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タロットカード殺人事件   

2012年5月26日から公開中の「ミッドナイト・イン・パリ」に向けて、ウディ・アレン監督作品をちょこちょこ網羅して行きたいと思います企画②(ウディ・アレン監督作5本目)

と、その前に、昨日の「隣る人」の記事が、我ながら不満でして、何が不満かと言えば、これを読んで観に行く人がいるのだろうか?と。

それで、今、ちょうど
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「映画は父を殺すためにある: 通過儀礼という見方」 島田裕巳(ちくま文庫)
という本を読んでて、ハッと気付いたのですが、「隣る人」って、ドキュメンタリーだけど、これ当てはまる仕組みになってない?と思ったのであります。

まだ、全部読んだ訳じゃないですけど、この本の序盤に、「映画は、通過儀礼が行われ、子供から大人になる姿を描いている」と説明され、「ローマの休日」や、「スタンド・バイ・ミー」を例に挙げて、丁寧に説明してくれます。
それを読みながら、そう考えると「隣る人」はむっちゃんが、幼少期から少女になる成長の物語だったなと気付かされまして…。
冒頭の暴言からラストの(ここは伏せますが)ある決断を考えるとそれが、むっちゃんの幼少期への決別だったのか?とか、思い始めまして。
でも、実際に、8年間撮り続けたみたいなので、むっちゃんも含めて、みんな成長してて。
何が言いたいかと言いますと劇映画で重要でもある〝成長〟が、描かれてる事は紛れもない事実なので、普通に、エンターテイメント性も実は兼ね備えてるんじゃないか?と思った訳です。

そういう観点で、観るともっともっと色々な気付きがあったかも知れませんね。

後、マリナちゃんとのバディムービー的な見方をしても面白いかも知れません。

とにかく、真面目な映画だと肩肘を張らずに、色んな人に観て欲しい作品なので、色んな角度からオススメしてる所です。

長くなって、すみません。

タロットカード殺人事件
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解説:ロンドンを舞台に、アガサ・クリスティへのオマージュたっぷりの事件が展開するコミカルなミステリー。切り裂きジャックの再来と言われる連続殺人鬼に、ジャーナリスト志望の女学生が挑む。監督は『マッチポイント』のウディ・アレン。主演はアレン監督作品のヒロインを務めるのは2度目となるスカーレット・ヨハンソンと、ヨハンソンとは2度目の共演となるヒュー・ジャックマン。アレン作品ならではのウィットとペーソスにあふれた作品に仕上がっている。
あらすじ:ロンドン市街のマジックショー劇場で、ジャーナリスト志望の女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)が舞台に上げられ、中に入った人間の身体が消えては現れるボックスに入れられる。その中で、彼女は著名なジャーナリストの亡霊ジョー(イアン・マクシェーン)と遭遇。急死したばかりの彼から、とっておきのスクープを耳打ちされる。

「隣る人」に、パワーを使い過ぎて、軽くめんどくさくなって来ましたが書いてみます。

それで、鑑賞して僕は改めて、ウディ・アレン監督作品って、結構好きだなって思ってますよ。
ゴチャゴチャと皮肉的な理屈を言うんですけど、それが結構気に入れば好きになれるんじゃないですかね。

そんなウディ・アレン特有の言い回しの台詞で、今回一番響いた台詞は、
「ユーモアがあれば、世界はこれほど悲惨じゃない。」
と言う、割とサラっと言う台詞でした。

ただ、映画は結構、サスペンスの部分は、ご都合主義というかお粗末と言われても、おかしくない内容…とも思えます。一応、伏線とか回収してるんですけど、ほとんどの事が、たまたま上手く行っただけの話でしたね。まぁ、そこが狙いじゃないでしょうけど、もう少しだけ、そこを真剣に作ったらもっと面白くなったかも知れませんね。

しかし、スカーレット・ヨハンソンの普段はメガネっ子で、イマイチ似合って無いけど、メガネを外して水着姿になったらかわいいしエロくて、その落差でズキューンと胸がなりましたよ。
後、ヒュー・ジャックマンもナンパないい男をまぁ好演してたのでは無いでしょうか。

そんなヒュー・ジャックマンに近づくため、本来は赤の他人であるウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンが父と娘になりすまして、そんな余計な事言ったらバレちゃうよ~と言うなりすまし型コメディとしての側面もあるんですが、ただそこはウディ・アレンがガンガン危険な事を言ってるにも関わらず、ヒュー・ジャックマンがなかなか気付かないので、緊張と緩和が今一つ足りなくて、もう少し絶体絶命で何とか口先で切り抜けるシーンが欲しかったですね。(実際に、入っちゃいけない所に入って、ヒュー・ジャックマンが来る~…みたいなシーンはあるけど、僕の言ってるのは、会話の部分です。)

しかし、それよりも、もっと純粋にウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンの老人と美女の凸凹コンビが魅力的でツボでしたね。

とにかく頭が全部白髪になったウディ・アレンが、失礼な言い方かも知れませんが、かわいいんですよ。最初は乗り気じゃなかったけど、途中からスカーレット・ヨハンソンより捜査にのめり込んで、普段はシニカルな御託を並べながらも一生懸命やってる姿に、微笑ましくなると言うか。
そのウディ・アレンに対して、余計な事しないで!と本気で怒るヨハンソン。その困った感じがたまらないですよ。
そんな本来絶対、タッグを組まない組合せのボケ、ツッコミが入れ替わりつつ、笑わせてくれるので、やっぱり好きな作品になっちゃっいました。

ウディ・アレン監督の作品の何が好きって、気軽に観れるとこですね。

後、マジック中に、観客が箱の中に入ると…と言うのは、「ニューヨーク・ストーリー」の「エディプス・コンプレックス」でもありましたけど、このパターンがウディ・アレンは好きなんですかね?

でも、その部分だけ比較するとあっちの方が面白い使い方でしたね。

ユーモアを持ち合わせた人なら、それなり楽しめるんじゃないでしょーか。どうか気軽に。

by eigasirouto | 2012-05-27 02:16 | 旧作(2012年鑑賞)

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