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SR サイタマノラッパー【3回目】   

「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」を鑑賞する前に、SR サイタマノラッパー・シリーズをおさらいしておこうのコーナー①

SR サイタマノラッパー
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公式サイト
解説:埼玉県の田舎街を舞台に、ラッパーとしてライブをすることを夢見る青年たちの姿をヒップホップの数々にのせて描く青春音楽ストーリー。『ジャポニカ・ウイルス』で注目された入江悠が脚本と監督を手掛け、全編ほぼ1シーン1カットの撮影で若者たちの青春を切り取る。仕事もなく家族にものけ者扱いされる主人公に駒木根隆介。がむしゃらな若者たちの姿をシニカルな視点で見つめつつも、夢をあきらめない彼らの思いに胸が熱くなる。
あらすじ:レコード屋もないサイタマ県の田舎街に暮らすヒップホップグループ“SHO-GUNG”のメンバーたちは、自分たちの曲でライブをすることを夢見ていた。そのメンバーで、仕事もないニートのラッパー、IKKU(駒木根隆介)は夢のために行動に出るが、同級生の千夏(みひろ)が現われたことでメンバー間にすれ違いが起きてしまう。

3度目の鑑賞です。
1度目は、2010/3/5のタマフル映画祭にて鑑賞。
2度目は、日付けはわからないけど、DVDを購入して鑑賞。

タマフル映画祭では、入江監督とSHO-GUNGが登場。なんだか幸せな映画体験でした。

僕は、ラップは全然詳しくないからわからない。けれど夢は違えど、夢を追いかけてもがいてる姿、今後の事を後回しにしてる姿、夜遊んで朝起きれない姿、仲間割れ、イタイ部分、恋愛下手、叩きつけられる現実、気まずい色々、ひたむきさと退廃…等々、僕にも思い当たる節がビンビンにあり、深く共感してしまった作品であります。

また、今作はインディペンデント(自主制作)映画であり、それもまた心を揺さぶられる。

自主制作映画に興味のある方は、こちらのポッドキャストをどうぞ。
「自主制作映画特集(前編)」
「自主制作映画特集(後編)」

3度目ともなると当然、展開は読めるけど、結局ラストシーンで心揺さぶられました。
また、色々、思い出したり、再び、自分自身と向き合えたりもしました。

良い映画なのか悪い映画なのかわからないし、上手いのか下手なのかわからないし、ほとんどロングショットだし、暗転が長いし(ジム・ジャームッシュが好きだからとタマフル映画祭で言ってました。)、いまいちの人もいるかも知れません。
特に、自分のありのままの環境を受け入れる事が出来て、夢を追いかける事を嘲笑する様な人には、もしかしたら何も届かない映画かも知れません。

ただ、今いる場所や環境や立ち位置に疑問や違和感を覚えたり、何かを投げ打ってでも行動した人、またはしたい人なら何かを感じとるのでは、無いでしょうか。

この映画は、〝若者は夢を持つべき〟などと言う陳腐な綺麗事では無く、夢の正体を暴き、容赦なく若者を現実を叩きつけます。
かと言って…かと言って、だからって、夢を追いかけるその行為は、どれだけ狂ってても、嘲笑えるものであろうと、やっぱり素晴らしい事なんじゃないかと最後の最後に訴えてる様にも思えます。

とにかく、夢を追いかける人達には必見だと思うし、挫折した人達もまた必見では無いでしょうか。

「SR サイタマノラッパー2 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~」
「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」

by eigasirouto | 2012-04-23 02:54 | 再鑑賞など

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