意味でも似てるかも知れませんね。


話を元に戻しましょう。

で、キャリー・マリガンは女性からも人気あるみたいで、主人公もヒロインも同性からも支持されてるという素晴らしいキャスティングじゃないでしょうか。

そんな2人が、ほとんど会話が無くても、心が通じ合って来てる様が、表情、手の動きだけでわかるので、ジーンとしましたよ。愛する時には言葉はいらぬですよ。ほんと。
でも、これ元々は、たくさん台詞あったけど、監督が勝手に全部削ったらしいですよ。(その辺については、③で書きますけど)これが、僕は大正解だと思ってます。
で、セックスシーンが無いのも、いいなと思いましたよ。おそらくそこまで行ってない2人の関係。
ドライバーって、もしかして童貞なんじゃねーの?と僕は疑ってますけどね。
なんか、本当に好感の持てる恋愛でした。
一方の純愛映画の「アーティスト」は、ちょっとストーカーの思えなくもなかったですけど、これは僕が歪んでるせいでしょうね。とにかく「アーティスト」の2人よりは、こちらの方を支持したいですね。

それで、この映画の文句で多いのは、そこが好きでいい雰囲気なのに、途中から残酷な映画になって行く事に文句言ってる人がいるんですよ。
「この映画に、スプラッターは必要ない」とかなんとか。

でも僕は、「何を寝ぼけた事を言ってるんだ?それは本気で言ってるのか?そういう方向に行くからこの映画が他とは一線を画してるんだろーが!!」と叫びたい気持ちでいっぱいですよ。気が小さいので、言えませんけどね。

でも、エレベーターでの一連のシーンは、本当に後々も映画史に残る名シーンになると僕は思ってますけど、それは、やはりあのバイオレンス性、狂気性があるからこそだと思うんですよ。
そして、決定的なあの瞬間の2人の表情。是非、映画館で確認して欲しいです。

僕が思うに、自分の予想や理想の範疇を越えると脅威を感じて否定してるんじゃないかと思うんですがね。

長くなったので、③以降は、また追記します。

2012/4/18「ドライブ追記2」書きました。

by eigasirouto | 2012-04-16 15:12 | 追記、修正など

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