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裏切りのサーカス【2回目】   

今年初の2回目の鑑賞に行ってまいりました。

裏切りのサーカス
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まずは、前回(2012/4/27)の恥ずかしい「裏切りのサーカス」の感想を読んでからこちらを読んでいただけると、原作を読んで無い人は、この映画は、本当に2回観てから判断した方がいいと思うし、2回目の方が断然面白いと言うのが、伝わるかと思います。

前回もラストがスゲーかっこよかったと書きましたが、今回は物語の理解度も増し、最後の最後でかっこ良すぎて鳥肌が立ちましたよ!!

2回も同じ映画にお金使えるか!と憤りの方は、(東京の人だけですが)まずは新宿武蔵野館のレイトショーだと1300円で観れるので、その半券を再び武蔵野館に持って行くと1000円で観れますので、2300円で観れる事になります。3Dで2100円くらい取られる事を考えるとアリじゃないですか?

それで、リピーター狙いで売上を上げる為に、わざと難しくしてるとか言ってる人いますけど、違うと思いますよ。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」にも書いてますが、この原作の小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は、イギリスだと大ヒットしてるみたいだし、ドラマ版も長く愛されてて、イギリスだと基本的にみんなが知ってる作品みたいなんですよ。
だから皆が話を知ってる前提で作られてるんじゃないかと思うんですよ。
実際、原作を読まれた日本の人も、原作を読んでれば、完璧な映画化と称賛する人が多いですし。
日本人で読んでる人が少なくて、それで観ちゃうとわかりにくいと映画館側も判断して、リピーター割引をやってるだけで、わざとそういう商売にしたとは思えないですけど。
例え、そうだとしても、理解出来なかったのにもう一度観たいと思わせる力はすごいですけどね。

2回目の鑑賞で、全部とは言えないけど、色々な部分が理解出来ました。
1回目は、誰がもぐら<2重スパイ>なんだろう?とかばかり考えて観てましたけど、それがわかって観てると逆に、もぐらの動きを注意深く観れるし、その他の人物の行動も理解度が増すんで、混乱が無いので、ドンドン意味がわかって。あ、こんな事してたんだとか、ああ、これはこういう意味だったんだとかわかりました。
それで強く思ったのは、この映画で真に描きたかった部分は、それぞれの悲しい恋愛映画だったんじゃないか?と思います。

とりあえず、鑑賞した方様に、ここからちょっとだけネタバレあり(もちろん、もぐらが誰かは伏せますが)で行くので、知りたくない方は、この辺で読むのを止めた方がいいかと思われます。でも、どうしても1回の鑑賞で済ませたい逆にネタバレしてから行った方がいいかも知れませんので、読んでから観ても、アリっちゃアリかも知れません。

とは言え、僕も100%理解したとは言えないので、こういう事ですよね?と言う事で書いてるので、ご理解願います。

まず、1度目の鑑賞で、ウィッチクラフト作戦と言うのが、意味わからなかったですけど、ソ連の大使(?)みたいな奴とサーカス幹部が、ソ連の味方ぶって大使にコソコソ会って、適当なウソ情報を流して大使からソ連の情報をもらおうぜって作戦だと言うのがわかりました。で、それをイギリスの大臣も実行させてて。
それで、その作戦に参加してるのが、もぐらの容疑が掛かってる
「ティンカー(鋳掛け屋)」→パーシー・アレリン( トビー・ジョーンズ)
「テイラー(仕立屋)」→ビル・ヘイドン(コリン・ファース)
「ソルジャー(兵隊)」→ロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)
「プアマン(貧乏人)」→ トビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)
全員だったって事みたいなんです。

ただ、この中に、本当にイギリスの大切な情報を流している2重スパイいわゆるもぐらがいるって事なんですけど、初見時は、全員もぐらだったの?って思った後にそうじゃなかったんで、混乱したけど、ウソの更にウソをついてるのが誰かって話だとやっとわかりました。

後、1度目によくわからなかったジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)と共に、捜索するピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)が、サーカスに何かを嗅ぎまわってるのに、気付かれてスマイリーに「いつ殺されるかわからないから身辺整理しとけ」と言われて家に帰って、男がいて去って行くんですが、要するに彼もゲイだったって事なのかなと思いました。

そして、リッキー・ター(トム・ハーディ)の話も、2度目は理解出来ましたし、彼がソ連から西側に行きたがってる女イリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)に本当に恋をしてたんだと言うのも、今回はっきりわかりました。
彼女を西側にとスマイリーに頼むけど、実は既に彼女は殺されてる事を知ってるスマイリーが、「努力はする」的な台詞を言うシーンとか、2度目の鑑賞で意味がわかるので、より心に深く突き刺さりましたよ。

それと1回目は、それ所じゃなかったので、気付きませんでしたが、スマイリーの奥さんアンは、一度も顔を出して無かったんですね。カーラが結局、顔を見せなかったのは気付いてましたが、奥さんも顔を出して無いとは、それはどういう理由でそうしてるのかわからないけど、これから考察してみます。

他にも、わからなかったシーンとして、ジム・プリドー(マーク・ストロング)が、先生になって授業中に鳥をぶっ殺すシーンも、物語に何か関係あるのか、よくわかりませんでした。生徒達に怖さを見せつける為?それともあの鳥が何かの罠だったとか?この辺も考察して行きたいと思います。

でも、一番わからなかったのは、スマイリーが、もぐらの確信に迫り、頭の中である台詞を繰り返すのですが、その台詞がいつどこでの台詞だったか忘れちゃって、更にもう一度観て確認したいとまで思ってます。でも、そのシーンは1つわかると線路の信号の色が変わり、全部わかるとレールが動くのですが、その時の音も含めてメチャクチャかっこいいシーンです!

音の使い方で言うと、冒頭のプリドーが撃たれるシーンの机が震える「ガタガタガタ」という音が、不吉な物語がこれから始まるなと思わせてくれるので、すごい好きですね。

不吉な部分で言うと、ちょくちょくハエが飛んでるのも、印象深いです。車の中のコミカルなシーンなんだけど、不吉と言うか。

後、関係無いけど最初の印象としては、スマイリーはあんまり喋って無いと思ってましたけど、意外としゃべってましたね。なかなか口を開かなかったり、大切な事意外は喋りませんが。

色々と書きましたけど、本当に2回目で、より理解出来てより楽しめました!映画館で観た方が面白いと思いますよ!

by eigasirouto | 2012-05-15 03:21 | 再鑑賞など

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